水族の噺

『水族館の生き物』

🟢：水族館の生き物って、死んだらどうするの？
🟠：埋めるんじゃない？
🟢：正気か？
🟠：なんでよ。お墓作るんじゃないの？
🟢：セイウチとか死んだらショベルカー出動せなあかんやん。
🟠：確かに。そんなら、ペット火葬業者にお願いしたら？
🟢：これだから想像力の乏しい奴は。
🟠：ひどない？あかんの？
🟢：セイウチやったらどうするのって。火葬場に入れへんやん。
🟠：なんでずっとセイウチ基準やねん。滅多に死なへんて。
🟢：そんなん分からんよ。
🟠：じゃあ、火葬業者の人に水族館まで来てもらって、直接火を付ければ？
🟢：放火やん。器物損壊やん。
🟠：セイウチて器物なん？
🟢：まぁそれで許したるわ。じゃあ、よく死ぬ奴らはどうするの。
🟠：カテゴリが怖いんやけど。
🟢：でっかい水槽で泳いでる魚。
🟠：それこそ、焼いて灰にしたらええんちゃうの？
🟢：もったいない！食べれるやん。美味しく。
🟠：誰が食べるんよ？
🟢：水族館の中にレストランあるやん。
🟠：無理無理無理！どういう気持ちで食べたらいいねん。
🟢：じゃあユニセフに送る？
🟠：焼き魚を？困るやろ。
🟢：ジャパニーズ・アクアリウムから差し入れですーって。
🟠：怖いて。そこまでして食べさしたいん？
🟢：サスティナビリティや。今流行りの。
🟠：そんな、型に乗っ取るだけではあかんよ。
🟢：じゃあセイウチの餌に回しとくか。
🟠：デカい奴はなんでも食うわけじゃないよ。てか、セイウチアンチ？
🟢：バレたか。