#29 1日1映画『愛を読むひと』

#1日1映画
この企画は今年に入って諸事情で映画をほぼ毎日見ることになった男が、ただ見るだけではもったいないと思いnoteに感想を綴るようにしたものです。ネタバレもありますのでお読みの際はご注意を。今回で第29回です。

愛を読むひと

2008年公開、アメリカ・ドイツの合作映画です。ベストセラーとなったドイツ小説の「朗読者」をスティーブンダルドリーが映画化しました。
第81回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、ケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞しました。

あらすじ

第二次大戦後のドイツが舞台。15歳のマイケルは外出中に体調を崩し、偶然居合わせた女性ハンナに助けられる。数ヶ月後体調が戻ったマイケルはお礼をしに家へと向かうがそこで体を重ねたことがきっかけで、家に通うこととなる。いつしかベッドで本を朗読することが日課となるが、ある日を境に彼女は姿を消してしまう。
それから数年後、マイケルは大学のゼミでナチスの戦争犯罪に関する裁判で被告人となった彼女と再会することとなる。

変わる彼女と変われない彼

見たくないものを見ないようにすることは簡単。過去の出来事に誠実に向き合うハンナとそれを拒んだドイツ国民。これからの社会への警鐘の要素が強い作品でした。

映画では設定が省かれていましたが、ハンナはロマ族だったようです。ジプシーと呼ばれていた集団の移動民族で迫害を受けていた民族です。ハンナは自分が文盲であること(出自と文盲でロマ族であると疑いがかかる)を悟られそうになると職を変え、また裁判でもこのことを隠し通し結果、他の看守よりもはるかに思い無期懲役となってしまいました。

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スイ
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