本のはなし
お久しぶりです。
前回大事なことを書き忘れましたが、こちらは現在週一更新を目標にしております。
好きなことを思う存分好きだと書くのがテーマのnoteなので、一週間、次の好きはなにを書こうかと考えております。楽しいものです。
一応月ごとにテーマを決めていこうとゆるく考えております。
つまり8月は本です。
小説が主に好きです。でもエッセイとかも読みます。
活字はミステリ・紀行文・エッセイ・歴史系、ライトノベルあたりを良く読みます。
電車などの移動中に本がないと落ち着かないので、1冊か2冊は本を常備しております。旅行の時に目測を誤って途中で読み切ってしまうと旅行先で本を買います。これも楽しみの一つです。
ジャケ買い・帯買い・あらすじ買いもします。たまに好みでなかったもしますがそれも良し。その逆で転げ回るほど好みだったりするので楽しいものです。
今回は表紙が好みで買って、中身も好みで幸せだったな、と思った1冊のお話しをしようかと思います。
『いとしいたべもの』森下典子 文春文庫
おいしそうなメロンパンの表紙にひとめぼれして買いました。さくさくとした生地が丁寧に描かれております。こいしいたべものという続編もあります。どっちも好きです。
本の中はエッセイで、著者のごはんにまつわるエピソードが穏やかに丁寧に描かれております。
一編がだいたい8ページくらいで収まっていて読みやすいです。前作も、この方の別のエッセイも読みましたが、常に感じるのは著者の感性の瑞々しさです。
喜びも悲しみもやるせなさも幸せも、それらと共にある食事のおいしさも。全部しみるように伝わってきます。
著者の人生にはごはんがこのように寄り添っていたのだな、と読むたび贅沢な気分になります。私はこのエッセイを読んではじめて、舟和の芋ようかんを食べました。
食べたことのないものを食べたいと思わせる文章に出会うとすごく得した気分になります。
読み終わったら作中のたべものが食べたくなるし、また自分の思い出の中の、特別なごはんも思い出されます。
誰かに食べたいと思わせるエッセイというのは、最高の贅沢だなと思います。
読み返していたら猛烈におなかが減ってきました。
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