許しのプロセス
相手を許しましょう。と言われるが
誰かを許すのが困難に感じられる場合がある。
それは許しが=手放しであり、執着を手放すことでもあるからだ。
誰かを憎んだり、非難することで自分への罪悪感から目をそらし、
相手に罪を着せることで安心感を得ようとするある種の依存だ。
それは悲しいストーリーの選択でもあり
また、これからも同じストーリーを選択し続けることになる。
どんなに相手が悪いように思えたとしても
それを終わらせない限り、怒りや悲しみの連鎖が終わらないからだ。
もう、十分だと感じたらはっきりと怒りを手放すと決め
これからお話するプロセスを参考にして欲しい。
許しは、まず相手への怒りが悲しみに変わり、
その悲しみが癒されれば、相手への理解が深まる。
悲しみを受け入れること。
その途中で自分を責める気持ちが生まれる。
これが厄介である。
何であの時、○○しなかったんだろう?
という後悔が生まれる。
出来なかったこと、やってしまったこと。
取り返しのつかない過去との折り合い。
どんな人生であろうとそれを選択したのは自分だ。
自分が悪かったと思えば、自分を責め続けることになるし、
おそらく認めたくないがために、向き合うことを避けてしまうだろう。
悪い選択があるわけではなく、体験があるだけだ。
それを受け入れた時、ようやく自分自身と和解できる。
全てそれで良かったんだ。
その経験があったからこそ、今の自分があるんだ。
心からそう思えた時、解放が起きる。
もちろん、とても痛い体験であれば癒しに時間がかかるかもしれない。
しかし、どれほど時間をかけても、
丁寧に自分の気持ちに寄り添う。
偽らず。
自分との和解が許しの最終地点である。
Suiren.Echo
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