ソードワールド、マイキャラのストーリー。カリマル編
ダイスをもとに経歴・冒険に出た理由を決定しました。
経歴1 かつては貴族だった
経歴2 育ての親に拾われた
経歴3 大好きな食べ物がある(みかん)
冒険に出た理由 家族を全て失ったので
追加の設定 キック攻撃メイン。ゴブリンが憎い、真っ先に攻撃する。
名前【カリマル リキコ】
初のSWキャラ。仮で遊ぶ予定だったので仮丸。ステータスが脳筋ぽかったのでリキコにした。
〇ストーリー〇
リキコはもともと貴族だった。
5歳の誕生日、他の貴族を招いて盛大なパーティーが開かれていた。きらびやかな室内でごちそうを頬張る貴族たち。リキコは初めての主役のパーティということもあり緊張して何も食べられずにいた。
真ん中に用意された椅子に最初の姿勢のまま座っているリキコ。ついてくれているメイドに「お嬢様、どうぞお食べください。」と勧められるも、「食べといて、吐きそう」といって硬い表情で言う。
しばらくすると会場がざわつきだした。ひとり、またひとりと倒れていくのだ。だれかが叫ぶ。「毒だ!」会場がパニックになり、慌てて逃げ出そうとする人々が重なって倒れていく。やがて静かになった会場にはメイドとリキコだけが残っていた。
「お嬢様、私も先ほど、食べてしまいました」悲しそうに笑うメイドを見て、リキコは何も言えなかった。
「毒を持った人間がまだいるかもしれません。ここを離れましょう。」黙ったままのリキコを、メイドは抱きかかえると外へと走った。しかし何とか屋敷から連れ出してくれたメイドも途中で息絶えてしまう。
突然何もかもを失ったショックで涙も出ないまま立ち尽くしていると、たまたま通りかかった行商人の老夫婦に声をかけられる。
おばあさんは立ち尽くすリキコとその横に倒れていたメイドを見ると、何も言わず優しく抱きしめてくれた。そうするとリキコの目からはぽろりと涙が零れ落ちる。
「辛いときは泣いてもいいんだよ」
それからリキコは老夫婦と一緒に暮らすことにした。老夫婦はカリマルと名乗った。広い庭にはみかんの木がなっていた。
思春期には町の子どもに、捨て子だとか、親が年老いてるだとかでいじめられた。悔しくて一度だけ手を出してしまったが「手をあげたらだめ」と怒られてしまったため、手は出さないようになった。
かわりにキックを鍛えることにした。何かあったらやり返してやろうと思っていたが、1度圧倒的な強さを見せてしまったからか、その日以来からかわれることはなくキックを披露することはなかったのであった。
18歳になる日、家族で誕生日プレゼントを買いに町へ出かけた。きれいなアクセサリーや洋服を買ってもらった帰り道のことだ。
宝石のにおいを嗅ぎつけたゴブリンが、家族の乗る馬車を襲ってきたのである。馬車を操縦していた父はなすすべもなく死んでいった。母は父の死に衝撃を受け、うずくまってしまった。
リキコは一人でゴブリンに立ち向かった。3匹のゴブリンを1匹ずつ蹴り飛ばし、気絶させた。最後の一人を蹴り飛ばそうと振り向くリキコの顔にピシャっと何かがかかる。手で拭って前を見ると、ゴブリンがが母の首を掻き切ったところであった。
リキコは叫びながら最後の一人を蹴り飛ばした。何度も何度も。蹴っていたものがもはや何者か分からなくなった頃、ようやく我を取り戻す。自分の周りに広がるのは血の海だった。
メイドが死んでしまったあの日を思い出す。13年前の今日、みんな死んだ。
またあの頃に戻ってしまうのか。立ち尽くしていたリキコの頭にふと母の声がよみがえる。
「辛いときは泣いてもいいんだよ」
リキコの目からぽろりと涙が零れ落ちる。
買ってもらったアクセサリーや服に傷がないことを確認すると、荷台に老夫婦を乗せ、家路につくのだった。
カリマル リキコ(キャラクター保管庫)