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どのように『ホテルをオンラインに引っ越し』してビジネスを続けるのか?その全貌を語ります。《コンテンツ事業編》

こんにちは、ホテルプロデューサーの龍崎翔子です。

私が、日々のホテル経営に思いを巡らす連載マガジン『ホテル経営企画室』へようこそ。

先日のホテルシェルターのリリースがハードすぎて、早朝には目が覚め朝一からぶっ通しでミーティングに取材に食事の時間もなかなか取れず(主食がFRISKでした)、深夜に原稿仕事をして朝方までアドレナリンが出まくって眠れない、みたいな生活が1週間ほど続いてしまったため、少しマガジンの執筆に間が空いてしまいました(ホテルシェルターの記事はこちら↓)。

外部の方々とお話しさせていただいている時に、「ホテル業界大変ですよね。頑張ってください」と言われるたび、あ、自分たちはこのコロナショックの渦中にいるんだな、と再確認させられます。

私たちは4/5から経営しているホテル全館を休館しており、今後の営業再開の見通しもほとんど立っておらず、むしろ状況が悪化・長期化する見立ての方が現実的なので、よく考えたら、今まで会社が収益源としていた事業の95%以上が一気に吹っ飛んだということになります。

でも、正直私たちは、あまりこの状況を悲観していません。むしろ、人生で一回あるかないかの本当に稀有な状況で、今までやりたくてもできなかったことに取り組むチャンスだとかなりポジティブに捉えているので、現在社内では大小合わせて10近いプロジェクトが新しく生まれ、走り始めています。

主要事業を失って3週間足らずで、社内に収益化を前提とした新規事業を無数に生み出し、会社として大きく舵を切った状態にまで持って行くことができたので、手前味噌ではありますがかなり迅速に動けたのではないかなと思っています。

今回のnoteでは、なぜ大きな方向転換を行えたのか、またこれからどんなプロジェクトを行なっていくのかについて前編後編に分けてお話ししたいと思います。


なぜ短期間で会社の収益モデルを転換できたのか?

1か月前には感染症の拡大がこんなにも深刻化して、自分たちが休館することになるなんて夢にも思っていませんでした。1か月前の今日、私は「コロナやばいね〜」なんて言いながら卒業式に参加し、お気に入りのホテルに泊まり、知人と焼肉を食べていたのですから。

主要事業であったホテルを全てクローズしなくてはならないと決めた時、絶望したり不安に苛まれている余裕は一切なく、最初の一週間はとにかくこれから世の中どう変わると思う?何が求められると思う?と考え続けながらビジネスアイディアを練る、といった時間を過ごしました。

その次の一週間ではビジネススキームを組んでプロトタイプを開発し(未来に泊まれる宿泊券やホテルシェルターもこの時期にリリースされています)、ようやくプロジェクトが本格始動した、という経緯です。

このプロセスのスパンが比較的短かったことをポジティブに評価してくださる方が多く、大変ありがたいのですが、このことを実現できたのには主に2つの要因があると思っています。

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