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走馬灯のような

とある日のことだ。「会社の最寄りの駅から少し先の駅まで歩いたら運動になるだろう。」そう思って、最寄り駅から二つ離れた駅まで歩くことにした。

歩いていたら、ふと見たことのある景色が目の前に現れた。

「あれ、ここは4年前の転職活動のときに歩いた道だ。」

たまたま同じ道を通ったようだった。
内定を貰ったものの辞退した会社が見えた。
会社の社長はとても良い人だったし、その方のお母様が私と同じ高校出身の方だったことを聞いて縁を感じたのを記憶している。

「もしこの会社に入っていたら、もしかしたら人生変わっていたかも。もっと穏やかな日々が送れていたかもしれないな。こっちにしておけば良かったかもなぁ…」と、ふと思った。

その後、もう少し歩くと、初めて就職した会社の全国研修で来た建物の近くにきた。

ここ8年ぐらいを振り返るような帰路だなと思った。

なんとなくだけど、「別の道を選んでいても結局ここに辿り着いたのかもしれないなぁ」と思ったりした。「ぐるぐると同じところを回っていているだけなのか?」とも思った。

たまたま同じ道を同じように通ったというだけなのだが、なんだか不思議な感覚があった。

「走馬灯なの?死ぬの?」という気がしてしまい、交通事故に遭わないように、ものすごく気をつけて駅までの道を歩いたのだった。

この出来事に特別な意味付けとかしたくはないのだか、誰かに共有したくなったのでnoteに記録してみた。生きていると、たまに不思議な偶然に出くわすから面白い。

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