#14 1日1映画『女神の見えざる手』 政治を陰で動かす仕事人
#1日1映画
この企画は今年に入って諸事情で映画をほぼ毎日見ることになった男が、ただ見るだけではもったいないと思いnoteに感想を綴るようにしたものです。ネタバレもありますのでお読みの際はご注意を。今回で第14回です。
『女神の見えざる手』
政治を裏でコントロールするロビイストに焦点を当てた映画。「ロビイスト」とは個人または団体が政府の政策に影響を与えることを目的とした活動を行う人のことを指します。大統領に陳情したい案件を持つ人々がロビーで待ち受けていたことからこの名で言われるようになったとか。要するに政治の裏で暗躍している人たちですね。
あらすじ
大手ロビー会社で多大な功績を残しているエリザベスは、ある日中擁護派団体から銃規制緩和の仕事依頼を受ける。彼女は自らの信念に反する仕事として断るが、車内からの反発は強く、銃規制派のロビー会社へと移籍。エリザベスは潤沢な資金を持つ銃規制緩和派に対抗すべく味方をも欺く策で対抗していくが・・・
信念を持つものこそが勝つ
日本ではあまりに馴染みがない銃規制に関する争いの映画ですが、ぜひみてほしいです。仕事をする上で持つべき心構えは何なのか、出世への貪欲さ?無駄を無くした効率脳?どれも違う。信念だと。信念こそが仕事をする上で一番大事だと知らしめてくる映画です。正直どこを語ってもネタバレになってしまって作品の面白さが薄れてしまうのでここでは少しだけ書いておきます。
社会人の多くは出世を目論みます。それが別に間違っているわけではないし、お金のために働くのは生きる上で仕方のないことです。ただ出世やお金がこの世の全てではないのです。時には無謀だと思われることをやってのける、社会の間違いを批判を受けようとも正す。そんな人が社会には必要で、強い信念を持った人に出世やお金でしか動かない人はまず間違いなく負けるでしょう。エリザベスにはその信念があり、周りの犠牲をも厭わず邁進し、批判を受けても止まらない。信念の持つ力強さをまじまじと見せられる映画でした。