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2020年2月コロナショック発生を振り返る(マーケットニュースまとめ)

遅くなってしまいましたが、2月のニュースまとめです。

2月最終週はマーケットが大きく動き、ニュースも多かったですね。記事の後半で今回の下落(コロナショック)についても少し整理しています。

前回1月のニュースまとめはこちら。

■目次

■ニュース一覧

・中国人民銀行、春節明け3日に18兆円供給
・春節明け上海市場8%以上の下落でスタート
・1月米ISM指数6ヵ月振りの50超え
・テスラ株急伸、年初来1か月で約80%上昇
・中国が2020年の成長率目標引き下げを検討、ウイルスの影響検証で
・参天製薬がgoogle子会社と眼科デバイスでJV設立
・中国株の反発でハイテク中心に上昇→NASDAQ最高値更新
・米ADP民間雇用者数、29.1万人増-15年5月以来の大幅な伸び
・1月米ISM非製造業指数は5カ月ぶり高水準、新規受注伸びる
・中国政府が一部米製品の関税引き下げを発表 750億米ドル相当
・ElliottがSBG25億ドル超取得、自社株買いとガバナンス改善を要求
・1月雇用統計、予想上回る22.5万人増 平均時給の伸び加速
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・スプリント&Tモバイル合併を米地裁が承認→スプリント株+80%の上昇
・新型ウイルスのピークアウト報道で欧米株が最高値更新
・米連邦取引委、グーグルやアップルによる過去の小規模買収を調査
・12月ユーロ圏鉱工業生産、前月比2.4%減-約4年ぶりの大幅減
・ネットワン、特別調査委員会の中間報告説明会を開催+決算発表を再延期(3月13日期限)
・中国での新型ウイルス感染者が急増(カウント方法の変更?)
・新型ウイルス、国内初の死亡者

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・10-12月国内GDP、年率▲6.3% 5四半期ぶりのマイナス
・アップル売上高ガイダンスを達成できない見通しを発表→サプライヤ中心に下落
・中国人民銀行が中期貸出制度(MLF)の適用金利を引き下げ、金融緩和期待→上海指数が上昇
・上海指数2.3%上昇、春節前の水準を回復
・ドル円2年ぶり111円台 ドル全面高

・モルスタ、Eトレード買収
・週末のネバダ州の民主党党員集会でサンダース氏が勝利
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・イタリアや韓国などで新型ウイルス感染が拡大、欧州株大幅安
・NYダウ1031ドル安、新型ウイルスの世界拡大懸念

・米国民は新型コロナウイルス国内流行への備えを、CDCが注意喚起
・NYダウ続落879ドル安、米10年債は一時、過去最低
・リスクオフでドル安円高、ドル円110円近辺
・米10年債、一時過去最低の1.3055%に低下

・中国政府、中小企業と民間セクターに減税や低金利貸付を含む策を発表
・日本政府が今後2週間、スポーツや文化イベントの中止や延期を求める方針
・米10年債利回り1.33%、昨日も再び一時過去最低まで下落
・日経平均、4ヶ月半ぶり22000割れ
・NYダウ1190.95ドル安(▲4.4%)
・日経平均、一時21000割れ

・FRB議長が利下げ示唆 新型コロナ、適切に対処
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以上が2月のニュースになります。

さて、今回はニュースだけではなく、新型コロナウイルスの件についても振り返りながら、情報を整理していきたいと思います。

■今回の下落について

マーケットに変調が起きたのは2月2週目からでした。日本国内で初の死者が出たあたりから日経平均は下がり始めます。

翌週には米国のアップルが新型ウイルスの影響により売上予想を達成できない見通しを発表し、日本市場でもサプライヤー中心に大きく下落しました。

そして、マーケットが大きく動いたのは日本が祝日だった24日月曜日のNY市場でした。NYダウが1031ドル安と大きく下落。

理由は上原さんのツイートと上のニュースメモにあるとおりで、①コロナ感染の中国国外(イタリアなど)での増加②米国PMIの悪化③サンダース勝利の3つ。

VIX指数というのは恐怖指数と呼ばれています。
ボラティリティ(変動率)の高さを表す指数で、この指数が大きく上昇すると急落する場合があります。

VIX指数とはVolatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。一般的に、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。

2018年の年末はこのVIX指数が大きく上昇し、VIX指数が上昇すると機械的に株式を売る「リスクパリティファンド」の影響で、今回同様に大きく下落していました。

画像は上がVIX指数、下が日経平均のチャートです。

2019年の年初の少し左側が大きく上昇しています。これが2018年末のリスクパリティファンドが株式を売却したところになります。

Vix 2月末

NKY 2月末


さて、話を戻すと24日の夜からVIXが上昇しています。上のチャートでいうと右側の17.50から22.50に大きくギャップアップしているところになります。

理由は先程説明した①コロナ感染の中国国外(イタリアなど)での増加②米国PMIの悪化③サンダース勝利の3つです。

それまでは中国国内だけと思われていたコロナウイルスが海外にも感染拡大し、意識され始めたのがこの24日でした。

コロナ感染拡大が意識されてからは世界の感染者数によって株価が動く状況となっています。

また、コロナ感染拡大が株価下落のトリガーというのは間違いないのですが、それに加えて重要なファクターがもう一つあります。

それは機関投資家が株式を多く保有していたことです。バブルとまでは言いませんが、リスクオンの状態でした。

こちらの記事で書かれているのは機関投資家の現金比率の低さ、つまり株の保有がパンパンなので、大きな下げがきたら売りが出てくるということ。キャッシュ比率4%というのは知らなかったです。

その一方で、少し話題にもなっていたけど、ひふみは現金比率を30%弱まで上げていたのは本当にすごい。

そのひふみのファンドマネージャーである藤野さんはFacebookでコメントすることが多いのでたまにチェックしてみるといいかもしれません。

さて、話を戻すと24日にVIXが上昇し、NY市場でダウが1,000ドル下げて翌日から大きく下げ始めます。

当時、どこまで下がるかの水準を考えていましたが、日経平均のPBR1倍という目安があり、過去の下落でもサポートラインとして機能する場面があったので、最悪そこまであるかもなというイメージでした。

少しネタバレというか、このあとの動きとしては、あっさり20,000円を下回って大きく下落しています。その背景や考えられる要因、考察などは、また次の記事で取り上げたいと思います。


このあたりの今回の急落の背景やPBR1倍の目安に関しては上原さんのブログで分かりやすく解説されてますので、こちらの記事がおすすめです。


それではまた、3月のニュースまとめで。




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