せん

動物と怪談が好き。 ときどき文章と絵をかきます。暇つぶしです。 集英社 コバルト短編…

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動物と怪談が好き。 ときどき文章と絵をかきます。暇つぶしです。 集英社 コバルト短編小説新人賞 最終選考作品 第213回 『しろい』 第224回 『春と思う勿れ』

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  • 妊娠の記録

    妊娠の記録です

最近の記事

妊娠の記録(入院編)

この記事の続きです↓ 夫が自宅に戻り、赤ちゃんもいったん新生児室に回収され、入院生活がスタートした。 麻酔が切れた頃に出産後初めてのトイレにいってみることになり、これには看護師さんがついてきてくれるとの事だった。 時が来るまで朝食を食べたりしながら、出産報告を各所に済ませる。 しばらくすると、便意を感じてきた。 ソワソワしていると看護師さんが迎えに来てくれ、産後初の老廃物の排出に挑戦することとなった。 「なんか、うんちもでちゃうかもしれないです 笑」と大口を叩きながら個室

    • 妊娠の記録(出産編)

      この記事の続きです↓ 生理の時のような痛みで目を覚まし、間隔を測ってみると10分を切っていた。 間隔が10分を切るのが1時間続いたら病院に連絡することになっているので、1時間連続して測ってみることにすると、平均7分間隔でまじかよとなった。 これが陣痛なのか? それにしてはまだ普通の生理痛くらいの痛みで、陣痛にしては軽い気もする。 様子を見ているうちに痛みは遠のき、昼寝もできてしまう程になり、昼過ぎには散歩にも行けた。散歩には近所の図書館へ行き、夫と図書館のテラスに座ってレモ

      • 妊娠の記録(後期編)

        ↓この記事の続きです 妊娠後期は緩やかに過ぎていった。 薬を飲んだらホルモンの数値も安定したのでほっとする。 ホルモンの件を産婦人科の先生に話したところ、「全然大丈夫!!!」と笑い飛ばしてもらってめちゃくちゃ元気になった。 このおかげでその後はとても穏やかに過ごせたと思う。 妊娠後期からは胎動が力強くなってきた。お腹の人はうにーーーーーーーと押したり、足で腹の中側をなぞったり、揉んだりしてくるようになった。 突然くすぐるような胎動もあるので、仕事中や道端で「ウワ!」と言っ

        • 妊娠の記録(中期編)

          ↑この記事の続きです。 12月。戌の日参りを終えた翌日の妊娠17週目にコロナに感染した。 色々調べてしまう性分で、コロナや解熱剤の影響などの情報を目にしてとてつもない不安に襲われた。 耳鼻科、薬剤師、産婦人科などの意見を聞いて大丈夫と言われても不安だった。 リスクとベネフィットを天秤にかけた結果、解熱剤を1錠飲み、最大37.5度で初日に解熱した。咳もあまり出ず、かなり軽度で済んだのが不幸中の幸いである。 さらにこの時にチバユウスケが死んでいたことが分かり、ダブルパンチでメン

        妊娠の記録(入院編)

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        • 妊娠の記録
          5本

        記事

          妊娠の記録(初期編)

          9月はじめ。 『自然』と言っていいのかは微妙な妊活をゆるゆると続けて約1年。 どうせ今月も妊娠してないやろ、とタカをくくっていた。 しかし生理が来ない。 茶色いおりものが出たがそれもすぐにおさまり、白乳色っぽいおりものになった。その色合いはなんだか「あかちゃん」という感じで、ほっこりしていてかわいい。おりものにこんな感想を抱いたことなどこれまでなかった。 そしてお腹の辺りがぽかぽかする。 これは、何かいる。 直感的に確信し、仕事を少し中座して目をつけていた産婦人科に予約をとっ

          妊娠の記録(初期編)

          2023年がおわる

          人に言ってないことも色々あったので、これ見て「ええー!」となる人いるかもしれません。 ごめんよ。 前厄でビビってたけど終わってみたらいい年だった。 1月 ・元旦。友達の家のデグーが律儀に滑車を回す音で目を覚ました。みんなでぼんやり初日の出を見て、ぼんやりしていたらお節が用意されて実家のようだった。みんなでダラダラとお節を食べて朝方解散。楽しい年明けだった。 ・正月もそこそこに2日から仕事。お客さんがわんさか来る。 ・近所の南インド料理屋のミールスがうまくて泣く。 ・前厄なの

          2023年がおわる

          2022年がおわる

          毎年恒例になってしまった。 1年を年末にまとめて振り返る。 1月 ・元旦に結婚した ・転職して4日から新しい職場なので緊張を和らげるためにポケモンスナップをやる ・新しい職場の同期がめちゃんこいい人づくしで勝ちになる。ただし、派遣のおばちゃんはキツい ・先月までシフト制の仕事だったため5連勤で心が若干荒む ・天竺鼠のワンマンライブを配信で見て元気を出す ・『忌録 document X』を読む。気持ち悪くて怖くて最高。『みさき る』を事前情報なしでネットでうっかり読んでしま

          2022年がおわる

          うんこ

          先日、ものすごい便秘になった。 わたしは幼少期から便秘体質で、大人になってからも度々硬い便に苦労してきた。 腸が超鈍感らしく(腸だけに)、3日便通がないことは珍しくない。 そんな状態ほっとくなよとお思いと察するが、わたしは愚かなので今回の便秘に陥るまで深刻に考えていなかった。 前日の夕方、便意はあるのに、なんかいきんでも便が出ないな、と思った。 こういう時は小林製薬のオイルデルに縋る。 これまで多少硬い便は、これを飲むとつるんと出てきてくれた。 翌日、出社して仕事をし

          うんこ

          2021年がおわる

          2021年がおわる。 コロナ禍2年目。正直昨年より辛かった。 夏頃の記憶が薄い。 1月 ・元旦、いつものマブダチと過ごす。赤羽の日高屋に行き、荒川に行き、また日高屋に行った。荒川にはオオバンが来ていた。冬はいろいろな鳥がいる。 ・家ついて行っていいですか?の特番でイノマーの今わの際を知る。 ・ネトフリでユニークライフを見る。ケイシーがかわいい。 ・コロナの影響で仕事の休みが多い月だった。 2月 ・冬鳥気にするようになってから朝の通勤が楽しくなった。 ・辛みが増してき

          2021年がおわる

          かるがも

          わたしがちょうど幼稚園に通っていた頃、「たまごっち」が流行った。 当時たまごっちを持っていたのはギャルたちはもちろん、園児たちも例外ではなかった。 子どもたちはお迎えの時間になると、お母さんのもとへいっせいに駆け寄り、開口一番に「たまごっちは?」とたずねる。 子どもが登園しているあいだ、たまごっちの面倒を見るのはお母さんたちである。 当時のお母さんたちはこの「たまごっち」に頭を抱えていたに違いない。子どもたちが登園している間、つまり束の間の人間育成の小休止時間に、謎の電子生

          かるがも

          わたしと弟と天竺鼠と

          関西の人に「お笑い好きだよ」と言うと、「ハイハイ関東の人の“お笑い好きだよ”は信用してませんから」みたいな反応をされるが、続けて「いちばん好きな芸人は天竺鼠だよ」と言うと途端にニコニコになる。 実際これで仲良くなった大阪の人が何人かいる。 天竺鼠ありがとう。 お笑いコンビの『天竺鼠』が大好きだ。 どのお笑い芸人よりも1番好きだ。 もういつから好きなのか覚えていない。 ずっと天竺鼠がすきだ。 わたしは東京生まれ東京の育ちで、天竺鼠に触れる機会はほとんどなかったはずだ。

          わたしと弟と天竺鼠と

          2020年がおわる

          2020年が終わる。 色々あったけど悪い年でもなかったな。総じて楽しかった。 月ごとになにやってたか振り返ってみる。 1月・元旦、ヒットパレード(生放送)でアンガールズ田中のちんこがでてしまった放送事故で死ぬほど笑う。 ・もう7年?の付き合いになるツイッターのマブダチたちと深大寺まで歩いたりして、日高屋に行き着くをやる。 ・ブルーレイレコーダーを買った。理由は『映像研には手を出すな』のアニメを録画するため。ドロヘドロのアニメも録画することになり、大大活躍してもらった。

          2020年がおわる

          うまめし

          昨年家を出るまで、ろくに料理をしたことがなかった。 しかし家を出るということは、自分で飯をつくらねばならないということだ。 そんなの無理だよお……とか思っていたが、転職して定時で帰れるようになったし同居人の帰りも遅くてやることもねぇので、暇つぶしに料理でもしよっかな……へへ……というテンションで料理をするようになったら、わりと楽しかった。 とはいえ、やることが多いとハートがギザギザになっちゃう。 なので夕食は、味噌汁、サラダ、何かうまいやつの3つを作るようにしている。 味

          うまめし

          猫夏

          日記みたいに使おう〜とおもっていたnoteだったのになんかエッセイみたいになってきちゃった。あーあ。 最近のことを書いておくことにする 仕事以外は家にいる。大抵、家にいる。 世界がウイルスパニックに陥ってから、だいたい家にいる。 AmazonプライムとNetflixで狂ったようにホラー映画を見まくっている。 Netflixに関しては、まじでTwitterのみんなたちが「呪怨のドラマ面白い」とか「呪怨のドラマ怖い」とか口々にトゥイートするから、入ってもうた。 呪怨のドラ

          梵は猫

          2016年7月16日、こねこを拾った。 祖母がうちの庭で親猫と4匹の子猫を見つけた。 そのうち引っ越すだろうと放っておいたら、いちばんちいさいオスが一匹、置いてけぼりにされていた。 親猫は時々、自分の子育てキャパが超えてしまうと、こうして子どもを置いていったりするらしい。 1日経っても親猫が迎えに来ないので、保護することになったのだった。 3年前に犬を亡くしてなんとなく寂しかった我が家は、どうしよ〜!と言いながらも家族全員ニコニコで拾った。 まずはお湯で優しくシャンプー

          梵は猫

          おばあちゃん

          2019年12月14日 午前6時50分、祖母が亡くなった。 おばあちゃんの色々を、敢えてここに書いておくことにする。 おばあちゃんは母方の祖母で、わたしが生まれた時からひとつ屋根の下ずっといっしょに生活してきた。 昭和2年生まれのおばあちゃんは92歳で、大往生だと思う。 5つ子の末っ子として練馬のでかい農家に生まれ、戦争も経験した。 お姉さんを爆死で失ったり、お兄さんたちが徴兵されて過酷な戦場に送り込まれたり、辛い少女時代を送ってきたようだけど、悲しい話は滅多

          おばあちゃん