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僕の細道(本編)③ 日の光
早朝より蜩(ひぐらし)の声と鳥のさえずりに目を覚ます。
ご存じかもしれませんが、蜩はそのネーミングから夕方4ー6時に鳴くイメージが強いですが
実は早朝の同時刻にも鳴くのです。
夏山のキャンプの朝の目覚ましの順番は蜩、小鳥、カラスそして朝日ですね
午前8時、もうすでに真夏の直射日光下で30度は越えている
汗だくになりながら、ゆっくりとテントを片付け二荒山(ふたらさん)神社へ向かう
日光三山を背景に日本には珍しく山景がボコボコしてます。中国っぽいです。
深い緑に覆われ青々とした霊験あらたかな山の中へ吸い込まれるように導かれます。
『あらたとう 青葉若葉の 日の光』 芭蕉
二荒山の地名は元々は観音菩薩が住むという中国の補陀落山が由来
後にこの地を訪れた空海が「二荒」を「にこう」と呼び「日光」になったとか、、、
二荒山神社は古来より修験者の霊場として崇敬されていました。
ご存じ日光東照宮のお隣、歩いて5分、全く目立ちません。
オイラはどうも昔から東照宮が気に入らない
江戸幕府の権威を保つため二荒山神社を押しのけ徳川家康を祀って壮麗豪華な物を建造
陽明門などゲテモノ趣味にしか見えない
だいたい、神話上の人物や天皇を通しての自然崇拝ならともかく
実在の人間を神に仕立て拝ませるのはいかがなものか
森羅万象を司る神への冒涜にしか思えない。
天満宮(菅原道真)しかり、豊臣神社(豊臣秀吉)しかり、靖国神社(戦死英霊)しかり、
ただこの中で本人が生前から神になることを望んだのは秀吉ぐらいかな(笑)
あとは皆、後世の人達の政治利用ですね
ということで、入場料金1,300円の東照宮は通り過ぎて
タダの二荒山神社を参拝して
次へと向かう。
『神々を 青葉若葉が 守りたる』 無精
⚠️この日記は10年前に書いたモノです