#101巷で噂のChatGPTを調べ物に使ってみたら…(2)
前回に引き続き、ChatGPTを使っての調べ物についてです。
今回は、ネット上に1つしか答えのないものをChatGPTに質問てみましょう。幸いにと言いますか、著者の名前は苗字と名前の取り合わせが特殊なようで、いわゆるエゴサーチをしても著者一人のことしか出てきませんので、自分の名前で経歴を聞いてみました。すると、下記のような回答が出てきました。
著者は大阪府出身で、関西の四流私大を出てますし、楽器は全く何一つ演奏出来ませんので、嘘も甚だしい(笑)。
では、この答えは間違っているので、再度答えてもらう、ということも出来ますので、ChatGPTにリトライしてもらいました。その回答が下記のものです。
多少変化は現れましたが、バンド名が変わっただけで、実業家兼ギタリストであるという点については変更はありませんでした。このあと、2回リトライしましたが、最初の筋肉少女帯からX-JAPANに続いて、B’zになり、BOOWYになるという、バンドが変更されるだけで、ギタリスト兼実業家という線は変更されませんでした。著者の名前はそれほどギタリストっぽい名前なのか?と、考えさせられました。
前回に、問いに対する答えが、全く歴史的事実を反映したものではなかったということを述べましたが、では、どのような使用の仕方であれば上手くChatGPTを活用できるのでしょうか。
先ほどより、回答の内容については誤りが多い、ということを述べておりますが、これまでの回答の文章を読んでみて、文章については、破綻のない日本語として成立していることに、皆さんもお気づきだと思います。
ということは、文章を整理するのには役に立つのではないでしょうか。このように仮定して、著者が一発書きで書いた文章に対して、整えて欲しい、と求めてみました。すると、著者の癖で同じ接続詞が頻出する点などを見事に整えて、それなりに読める文章に添削してくれました。つまり、インターネット上にある様々な情報を取捨選択するレベルまではChatGPTの機能は成熟していないけれども、膨大な日本語のテキストの中から例を引きつつ、破綻のないように日本語を構成することには長けている、と評価することは出来そうです。
このように、ChatGPTは何かの問題に対する問いを探すことは、まだインターネットの検索に劣り、どうやら簡単にいろいろな検索結果や正答が得ることが出来るような代物では、現状ではないようです。とはいえ、こと日本語に関する非常にたくさんの凡例から破綻の内容に日本語を持ってくることには長けているといえるのではないでしょうか。
今後さまざまな使用者によって学習を積んでいき、将来的には有用なAIとして活用できるのかもしれませんが、物事を質問して正解を得ることができないので、まだ調べ物学習などに活用出来るような段階には至っていないということが、今回試してみて判りました。
今回は歴史的なことを含んでいない内容に終始しましたが、何かの参考になれば幸いです。皆さんも、面白回答を得る遊びなどに試しに使用してみてはいかがでしょうか。
余談
「よしながふみ『大奥』のストーリーを教えてください」と質問してみたら、下記のような回答がありました。お鶴って誰なんだ(笑)。
いただいたサポートは、史料調査、資料の収集に充てて、論文執筆などの形で出来るだけ皆さんへ還元していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。