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感謝を込めて捨て活記録 2

タンスの奥にしまってあった布団カバーを、このたびようやく手放しました。

捨てることに決めた理由は簡単で、目立った汚れはない。けれど長い間、使っていないこと、そして表面が触ると毛玉だらけだったからです。

それにしても、いつからこの布団カバーを持っていたのだろうと、記憶をたどってみました。

驚いたことに、どうやら高校時代のものかもしれません。

確か、親が選んだ物。落ち着いた上品なブルーの花柄です。
 
けれども、その後の扱いは、少々不憫だったと言わざるを得ません。

いつの間にかタンスの中で眠る日々が続き、ついにはすっかり存在すら忘れられてしまいました。

気づけば、その人生の大部分を「タンスの肥やし」として過ごしていたのです。

「若い頃から部屋を彩ってくれてありがとう。柄が可愛くて好きだったよ」

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