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【子育て】子どもが「賢く」なるということ

長男(2020)と双子(2023)のいる暮らしについて「この世にたやすい子育てはない」をテーマに雑記しています。

子どもへの声掛けで、「早く着替えなさい!」の代わりに「ズボンから着替える?Tシャツからにする?」など、あえてやってほしい行動を細分化して2択で示すことで、行動を促すテクニックがある。

これは選ばせることで主体性を持たせつつ、どちらを選んでも親が意図した行動に導けるという巧妙な話術だ。

モンテッソーリ教育をはじめとした育児書で、この技術を知って目からウロコだった。「早くして!」というよりよっぽどいい!と膝を打ち、しばしば使っていた。しかし、最近この2択の罠を見破られてしまった。

外出を渋る長男に、「右足から靴はく?左足からはく?」と聞くと、ちょっと考えて・・・「・・・それだけ?・・・いかない」というのだ。

おお?与えられた思考の枠をはみ出してきたぞ。

どこでそんな知恵をつけたのか。心当たりといえば、ヨシタケシンスケさんの「それしかないわけないでしょう」を読み始めたことだ。この本の問題の箇所を引用しよう。

あと、おとなは よく
「コレとコレ、どっちにする?」とかいうけれど、
どっちも なんか ちがうなーっておもったときは、
あたらしいものを じぶんで みつけちゃえばいいのよ!

ヨヒタケシンスケ「それしかないわけないでしょう」

ムムム

その通りだし、そういう批判的かつオルタナティブな思考を持てるように育ってほしいと思ってこの絵本を買い与えた。想像以上にちゃんと伝わって賢くなった・・・でも、子育ての声かけの難易度が上がってしまったことに頭を抱えたのもまた現実である。

子育てってままならないなぁと、複雑な気持ちを抱えながら、身近な大人である親をさっさと乗り越えていってくれと、子の成長を改めて受け止め直すのである。

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すい|長男と双子を子育て中の研究者
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