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4ブロック先に君の家があるという理由だけであの喫茶店に行けない。
恋とはなんですか
人に心を委ねることを恐れてはいけないよと口では言うけれど当の本人は人に近付くことが出来ない。心の距離を詰めるのが苦手だから身体でワかろうとしてしまうのかもしれない。
好きじゃないフリをし続けたから君が好きでいてくれたのか。好きじゃないフリばかりしていたから君がいなくなったのか、分からない。
夜の散歩が好きだった。沢山歩く程家から遠ざかって帰り道が少し心配なる、その分私と君は起きていられる、会話をつづけることができる、それが嬉しかった。
散歩というのはどこまでが散歩なんだろうか。
3分、1時間、半日、家に帰らないまま終わってもそれは散歩になるだろうか。
あの日、君との夜の散歩は特別だった。ただ先へ先へ歩いて君も私も知らない道を歩く。この街は単純だから方角さえわかっていれば知っているところに出ることが出来る。初めて見る景色なんてのも結局は今日の一度きりで、枠の外に出ればそこは既に知ってる景色だらけなのだ。閉じ込められているような感覚に襲われて苦しくなるんだ。それでも知らない道をしつこく選び続け昼間とは違う雰囲気の街を少しはいいんじゃないかと言い合えた時間が愛おしかった。
帰りの心配なんかなくてただ景色が変わるのを楽しんだり憎んだり、長い長い会話をして君が私にズブズブと入ってきた気がした。
2人なのに気楽さは1人、楽しさは2倍、寂しさは2人くっついてゼロ。あの日は本当に寂しくなかったんだ、無限に幸ヨル幸が続くと思った。月曜日が来ることだけが怖かった。あの夜にあの頃の2人がまだ閉じ込められていたらいいのに。
誰
かに興味を持った時点で傷つく可能性に溢れてる、どうしてその人が優しいと思うの。自分の意思とはまた別の所でただ一緒に居ると無意識に委ねていて、思い入れが強くなって、肝心なことはまだ何も伝えてないのに君は居なくなって、楽しい時間が終わってる。やっぱり何かがおかしい。
どこに行っちゃうの、置いて行かないでって嘘つき、結局置いて行ったのはお前だった。でも知ってた、だから君がくれる言葉を1つも信じる事ができなかったよ。
3ミリくらいは本当だと思って時々酷くときめいて私はちゃんと女の子だったよ。君に思ったことを言えなかったのは湧き続けるドキドキを弾くことに必死だったから、君ならこの気持ちしってるでしょ。
夏が終わって冬が来た、寒くなったら温め合えるよ なんて言って結局1人ベッドの中。寒い、知ってたけどね。クリスマスが来て平気な顔して、平気な顔をし過ぎて少し会いたくなった。またデートがしたかった、世のカップルを蹴散らして顔を真っ赤にしてフラフラと君の家に辿り着きたかった。どこへ行っても、一緒だったらなんて考えて死にたくなった。分からないから、他の人に会って色々なところに行ってその度小さな死を繰り返してる。楽しいのに2人で居ることを考えてしまうから、小さな小さなゼツボー、きっともうあの頃の2人になれないからゼツボー。思い出すのに連絡をするのが怖くて、贅沢な悩みで自分にゼツボー 全部冬のせいにして忘れてしまいたい。
嘘、あのときめきは一生モノ。いつまで自分を誤魔化して生きていけばいいの。傷付くのが怖いなんてのは理由にならないから。自己開示しているようで全くしていない。飽きられるのが怖い。
お前はそればっかり、許されないよ。相手を許すことばかりして、自分は内緒なんて卑怯だ。
分かっていてもやめられないのはやっぱり飽きられるのが怖いから。危ないくらいが、儚いくらいが好きなんでしょう。ちょっと遠いくらいが堪らないんでしょう。
そんなことないよと首を振る君を信じはしないよ、そう答えてくれるって知ってるもの。その瞬間の私が喜ぶ為の言葉は要らない、確証が持てないなら言葉を良いように使わないで。
私は 小さな毛布に余す事なく潜り込んで2人で居られるギリギリを、暖かさを、酸素の薄い中溶け合ってしまわないように大切に羽化待つように、半分こでなく2人が1つを感じ合えるように、そうなりたかったの
ほんとうだよ