「TQM推進のための手引き」を読んだ
本日はこちらを読みました。昨日に続き、温故知新シリーズです。大家、久米先生著です。
感想を3行以内で
本編60ページ程度の中に簡潔にエッセンスがまとまっていて、タイトルの通り手引き(マニュアル)として使えそうです。
学び
QCサークル活動
第一線の職場で働く人々が、継続的に製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を行う小グループ
とのことです。やっぱりTQMにおいて、Qualityが指すものは製品の品質だけではないんですよね。プロセスが製品の品質を作るから、仕事の質が重要だ、もわかるんですけれどフォーカスがあいまいになっちゃう気がするので個人的にはまだ腹落ちしていないです。わかるんですけど。
TQM実施状況診断チェック・リスト
TQMがどれだけちゃんと実施されているかを診断するためのチェックリストが提供されています。5段階評価ですが、無知・浅知・増知・深知・確知という順序だそうです。この5段階は初めて聞きました。TQMの造語でしょうか。
いずれにせよ、このチェックリストは入り口としては使えそうですね。
欧米の品質管理は”管理”、日本の品質管理は”改善”
欧米の品質管理は品質を"管理"するのに対し、日本においては品質を"改善"するのが活動の中心になっていることである
前書きの最初にこれが書かれているため、ここが筆者の主張したいことになるんだと思います。TQMのプラクティスを見ていてもやっぱり中心にはPDCAがあるので、改善が中心にあるというのは明らかかなと思います。
どんな人におすすめか
組織への導入を試したい人
マニュアルなので、まさにこの人がターゲットだと思いますし、内容的にもそうなっていると思います。組織でマニュアルがない場合はとってもおススメです。
まとめ
内容としては他の書籍とそんなに大差はないかもしれませんが、そこかしこに筆者の想いが感じられ、とてもよかったです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?