アニメ『SYNDUALITY Noir』1話感想 古臭いから逆に見ることにした
自分はアニメ好きではあるのだがそれは出来の良いアニメが好きなだけで人気の現行漫画をアニメ化したものとかはたいてい一話20分の映像作品として収まりが悪かったり原作も完結してないもんだから中途半端でシーズンが終ってしまうし見る気がなかなか起きない。
一時期流行りモノは見ておくかとdアニメストアで一位になってるなろう系もいくつか見た結果飽きてしまい見たいアニメが最近のものはほとんどなくなってしまった。
そんな中始まったのが『SYNDUALITY Noir』 っつうバンナム完全新規メディアミックスIPである。
ロボットモノだしオリジナルアニメだし見ておくかと思ったらディズニー+独占配信。天国大魔境終わったから解約できると思っていたのに!おのれディズニー許さん!MCUに飽きてSWもディズニーアニメも興味無い人間にとってはほぼ価値がない。でもXファイルは面白いね。前置きここまで。
感想は「水星の魔女見終わった直後にこれ見るのキツイなあ」だった。
水星の魔女はなんやかんやロボットアニメの新しいスタイルであり最先端であったことがめちゃくちゃよく分かる。
主人公の属性だったりキャラクターの見た目的多様性、もったりしたおばさんとかデブ女とか色々居て女キャラ皆美人というのは男の搾取する側の目線がとかルッキズムとか古いよね、というポリコレ的先進性というより視覚的に面白みがあったなと気付かされた。
0年代のガンダム以外のロボアニメで大きくヒットしたのはコードギアスくらいでその後そのフォロワーがいくつも生まれたけどヒットは無くロボアニメをネクストフェーズにしたのは水星の魔女だったな。水星の魔女偉大だな。
主人公カナタくんは普通の優男風。ヴァルヴレイヴの主人公思い出す。ヴァルヴレイヴはあんまり覚えてない。
絵柄も水星の魔女は若干エロ漫画っぽいが最先端であった。『SYNDUALITY Noir』はまだ10年代にいる感じがする。
ロボットはボトムズ風リアル路線で比較的小ぶりなサイズで脚にローラーダッシュがついてたり腕にパイルバンカーついてたり令和版ATって感じ。
ただ大きく違うのはMHのファティマのようなメイガスと呼ばれるサポート用アンドロイドがロボットの背面に収容される二人操縦式。
ちなみにロボの名前はコフィン、英語で棺桶を意味する。ハードボイルドだ。
ロボアニメ文脈で見ると敵の怪物が三本足なのが少し気になった。三本足の敵といえばイデオンの重機動メカを思い出す。もしかしてとんでもないエンディングになるのでは!?とか少し期待してみる。
今作のヒロインのメイガスのノワールちゃんだが「記憶喪失で謎の力を秘めてるダウナーな白痴美人」って既視感すんごい。
主人公の少年を男にしてくれる(スペシャルなロボットパワーを与える)が無力で自身がない童貞でも大丈夫そうな女性というモチーフは令和の今にやるんかそれ!?批評性が高い。
他にも色々イエスマムがうざいとか感想はあるけども一話はこの辺で。
水星の魔女見たあとだと逆に衝撃が凄くて「こんな新しさのない新作アニメすげえぞ!」「しかしそう思った視聴者を罠に掛けようとしてるのかもしれん」と逆に期待することにしたのだった。