
【博士と虎人舎の日記】25年2月20日(木曜)アントニオ猪木生誕記念日。『聖と俗〜対話による宮台真司クロニクル』書評送稿。@高円寺パンディット『博士と豪ちゃんVOL・2』 ゲスト・西寺郷太さん。

6時起床。
アントニオ猪木生誕82回目記念日。
(百瀬博教さん、志村けんさん、百瀬博教さん、
真島昌利さんなどなどの天才記念日)
今日は5分刻みのスケジュールになるぞ。
やれんのか!?
まず日記を書いて仮アップ。
入浴しながら、
YouTubeのサメジマタイムスを聴く。
ルーティン。
お昼前にコンビニへ。
女性誌の付録の財布にビビビと来る。

早めにモーニング&ランチ。

午前中いっぱい締め切りで、
『聖と俗』宮台真司×近田春夫の書評。
1月2日に読了してからも
50日以上も締め切りを延ばし続けた。

ここまで出口を失い、書き続けていたのは
『あかんやつら』(春日太一・文春文庫)
の文庫解説以来の
完全批評を目指していたから。

あかんやつら(書評) 「本の話」より。
しかも、同じ編集者(下井草秀)の手による、
『調子悪くて当たり前』(近田春夫)
と同時書評を考えていたから。
数々の引用論文まで敷衍することすらも考えた。
しかし、それは、もう書評ではなくなる。
宮台真司と邂逅した時の話だけでも、
山のようにあるので一冊の本になるだろう。

最大、2500字を課して推敲。(翌日アップとのこと)
なんとか、12時までに仕上がる。
「これほど文章に傍線の赤を入れた本も珍しい」と、芸界きっての本読みが絶賛するのが、『聖と俗』(KKベストセラーズ)だ。本書を読んで、この型破りな二人の先生(宮台真司氏、近田春夫氏)から今もなお学ぶことがあったと、還暦の峠を越えた水道橋博士は書く。https://t.co/M9LFcmM87A
— BEST T!MES(KKベストセラーズ) (@KKBEST_official) February 21, 2025
吉田豪さんの配信は全部見ることに決めているが、
急遽、山梨行きのため、未見が溜まっている。
『SHOWROOM』YouTube版。
鹿野淳さんのゲスト回。
これは面白い!!
元ロッキンオンの鹿野さん。
浅草の首領の話も、興味深い。
そして、今、60歳。
たぶん、ボクと同じ時に
明治大学のキャンパスに居て、
どこかですれ違ったいたと思う。
ボクは高校を一年間、留年していて、
大学は出席は4日。取得単位ゼロだったが、
「雑誌研究会」の部室には
のべで半年ほどいたので。
同じ頃、同じ空気は吸っていただろう。
もろもろのエピソードの枝葉末節に
あの頃のボクがいるのも気がつく。
大食いキャラのテレビに出る人、
高菜のネットミームも、
編集者の鹿野さんが結びついていなかった。

西寺郷太くんとの想い出をアメブロ検索。
2009年にはじめてお会いしてから、
ボクの日記上だけでも170件(170日)にも引っかかる。

あの日、あの時も郷太くんがいたのだと懐かしく思い出す。

今日の主役である、こちらの新刊。
2色刷りだが、画期的に読みやすい。
ちょうど「百万年書房」の北尾修一さんと
進めている某企画で、
考えていたことと同じだったので、
いくつもヒントを得た。

17時、若林凌駕が来宅。
実話BUNKAタブー
を買ってきてもらう。
吉田豪ちゃんのインタビューが、
細田昌志さん。

字が小さすぎてなかなか読めない。
コピー機がインク切れ。
100枚あるコピーが
5枚しか出来なかった。
せっかくの郷太くんの調べ物が活かせない。
書庫2(1から3まである)の方へ。
1000冊自費購入した、
『藝人春秋』の在庫が無くなっていた。
完売したのかも。
前回、話しした、殿セレクションの
カセットテープを発見、
今日、見せようと持っていく。
(本番、忘れて出せなかった)

自転車で18時、パンディットへ。

客入れ。今日は完全満席。
観客はほぼほぼ、
ノーナリーブスor郷太くんのファン。
客入れの音楽はマイケル・ジャクソン。
ファンの人たちと一問一答。
郷太くんのツアーの様子を聞く。
ここで、用意してきた、
もう「あれ」はやらないことにする。
あれだけ準備したのに、
机上のライトを忘れる。
こうなると、
資料はほぼ読めないので、
資料活かしがなくなる。
西寺郷太くんが到着。
事前に幾つか話す。
和田アキ子の話は2度目になるが、
「落語」だと解釈してフルバージョンをお願いする。
吉田豪ちゃん、10分前に到着。
豪ちゃんから、「まず本の紹介からやりましょう」と提案。
それは渡りに船だった。

サムネの3人の画像。
郷太くんが、紫色に沈み込んでいるので目立たないことに、
クレーム。
まさに今回のキービジュアルになった。
ありがとう、ディープ・パーパル。
いや、パープル・レイン。紫の履歴書。


郷太くんは今回で12冊目の単行本になる。

郷太くんんは
音楽家でもあり文筆家でもある。
そしてイラストレーター、
美術家でもあり、
美声家でもあるだろう。
しかも、全てが一流だ。
著書のなかでは、
特に『噂のメロディ・メーカー』は、
連載先が『メルマ旬報』であり、
舞台は岡山だったので、
毎回、大興奮しながら、
原稿を受け取り、
連載とそれを確かめる
ボクの行動が同時進行だった。
『始めるノートメソッド』も
単行本化にも紆余曲折があった。
BOOK STANDTVで、
郷太くんに見せてもらった、
高校時代の手書きのノートが
あまりにも精巧で美しく、
特に歴史ノートは歴史上の人物の
似顔絵などが絶妙。
もはや美術品にも思えた。
ボクがそのノートを借り受けたままに
なっていたが、
いつの間にかスモール出版で
単行本化が決まり、
ボクが借りパクしていたままの
ノートを返却した。
「あれ、本にするんですよ?」と郷太くん。
どういうふうにあれを単行本にするのか?
と思っていたら、見事に、
小技の効いた、ノート術本として、
単行本化した。


それまで「スモール出版」
を具体的に意識していなかったが、
タマフルの傑作選の単行本や、
近田春夫さんの考えるヒット、
も書籍化している。
東中野に居を構え、
ほとんど中村社長ひとりで
自分の好きなジャンルや人物を選び、
図版を駆使しして、
束の厚い本を作る名手だった。


逆に、ボクは郷太くんの紹介で
中村社長と出会い、
その『スモール出版』に、
ボクがあらゆる出版社から持ち込みで断られた、
『藝人春秋』の完全版、江口寿史の挿絵を全部、
活かすという企画を持ち込み、
『藝人春秋Diary』がボクの望む理想的な形で
単行本化できた。

中村さんとの本作りは本当に楽しい時間だった。
これはボクが郷太くんに感謝していることだ。
(まだまだ続く。書き足します)
2017年に中野の早稲田大学での授業も
ボクは郷太先生の生徒として受講した。
80’s音楽の公開講座「ポップ先生の80’s音楽戦国史」
@早稲田大学エクステンションセンター中野校。
名授業であり、何より、テキストが素晴らしかった。
2013年の『メルマ旬報フェス』
でのアドバイスと司会も忘れがたい。
もともとの発案者が西寺郷太くんだったが、
『メルマ旬報』の執筆者は、
アーティストだけでなく、
ライター、監督、さまざまな有名無名が書いていたが、
フェスに執筆者全員出演をボクが宣言したため
大混乱になった。
会場も巨大すぎて、
ボクも原カントくんも手に負えなかった。
『メルマ旬報フェスが巨大化して、
誰も収拾がつかなくなった時、
西寺郷太君がボクの家まで来てくれて、
そして今度はボクが郷太くんの家まで行って、
もろもろとアドバイスをしてくれた。
執筆者陣も、
それぞれがやりたいことを勝手に発信して、
ステージの時間との整合性も
何も無くなって混乱した。
郷太くんは、
それぞれの出演者が同じ曲を歌い継ぐ案を
提出していたが、それをやるのに、
ライターとアーティストが混合していて、
「これでは無理です」となり、
「会って話しましょう」と。
郷太くんの家で、郷太くんに言われたこと。
「博士、ライターとアーティストでは、
まったく生態も職種が違うんです。
ライターは活字はまとめるけど、
ステージに出ても、千人単位の前で、
受けるような話は出来ません。
基本自分のパートのことだけなんです。
全体に対しては無責任になります。
アーティストは必ず自分の時間を作れます。
もっとアーティストのプライドを満たす、
ステージにしてください」
とアドバイスをくれて、
そして、全体像を図解で教えてくれた。
当時、参加する30組以上のライターと
アーティストのことも、ほぼ全員の文章を読んでいて、
よく知っていた。
執筆者で唯一の人だった。
ボクは総合司会をひとりでやるはずだったが、
西寺郷太くんにもダブル司会をお願いした。


当日にならなければ出欠もわからなかった、
リリー・フランキーさんは本番15分前にやってきて、
見事な前説をつとめ、
堀江貴文もんも急遽やってきた。
園子温は天狗のお面をつけただけで壇上へ。
酒井若菜さんも。駆けつけてくれた。
別ステージは別ステージで進行している。
アーティストは、
西寺郷太さん、サンボマスター山口さん、
そしてトリの岡村靖幸さんの圧倒的演奏があり、
あちことで起きた、全ての些細なトラブルは水に流れた。
あのときの郷太くんの活躍と奉仕は忘れられない。
デヴィット・ボーイのカバーライブの演奏の見事さ。
前回の細君とのお付き合い。

新刊本の紹介と、
西寺郷太の活字活動についてのトーク、
そしてボクの郷太くんへの敬意だけで、
余裕で3時間は超えれていたし、
その趣旨のライブなのだから、
それで終われば良いのだが……。
しかもネタは余りある。
後半、迷いに迷ったが……。
一杯、ハイボールを一気に煽ってから、
個人的な「今、そこにある危機」を話した。
もちろん、会場はボクのホームだが、
観客席はアウエイだし、
経緯の全てを、まだ話すことも出来ないから、
中途半端になるに決まっているのだが……。
3時間超えで終了する。
終始、西寺郷太くんが素晴らしかった。
サブカル界隈にはなかなかいない
ベビーフェースだ。
吉田豪ちゃんとは
何度も緊張感、緊迫感があったが、
それはそれで、
ニーズのあるリングの上でやるべきだろう。
しかし、昨年の新宿ロフトプラスワンでの、
「三冠」トークへの苦言は頓珍漢としか言いようがない。
それは先入観と偏見でしか見ていない。
と日記には書いておこう。






そして、最後にこのシリーズの第3弾が発表。
東野幸治が帰って来る。

現場で50冊の本にサインを入れる。
出版社として大成功だった。


しばし、居残り、文藝春秋の目崎さん、
文春の特報フリー記者、ナタリーの記者さんなどと
業界話を話し込む。
3月に定年退職する目崎さんから、
記念本のジンを頂く。
ボクが文藝春秋から本を出し、
約40年も同じ編集者について担当してもらったことは、
ボクにとっても光栄なことであり、
それがどれほど誇らしい気持ちになることか。
作家と編集者が長く関係を切り結ぶことが、
どれほどその作家人生が豊かになることか。


荷物をおいて、打ちあげへ。
今日「も」飲みたい。



いやはや飲んだ、飲んだ。

パンディット奥野さん、
長澤マネージャー(元マネージャー兼元国会議員秘書)、
原田専門家、おびーるのみたろうと宴。
明日からスケジュールが緩やかなので、
本当にリラックスしたお酒だった。
帰宅は、朝3時30分。
…………




いいなと思ったら応援しよう!
