【ライブレポ】ばってん少女隊@LuckyFes2024〜「九州から世界を元気にしたい」と、上田理子は言った〜
本日は、国営ひたち海浜公園で行われた、LuckyFes2024にて、ばってん少女隊のライブ等を観て来ました。
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
ビジネスメールの書き出しがこんな感じになる今日この頃、ばってん少女隊にとって、初の "茨城県でのイベント出演" となるLuckyFes2024開催です。
そして、DJ PARLGOLFさんとの共演が事前告知されております。
私の記憶が確かならば、"野外" でのDJ PARLGOLFさん x ばってん少女隊も、初めてですね。
青空の下、最高の夏フェスに期待大! なのでありました。
■ライブレポ
概要 (セットリスト)
13:20開始 約30分
HILLS STAGE/観客約800人
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セットリスト
0. SE
1. 禊 the MUSIC
2. 虹ノ湊
3. さがしもの
→人文字:「Lucky」(春乃きいなのみ煽り)
4. 御祭sawagi
MC PARKGOLFさんと来ました、ばってん少女隊です!
5.おっしょい!
6.わたし、恋始めたってよ!
7.BAIKA
告知:7/26リリース新曲「トライじん」、リリイベ遊びに来てください!
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●会場の様子:国営ひたち海浜公園「夏フェスなら任せとけ!」
感染症拡大防止対策は、私が確認した限り特にありませんでした。
会場の国営ひたち海浜公園は、日本最大の野外音楽フェス:ROCK IN JAPAN FESTIVALも開催される、「夏フェスなら任せとけ!」と言わんばかりの、広大な国営公園です。
我らがばってん少女隊が登場するのは、HILLS STAGE。
入場口から "最も手前" に位置し、本日、水曜日のカンパネラさんが登場するRAINBOW STAGEや、森高千里さんが登場するWING STAGE等へ行く "途中" にあります。
芝生広場にモノクロの特設ステージが構え、1,000人ほど入れるスペースに、ばってん少女隊の開演前、600人ほどのお客さんがいたでしょうか。
まだ、お客さんが入れる、若干の余裕があります。
ライブが始まって、どれだけの人が足を止めてくれるかドキドキしながら。。。
開始10分前、ばってん少女隊とDJ PARKGOLFさんでサウンドチェック。
「でんでらりゅーば!」をフル尺。
さぁいよいよお時間です。
前日まで雨を降らせていた雲は、もう彼方へ行ってしまいました。
ー7月ー
最高の会場で、夏が始まります。
●序盤:LuckyFesからつながった、宗像の空
前半からノンストップで4曲。
曲が進むほど尻上がりにテンションが上がっていく構成 + DJ PARKGOLFさんによるMIXが心地良いタイミングで入り、快調に疾走する中。。。
私的ハイライトは、2曲目「虹ノ湊」が始まった瞬間でした。
1曲目「禊 the MUSIC」のアウトロで、PARKGLFさんのMIX:"シュワワァ〜♪ " という波乗り音とともに、重なって響いたのが「虹ノ湊」の "キラリン♪ " というイントロ。
2016年からばってん少女隊が観光大使を務めている福岡県宗像市の港:神湊に由来する楽曲で、宗像市出身の愛ちゃん (希山愛) が菩薩の笑顔でお客さんを煽る流れに乗って、サビで会場が1つになって腕を振り上げてワイパー♪
まさに夏フェス。
ひたちなかから、遠く離れた宗像の空をつないでくれたような、最高の「虹ノ湊」がLuckyFesで躍動した瞬間でした♪
●後半:進化を魅せた "ギアチェンジ"
上田「LuckyFesへお越しの皆さん、こんにちは! 私たち。。。」
6人「ばってん少女隊ぃいいい。。。」
会場「だぁーーー!!!」
春乃「「本日は、DJ PARKGOLFさんと共演させていただいています! 天気予報は曇りだったんですけど。。。」
瀬田「めちゃくちゃ晴れましたね!」
上田「暑いので熱中症に気を付けて、水分しっかり取って私たちのステージ、最後まで楽しんでください! それでは次の曲!」
福岡のお祭り、博多祇園山笠祭のかけ声である "おっしょい" をモチーフにしたアゲ曲「おっしょい!」で、会場のボルテージは一気に最高潮に!
りるあ口上「皆さん! もっともっとアツくなりましょう! みんな声聞かせてー!」
ステージが始まる前、600人ほどだったお客さんの数はどんどん増えていき、気付けば800人ほどに。
後方エリアも人で溢れかえります♪
そして、後半のクライマックスは「おっしょい!」が終わったと同時にやって来ました。
トーンがガラッと変わる、スローな「わたし、恋始めたってよ!」
前半から積み上げてきたアゲアゲなセトリからの、まさかのギアチェンジに、鳥肌が立ちました。
"旋律の美しさ" だけでも成立するような、至高の楽曲。
本日、DJとして参加されたPARKGOLFさんのMIXによる "強めのビート" が地面をつたって響いてくる、壮大な世界観で、この曲が確実に "ライブ曲" であること、そしてばってん少女隊の強みは、アゲるだけではない、"聴かせる" こともできるんだ!
そんなことが伝わってくる、最高の「わたし、恋始めたってよ!」だったのであります。
そして、本日の締めは「BAIKA」。
"日常の中にある小さな変化に美しさを見出す心" を大切に歌う、ばってん少女隊の楽曲の中でも屈指の “エモい” 楽曲です。
野外フェスで、こんな風に “エモい” 方向で締めくくる展開は、初めてではないでしょうか?
アゲまくって締めるか、ラストに代表曲「OiSa」をやって、一気に神妙な感じにして終わるか、どちらかのイメージでしたが、本日は、そのどちらでもありません。
短い時間の中でも、しっかりと "物語性" を感じる、ばってん少女隊の進化を魅せた、素晴らしいステージだったのでありました。
上田「ありがとうございました! 私たちは、7/26に新曲「トライじん」をリリースします。作ってくださったのは水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさんで、今、ちょうどRAINBOW STAGEでライブ中。。。ということで、今日はやらなかったんですけど (笑) 、もうすぐリリイベツアーを予定していますので、是非とも遊びに来てください!
それでは以上、私たち。。。」
6人「ばってん少女隊ぃいいい。。。」
会場「だぁー!!!」
6人「ありがとうございましたー!!!」
■雑感:アイドルが歌うもの〜私がオバさんになっても〜
●ばってん少女隊、1回目の夏
さて、ばってん少女隊が、本日のような「音楽フェス」(アイドル以外の出演者もいる、ジャンルレスなフェス) へ、"初めて" 出演したのは、私の知る限り、結成年の夏に出演した「MUSIC CITY TENJIN 2015」です。
後日、きいなちゃんが書いたブログによると、「開催14年目でアイドルグループの出演は恐らく初!?と聞いていた」そうで、"どアウェイ" な状況を覚悟していたけど、当日はばってん少女隊のステージ (2015年 9.27@天神コア屋上広場) へ大勢のファンが集まり盛況だったとのこと。
(ちなみに、調べてみると、出演日は違いますが同年の「MUSIC CITY TENJIN 2015」には、メジャーデビュー前のあいみょんさんが出演していたりします)
で、ばってん少女隊の歴史にとってポイントなのが、長年にわたって音楽ディレクターを務めてくださっている杉本陽里子さんとの「出会い」が、おそらく、この「MUSIC CITY TENJIN 2015」であることです。
出演から1年後の上田さんのブログで、当時のことが振り返られています。
あれからばってん少女隊は、"色々" ありました。
メジャーレーベルとの契約解除、コロナ禍、メンバーの脱退・卒業、新メンバーの加入等々。
ただ、ばってん少女隊にとって、"10回目の夏" となる現在まで続く杉本さんとの縁を、"1回目の夏" から掴んでいたのだから、やはり「出会い」の運に恵まれているグループなのだなぁ、としみじみ感じます。
●「私がオバさんになっても」と、森高千里は言った
一生の中で、1回でも生で聴きたいと願っていた名曲「私がオバさんになっても」を、本日聴くことができました。しかも生バンドで、すごく素敵でした。
ありがとう、LuckyFes。
1992年リリース、今から30年以上 (!) 前の曲です。
曲中「ミニスカートはとてもムリよ 若い子には負けるわ」という歌詞が出てくるけれど、何をおっしゃいますやら。
本日も、ミニスカート + ロングブーツで、"あの頃の森高千里" がそのまんまステージに現れる感じでした。
観客数もすごかった。本日私が観た最大瞬間風速:5,000人以上いたんじゃないですか?
会場を歩いていると、「CHISATO MORITAKA」とプリントされたTシャツを着ている方々を、しばしばお見かけしたんですよ。
で、その方々の年齢層が、高い。
「隊員さん (ばってん少女隊ファンの総称) って、平均年齢高めだよなー (含む:わたくし) 」と思っていたのですが、その比じゃないっす。
40歳をわずかに越えたわたくしなんて、まだまだ青二歳。
そして、森高千里ファンの方々の "背中" からは、「アイドルファンとして、年輪の積み重ね方が違うわ!」みたいな "アツいもの" を感じたのであります。
その "アツさ" が、形となって現れたのが。。。
ライブ直前、最前列エリアから湧き起こった、
「ちーさーと! ちーさーと!」の声援。
この声援は、すぐさま会場全体を包み込み、何千人が声をそろえる「ちーさーと!」の大コールへ。
始まりは、最前列を陣取る、"人生の先輩方" の声でしたが、あっという間に、老いも若きも大合唱!
なんというか、森高千里さんが、一瞬にして "みんなの推し" に変わった瞬間でした。
●「私は今 生きている」と、森高千里は言った
もう1つ、書きたいのが、1曲目「17才」(※) での一コマ。
「17才」のフレーズ:
好きなんだもの
私は今 生きている
ここ、どんな風に披露されたと思いますか?
「好きなんだもの」に入る直前、森高千里さんがマイクを客席へ向け、集まったファンの方々が、このフレーズを歌う。
そして、森高千里さんが「私は今 生きている」と、歌うんです。
好きなんだもの (ファンの合唱)
私は今 生きている (森高千里さん)
こんなに幸せな "お約束ごと" があるなんて、初めて知りました。
アイドルファンとして、私はまだまだ "にわか" なんだなぁと痛感すると同時に、こんなにも多幸感に満ちたコール&レスポンスを目にすることができ、きっと "森高さんたち" は、この幸せな関係性を何十年も続けているんだろうなぁと思うと、目頭が熱くなるのを抑えられなかったのであります。
そしてまた、森高千里さんが、ライブ中、何度も客席へ向けて手を振るんですよ。もう爆レスの嵐。ちゃん瀬田 (瀬田さくら) もりるあちゃん (蒼井りるあ) もびっくり。
"自分が世間から何を求められているか" を完璧に把握している森高千里さんだからこそ、このお手振りは尊かったです。
●「私がオバさんになっても」と、「ホエン・アイム・シックスティ・フォー (僕が64才になっても) 」
ところで、「私がオバさんになっても」は、森高千里さん自身が作詞された曲ですが、元ネタ (とされる) 曲があるのを知っている人は、どれくらいいるでしょうか?
「私がオバさんになっても」は、女性から恋人へ向けた曲ですが、元ネタは、逆です。
元ネタは、ザ・ビートルズの「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」 (アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」収録)
"64才になっても、君は僕を必要としてくれるだろうか?"
当時20代だったポール・マッカートニーがリードボーカルを務める、男性から恋人へ「老いた僕を必要としてくれるだろうか?」と歌う曲です。
なんで急にこんな話をしているかというと、アイドルの歌にとって、「若さ」とは、切っても切り離せないテーマであるように思えるからです。
社会学者:稲増龍夫著「アイドル工学」にも、こんな文章があります。
「若さ」とは何か。
「歳をとる」とはどういうことか。
なんだか話がややこしくなってしまいそうなので、言いたいことだけ言います。
本日、「若々しいライブ」を体験させてくれた、森高千里さん、そしてファンの方々の "背中" から、感じたことは。。。
「私は今、生きている」と思える瞬間を "持っている" 人は、いつまでも「若い」のではないのか。
これは、言葉にすれば簡単なようだけれど、人生において、実はとても得難いもののように思うわけであります。
●「九州から世界を元気にしたい」と、上田理子は言った
時系列は前後しますが、本日、ばってん少女隊はラジオ生放送公開収録:「Lucky Space ON AIR‛24」(LuckyFM 茨城放送) にも出演しました。
期間限定で、radikoのタイムフリーで聴けますから、ばってん少女隊登場シーンから始まるよう、こちらにリンク貼っておきます。
詳細は上記リンクから聴いていただくとして (出演時間は約10分) 、ピックアップして書きたいことが1点あります。
番組をお聴きになった方は、"あの場面" で「おおお!」ってなりましたよね?
その場面とは、MCのバロン山崎さん、廣瀬千鶴さんから新曲「トライじん」について聞かれ、上田さん (上田理子) が答えた場面です。
上田「渡来人のように、私たちも九州から、世界中のばってん少女隊を好きでいてくれる方を元気にできるよう、トライしていきたいです!」(←大意)
前段のトークで、ばってん少女隊のファンは、本日、九州から遠征して来ている方もいるし、関東にもファンが多いというやり取りがありました。
だから、MCのお二人の質問には「九州を拠点にしているけど、"全国区" を目指しているんですよね?」というニュアンスがあったと思います。
ところが、上田さんの答えは、その上を目指していました。
ちなみに、私の認識では、ばってん少女隊が「九州の魅力を伝える」だけに留まらず、「全国を元気にするグループを目指す」と口にするようになったのは、2022年。
その年の秋、アルバム「九祭」リリース記念でやった、トークアプリ:AuDeeでの特別番組から、という認識です。
本日、それを超えていく "世界" という新しい言葉が出ました。
この発言を、「若さ」ゆえの戯言とするか。
いやいや、信じるのが、隊員でしょうがっ!
そもそも、「私がオバさんになっても」だって、今や日本人なら多くの方が知っている "世代を超越した名曲" ですが、実は、1992年リリース当時、オリコン年間シングルチャートでは、100位圏外でした。
1990年代は、いわゆる "アイドル冬の時代" 。
アイドルは流行らない時代だったわけです。
それでも、森高千里さんは、"人生の春" を歌い続け、そして、本日も「若々しく」生き続ける姿を魅せてくれました。
我々隊員も、上田さんの「九州から、世界中のばってん少女隊を好きでいてくれる方を元気にしたい」
この、明るく未来志向な言葉を、信じてみてイイんじゃないでしょうか。
我らがばってん少女隊という物語だって、ページを重ねても、明るい未来が待っている。
そんなわけで、LuckyFes2024、最高でした。
会場、めっちゃくちゃ広くて、ちょっと移動するだけでも大変で汗だくですごく疲れたけど、楽しかったです。
どうもありがとうございました。
さしあたり、愛ちゃんのブログ読んで寝ま〜す。
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