社会を離脱
新たな仕事先になる予定だった会社の初日、私物は一切不可、筆記用具も貸与となりその使い方からルールなどを全て教わらなくてはならないという説明に辟易し、一挙手一投足を監視管理されることを拒否するに至った。研修が始まる前に会社を失礼させていただいたのだ。
非正規雇用で長らく真面目に働いてきたけれど、こんなに自分が“無理!”と心底思ったのは初めてだった。もしかしたら、先月まで仕事していた先で、リーダーから“何をしてもダメ出し”を半年ほど受け続けていたからかもしれない。指摘されなければならないミスではなく、明らかにリーダーが意図的にこちらのミスや間違いだと訂正を求めてくる人為的作為で、最近よく聞くパワハラ?かと思った。でも、そこで長く働くスタッフは皆、“リーダーは絶対”だとしか言わない。そこでは、私はダメ出しを受ける役割の人のようだった。
このままだと心身を病んでしまいかねない… そう思い、その職場を離脱。その後、また“徹底的管理”を宣告してくる会社に当たってしまった。
仕事探しを根本的に見直す時期なのかもしれない。私は自主的に社会を離脱した。
昨日は、気持ちの切り替えに登山に出かけた。
自然の中でリフレッシュしたかったのだ。
山頂からは富士山は殆ど望めなかったけれど、青空が広がる視界が気持ち良かった。
昨日の判断はあれでよかったんだと思えた。
かれこれ25年、非正規雇用で暮らしてきた。
非正規の身分の低さになんだか疲れてしまった。
前向きに誠心誠意で仕事に注力してきたけれど、こんなに報われない気持ちってあるんだな。
なんだかとてもがっかりした。
それでも、人生はまだしばらく続く。
私は何を大事に生きてきたんだろう?
心は空白が広がったままだ。
少し時間をかけて、見直す時期が来たんだね。
空っぽならば、楽しい思いで満たしていこうよ。
難しく考えなくていい、シンプルでいこう。