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【博士と虎人舎の日記】25年2月10日(月曜/後編)「康芳夫を偲ぶ会」へ。盛大なパーティ。千客万来。魑魅魍魎。奇人たちの晩餐会。

前編からの続き──。


17時、若林凌駕が来宅。

康芳夫さんについて、
今日の会の趣旨を説明する。

国際暗黒プロデューサー 
康芳夫先生が
2024年12月2日、
87歳で逝去いたしました。

“伝説のプロデューサー”
という異名でも知られ、
自らを「虚業家」と名乗り
数々の仕掛けごと(興行)は
時代に様々な彩りを世に残されました。

それらの興行はあらゆる人の記憶に
深く刻まれているかと存じます。

つきましては、
康芳夫と生前に濃い繋がりのある
発起人の方々と、
康芳夫を愛してやまない方々との場
「康芳夫を偲ぶ会」
を下記のとおり執り行いたいと思います。

康芳夫を偲ぶ会委員会


私立海城高校を経て東大卒業後、
世界的プロモーターとして活躍。
トム・ジョーンズ来日公演、
国際ネッシー探検隊(石原慎太郎総隊長)、
オリバー君招聘、
アントニオ猪木対モハメド・アリなど
奇想天外な企画の数々で
世間をアッと驚かせた生涯だった。

昭和世代の記憶に色濃く残る
康芳夫氏の功績を偲び、
生前に交流の深かった
各界の著名人が発起人として集結、
愛弟子のテリー伊藤さんが
プロデュースと司会を務める
「偲ぶ会」が開催されます。
当日はジャズピアニスト山下洋輔さんによる演奏、
月蝕歌劇団による追悼パフォーマンスも披露。
一般参加も受け付け中です。
希望者はPeatixから申し込みを。

―康芳夫を偲ぶ会―

発起人(50音順 敬称略)

青井忠雄(丸井グループ名誉会長)・猪瀬直樹(作家、政治家)・宇川直宏(DOMMUNE代表、現在美術家)・加藤タキ(コーディネーター)・金平桂一郎(プロボクシングプロモーター)・川邊健太郎(実業家)・川村龍夫(株式会社ケイダッシュ 代表取締役会長)・重松清(小説家)・篠原有司男(現代美術家)・篠原乃り子(現代美術家)・島地勝彦(編集者、実業家、作家)・島田雅彦(小説家)・水道橋博士(漫才師、著作家)・テリー伊藤(演出家、テレビプロデューサー、タレント、)・戸川純(女優、歌手、作詞家、作家)・中沢新一(宗教史学者、文化人類学者、思想家)・中瀬ゆかり( 編集者)・光安久美子(銀座「クラブ グレ」創業者)・茂木健一郎(脳科学者)・山下洋輔(ジャズピアニスト、作曲家、エッセイスト、作家)・横尾忠則(美術家)・Chim↑Pom from Smappa!Group(現代アート集団)

装花協力:花千代

本日、出席するはずの
発起人メンバーのリストを見せて、
「もう会うのは最後になるかもしれない人が
いるから本にサインを貰おう」

と夜の宴に向けて備える。

横尾忠則さんは絵葉書を
数多く持っているはずなのだが……。

発掘できないまま、
画集を持参する。

結果的には横尾忠則さんに会えなかった。

凌駕にボクが全部あげた、
ネクタイも持ってきてもらったが、
結局、今日の衣装は、
三島由紀夫のTシャツにした。

なぜなら、康芳夫さんとも縁が深い、
三島由紀夫が生誕100年を迎え、
猪瀬直樹さんの名著、
『ペルソナ〜三島由紀夫伝』を持参するから。

嗚呼、まさに『百年の孤独』とは、
三島由紀夫ではないか。

主催者より、

ドレスコード:カジュアル 
ピンクカラーのアクセント 
康芳夫の好きなピンクカラーの
アクセントでお越しください。

とのこと。

ジャケットのポケットに、
岡村靖幸さんの
ピンクマークを入れた。

胸につけるのは缶バッチは
モハメッド・アリに。

ハットは、フィッシュボーンだが、
缶バッチは、岡本太郎に見えるけど、
よく見ると、麻生太郎缶バッチ(自家製)
にした。

部屋で「福井くん待ち」だったのだが、
「水道橋映研」の福井くんは、
現地集合だった。

確認ミスだった。

急いで家を飛び出し、
凌駕の運転で会場へ向かう。

凌駕は宮古島から東京へ来て、
まだ2年ほどだ。
都内の運転はNAVI任せだ。

今日も19時には
一般道をまっすぐ行けば、
必ず間に合うのに、
迂回して首都高の乘るので、
15分も遅刻してしまう。

東京都千代田区 内幸町2丁目2−1
日本プレスセンタービル10階 。

車の中で予習。

(今日こそ、邂逅できると思っていた、
『週刊プレイボーイ』の
伝説の編集長、島地勝彦さんとは
結局、会えなかった)

会場のプレスセンタービルに到着。

受付の芳名帳を記して、
中へ入れば暗黒が広がる。
照明が暗すぎる。

ボクはもはや暗闇では
ほとんど目が見えない。

会場は千客万来、魑魅魍魎だらけで、
まさに「奇人たちの博覧会」だ。

眼が慣れてくると、
紫がかったピンクの
淫靡なライトアップだった。

立食形式のパーティなので、
広大な会場のなか、
ステージの前方のステージの
声はほとんど聞こえない。

ステージに近付くと、
すぐに土屋敏男(68)さんと
徳光和夫(83)さんが
並んで座っているのを発見。

二人ともに日本テレビの元社員だ。

しばし隣に座って、
ボクと康芳夫さんとの経緯、歴史、
康芳夫さん、徳光さんの出身校、
開城中学、高校の話。

司会のテリー伊藤(75)さんが
目ざとく、ボクの出席に気づいてくださる。
久しぶりだ。

参議院秘書の安西直紀さんから、
声をかけられる。

「昔からずっとファンでした!」
と、熱狂的なプロレスファンでもある。

本をいただくが、実に香ばしい。

「百万年書房」の北村修一さん。

ある企画で水面下で動いているのだが、
進展がないことを詫びる。

会の時々で、在りし日の康芳夫さんの
ビデオが流される。

徳光和夫さんが登壇。

お二人の開城時代の同窓であった、
学生時代が話される。

猪瀬直樹(78)さんが登壇。

猪瀬直樹さんとボクは、
因縁深い。
会うたびに必ず、ボクが話しかける。

猪瀬さんの出席が確認されたので、
反対側の席へ移動。

茂木健一郎さんの隣に立つ。

何度も声が聞こえてない、ことをボクが呟く。

月蝕歌劇団による追悼パフォーマンス

島田雅彦さんが登壇。

ボクが壇上に呼ばれる。

「元気ですかッ!!」と第一声。

テリー伊藤さんが、
「博士はまだ議員やっているの?」
的な趣旨の質問には驚かされた。
「俺さー、そういうの疎いんだよぉ!!!!」

疎すぎるのにもほどがあるだろう。

猪瀬さんがカレーを食べにいっと時を
見計らって後ろから話しかける。

ロックオンだ。

「知事、今、『巨人と虚人』を
壇上で紹介していましたが、
むしろ『虚人魂人』のほうが、
詳しいですよ」

と話だし、

『ペルソナ』にサインを貰う。

ペルソナと三島由紀夫と猪瀬直樹と。

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ボクの座っている側に、
わざわざ徳光さんと土屋さんが来てくださる。

なんと、ボクが隣に座っている間に、
紛失していた、iPhoneを届けてくれた。

「ハカセのじゃない?」

金平会長とご挨拶を交わす。
本当に丁寧な物腰で恐縮する。

新潮社の中瀬ゆかりさんが登壇。

戸川純さんに会いたかったが、叶わず。

中森明夫さんが登壇。
ほどんど聞こえない。


中森明夫さんが登壇。
ほどんど聞こえない。

茂木健一郎さんが登壇。
人一倍、大きな声を張り上げていて、
笑った。

画廊の方。宇川直宏さん。

岩井志麻子さんと久々にお会いして、
LINE交換。

河崎実監督とご一緒に。

岩井志麻子さん、何故か、ボクの乳首を触り続ける(笑)

DOMMUNEのスタッフさんが、
アル・パチーノの服を着ている。

この服は、村崎百郎さんの遺品。
そこへ森園みるくさんが……。

康芳夫さんのご家族さんと。

石井苗子さんと。

石井苗子さんが、
劇団梁山泊出身であることを知らなかった。

ボクが康芳夫さんと初めて会った時に
同席していた彼と40年ぶりの再会。

最も目立っていた女性は、
今回のフラワーアレンジメントの先生だった。

そして長髪の男性は、康芳夫さんの血族。

最後に遺影と。

名刺が全て無くなる。

細君がお世話になった、中村伊知哉さんの
スタッフだった菊池尚人さんの奥様。

最新刊の記念本とTシャツを購入。

平井有太さんと邂逅。

出口で新刊とTシャツを購入。

出口でさらに一枚進呈される。

この日、この帽子も紛失してしまった。
(今のところ)

宇川直宏さん、スタッフさんと直談判で、
2月27日のDOMMUNEの
康芳夫さん特集に出演決定。

Chim↑Pomのお一人と。

会場に一番最後まで残っていた。

2次会に多くの人に誘われるが、
ホーム・アローンの末っ子が心配で、
直帰する。

途中、末っ子より、
「ペペロンチーノ作りたいから
大蒜と生姜買ってきて!」

大久保通りの、行きつけだった、
韓国広場で、韓国料理のもとを大人買い。

車中、大声ボケが止まらない。

そして、高円寺『UNKO』に居るだろうと
思った、原田専門家に、
3人で車中から声を合わせて、

「誕生日おめでとう!!」

しかし、
原田くんは寝起きのような……
何食わぬ反応。

帰宅したら、
台湾から家族が帰ってきていた。
リビングで、みんなで、
スーパーボールの
ハーフタイムショーを見ていた。

ケンドリック・ラマー。凄い。
トランプ大統領観覧の中、
エンタメ vs 政治。

長男と末っ子もおそろいのお土産の服を着て、
踊っていた。

嗚呼、良かったよ。

我が人生に一遍の悔い無し——。

Net生活に戻ると、
米国のスーパーボールも、
日本も大荒れだった。
しばし、情報収集。

連日、睡眠不足が続いていたが、
24時半には就寝。

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水道橋博士
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