現世という部屋

現世という部屋がある。
部屋の扉を開けるのは
自分を調理する時
現世が生み出した英知を摂取する時
英知により自分の意識を切断してる時

だが部屋の扉が開けても外には出ない
開いた扉から入り込む神聖な酸素を取り込む
部屋には窓一つなきにて神聖な空気が顕著に眩しい
そして神聖な酸素を充分に取り込み扉を閉める

外に出ないのは
単に外を恐れているから
扉の向こうは真っ暗闇、まるで全盲にでもなったかのよう。

仮に出ようとしても何時の間にか部屋の中に居る
外に出るには出方タイミングそして時間帯を計る必要がある。
僕には扉の先にある暗闇に入る勇気も計算する気力もない。

故に勇気を出して扉の、現世という部屋の先に出ようとする者
その者には尊敬の念を抱くだろう。

そして部屋の中から出られた者
この者には心から尊敬の念を抱くだろう。

外へ脱出しようとする者に幸あれ。



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