人は追い込まれないと本気を出さない

人生の中で本気になった瞬間はあるだろうか。
一度だけある。大学受験の時である。
高校３年の一年間は本当に全力を出し切ったと思っている。

かつてないほど勉強に取り組んだ。なんとか大学に合格できたのでよかった。

なぜそんなに、本気になれたのか。それは切羽詰まった状況に陥ったからだと考えている。

当時も今も勉強は苦手でしかなかい。暗記することが嫌い、考えることが嫌い。数式は難しいし、英語の文法や単語は覚える気にならないし、模試の結果も悪い。ただ、大学にだけは行かなければならないと思っていた、いわゆる学歴コンプレックスというやつかもしれない。

私立大学は学費が高いので論外だった。国立のみを目指していたが成績は悪い。それが何を示すか、大学受験失敗ということ。

このままだとガチで不合格になる、焦った、やばいと本気で思った。ここでスイッチが入ったのだろう。休日返上で1日中勉強していた。1日たりとも休まなかった。
今でもはっきり覚えているのは、12月１日からセンター試験当日まで毎日、土日も年末年始も学校に行って勉強したこと。

分からない問題は納得のいくまで先生に質問したし、課題プリントの裏には単語を埋め尽くすほど書いて覚えた。過去問も解きまくった、間違えたところは理解できるまで解説を読んだ。

今思い返すと本気になっていたとはっきり分かる。全身全霊で自分の全てを出し切った。

今はどうだ。毎日仕事だるいと言いながら、通勤。帰る時は目が死んでいると同期に笑われている。休日はダラダラしてたら終わっている。副業しなければとか言いながら何もしていない。

今は毎月定額で給料が入ってくる。普通に生活できている。そう、追い込まれていない。何か問題があるわけではないのだ。そんな状況下でやる気を出せと言われても難しい。

リストラにあったらまた血眼になって生きることになるのだろうと思っている。

どうにかしてやる気を起こさないといけない。やる気の出し方を書いた本でも買って勉強してみようか。最近は読書にハマっているのでいいかもしれない。意識低い系でも楽に生きていきたい、そんな本ないかな。

こう感じるのは私だけでしょうか、、、

ありがとうございました。

「先生人生相談です、この先どうなら楽ですか。」