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思考を観察する〜覚醒のためのワーク

瞑想ができないというクライアントさんがいました。
理由を尋ねると瞑想をしようとしても考え事が止まらず、心が静まらないというのです。

どういうことなのでしょう。

実は、別段こうしたことは珍しくはありません。
わたしたちは無意識にずっと頭の中でおしゃべりを続けています。
ただ、それを意識していないだけです。

ほとんどの人の頭の中は、過去の出来事、未来の心配事で休まる暇もありません。

自意識過剰になっていれば
「あの人は私のことを〜〜と思っているんじゃないか?」
「〜〜と思われてしまったらどうしよう」
などと他人の思惑の憶測をはりめぐらせているかもしれませんし

会社で誰かに言れたことを思い出して怒りがこみ上げたり、
現在進行形の仕事のことで頭がいっぱいだったり。

夕飯のおかずは何にしようと思案したり、子供の心配をしていたり。

絶え間なく考え事をしています。
もちろん、おかずを考えることも必要ですし
仕事のことを考えるのも大事です。

中には脳内のおしゃべりが止まらず
疲れが取れないという人もいるかもしれません。

この状態の時のあなたは、自分の中心からずれて気持ちがどこかへ行ってます。

”心ここにあらず”です。

あなたの心が”心配事に取り憑かれて”しまうと、落ち着きがなく不安定になります。

「今ここに〜」と言われますが、実はほとんどの人が今ここに居られないのです。

それらの無意識のおしゃべり、心配事は、思考しているようで実際は考えているのとは少し違います。

考えているというのは、意識的に脳を働かせていること。

ずっとぐるぐると同じ思考が回り続け、不安が渦巻いていたり、ずっと怒り続けているだけである場合は、”想念に取り憑かれている”に近く
恐れや不安に足止めされている状態です。

そのことに気づくことが出来れば止めることも出来ます。

止められれば、それらの想念の影響を受けずにすむということでもあります。

ですから、自分自身のおしゃべりを観察し、自分が話すストーリーや愚痴、批判に耳を傾けましょう。

あなたは何を語るでしょうか?

脳内のおしゃべりは無意識層にも繋がっているため、自分自身の無意識の思い込みを知るチャンスにもなります。

ずっと子供のことや、家族のこと、誰か他の人のことで頭がいっぱいになっているのなら、その対象に依存しているのかもしれません。

恋をしているときのように四六時中その人のことを考えている場合は、自分のエネルギーがその人に引き寄せられていて、それも囚われではありますが
負の想念の囚われとはまた違い、胸がときめいたり、しあわせな気持ちであれば、むしろ仕事や様々なことがうまくいき、自分自身も輝くので良いのですが

囚われているのが負の想念であれば、自分自身のエネルギーも負の想念の影響を受けます。

批判的なことを考えている場合
それが政府や企業に対してでも、ゴシップや個人に対してでも、理由がどうあれ、大抵根っこの部分には自己否定が隠れており、攻撃的なエネルギーの矛先はそれらに向けられ、通過して自分に向けられます。

もちろん、政治的な意見を持つことそのものが自己否定ではありませんし、意見を持つことと攻撃的になるのは別です。

こうした公のもの、ゴシップなどは、怒りやストレスのはけ口として利用されやすく、本当の批判の矛先は自分自身なのです。

思考の観察をするために、簡単な日記を書いておくのも良いでしょう。

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