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2020年間ベスト番外編
12月末にアップしたMY年間ベスト30。
今回は31位以下ながらも印象的だった曲を紹介する年間ベスト完結編。
HIP -Japanese ver.-/MAMAMOO
K-POPをほぼ聴かない自分がCSでこの曲のPVを見て心奪われた。最初はトラックのカッコよさから入ったけど、リリックもなかなかで。そこからグループの背景も知ると、フェミニズム的なところにも繋がってきて非常に興味深い。
日本でも昨年は自己肯定感について歌った曲が増えたなという印象があったけど、その説得力に関してはK-POPの方が上手だった。MAMAMOOの存在自体が救いになっている人、沢山いるのだと思う。
アイマイビーユアガール/963
PV公開は2019年だが、2020年のアルバム「tick tock」で初CD化。かつてはゆるふわラップユニットだった963だけど、すっかり歌モノが前面に出るようになり、クールなトラックに乗せたアンニュイな歌唱が印象的なグループに。
コロナ前のアイドルシーンは現場でいかに一体感を作れるか?が勝ち進む上で重要なポイントだったけど、そのフェーズは一旦終わっただろうと思う。その点963はホームリスニングとしても適していて、作品としての一貫性もあるのがよい。アルバムには諭吉佳作/men、ikkubaruなどエッジの効いたクリエイターが揃っていて、こちらもお勧め。
Clover wish/ChamJam
アニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」OP。地下アイドルとそのヲタクが題材のアニメという事で、もっと現場で盛り上がりそうな狂った曲でもおかしくないところ、意外と落ち着いた曲に。なんでも、武道館に行ける実力がついた未来のChamJamのイメージらしい。
ヲタクの推しへの切実な思いと、切なくもどかしい距離感が共存していて、楽曲ともども映像もよくできていた。
LOST IN PARADISE feat.AKLO/ALI
名前を聞くようになってた注目のバンドではあったけど、アニメ「呪術廻戦」OPをきっかけに早々に飛躍。Suchmos、King Gnuが広げた価値観の更に先を行くクロスオーバーっぷりで、'20年代のシーンを暗示するような曲になるのでは。
また、日本のバンドシーンでは未だ少ない多国籍バンドであるのも面白い。SUPERORGANISMなんかは拠点が日本じゃないから除くとなると、バンドとしてブレイクする初めての存在かも。
Magic All Night/サンダルテレフォン
これといった目新しさがある訳ではないけど、キラキラしたディスコチューンは’10年代半ばあたりのアイドルシーンを思い出させる。今思えば景気よかった時代。
IKEA/Helsinki Lambda Club
イントロからねっとりしたファンクかと思いきやサビで急展開。繰り返される"極彩色の甘過ぎるケーキ"というフレーズにIKEAと何の関係があるのか、つい思いを巡らせてしまう。
ちなみに歌詞に家具要素は一切ないのだが、丁寧な暮らしと言いながらも実際は大量生産されたものを多用している現代社会の矛盾を突いていて、そこにIKEAとつけるセンスが面白い。ちなみにヘルシンキはグッズやアートワークのデザインもナイス◎
ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-/ヒプノシスマイク
アニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme AnimaのOP。声優と言えば声のプロ。そりゃ当然キャラ立ちもするわけで、矢継ぎ早に放たれるマイクリレーは圧巻の一言。
TVサイズに主要キャラ全員のパートを詰め込もうとすると、どうしても展開が早くならざるを得ず、こうなるんだろうと思う。ヒップホップの歴史に風穴を空ける、聴いた事のないタイプの曲。
Time Warp/Perfume
20周年を飾るシングルの表題曲。サウンドは原点回帰を思わせる、00年代のPerfumeっぽいテクノポップながら、歌詞には20年の重みが。アイドルとして”限られた時を駆ける”はずだった3人が20年続いて、あの頃の気持ちにTime Warpすると考えると、明るいのに泣ける。
anima/DAOKO
アンダーグラウンドとオーバーグラウンドを自在に行き来するタイプの人だけど、ポップさと複雑さの塩梅でいうとこれぐらいがバランスいいのかも。ただ1曲としての情報量はかなり多く、多彩なジャンルを消化しつつもきっちりポップスとして成立させているのがお見事。
Fly with me/millennium parade
この曲、もうちょっとバズってもよかったのでは?と思うけど、やっぱり日本語詞じゃないと難しいのだろうか。バンド形態やJ-POPのマーケットに囚われず、常田大希がやりたい事をやるとこうなるという例。