「ソフトウェア品質判定メソッド」を読んだ

ソフトウェア品質判定メソッド 計画・各工程・出荷時の審査と分析評価技法(日科技連)

こちらを拝読いたしました。感想を書きます。


どんな本か

ソフトウェアの出荷判定のやりかたを書いた本です。

・ソフトウェア品質とは何か
・ソフトウェア品質の審査
・データによる品質分析
・バグのなぜなぜ分析
・仕様書の評価
・ソフトウェアの評価

といった章構成になっています。

内容としては、

しっかり作られた、会社独自のプロセスを、本にしました。

って感じです。そんなところまで書いていいの?という内容(例えば、Appendixのチェックリスト)もあり、ちょっとびっくりしました。特定の会社の開発標準をのぞき見している感じです。

たまに、そんなゆるい判定でいいのかな?(例えば、バグの収束判定)というところもありましたら、そういうところも含めてリアルでおもしろかったです。

あと、2章のデータによるソフトウェア品質の分析のところは感覚的に感じていたことがデータで裏付けされている感じがしてとてもよかったです。ここだけ読んでもいいかもです。


どんな人に勧めたいか

これからソフトウェア品質に関する組織標準を作る人

上述の通り、かなりリアルな内容になっていて、これをしっかり読んで理解するとスタート地点には立てる気がします。その後自分たちの組織に合うように変えていくといいのかなとおもいます。特に、付録のチェックリストや審査基準とかはそのまま使えるレベルです。


自組織のソフトウェア品質の改善をしたい人

こちらも前述の通り、2章の分析はすごく参考になりました。自分たちの組織での傾向を知るために、この分析をベースに自ら分析してみてもいいですし、この傾向が自組織でも適用できると考えてスタートするのもいいかもしれません。


まとめ

比較的「お堅め」の会社の開発標準や審査がどうなっているか、を知るためにはいい書籍だな、と思いました。こういう書籍がいろんな会社から出ると比較できて面白いですね。




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