継続は力なり、そして誰もいなくなった。
個人参加で対戦した方が自分の世代で全国大会優勝してるような方だったので書いてみた話。
私は今年で35になるんだけども、今年のサッカー参加回数が今日でちょうど100回になった。
土日には必ずサッカーをしていて、多い時には1日に2試合から3試合。平日にもどこかで1回はサッカーをするくらいだ。
こんなにもサッカーをしている私だが、中学、高校とサッカー部ではあったがレギュラーではなかったし、大学は部活に入らずにサークルや社会人サッカー、個人参加のサッカーやフットサルをしていて、全国大会はおろか都道府県大会レベルでの活躍や実績なんかもないし、選抜チームに参加したこともない。
そんな私が中学、高校時代の部活の同級生の誰よりもサッカーを続けているというのは自分自身もちょっとびっくりする。
友人達とは一年に数回会って遊ぶのだが、サッカーなんかはせずもっぱら釣りや登山、ボードゲームなどをしている。
私が子供の頃は遊戯王で遊ぶ私をそっちのけでサッカーをしていたのに。
今は正直サッカーよりも楽しいことを見つけ出すことの方が難しい。
私より上手い人達がサッカーを続けないのは正直もったいないとは思う。
出来ることが多いことと、それらのクオリティが高いことが楽しさに直結しているものなので、誰しもイニエスタみたいにボールを扱えたら、C・ロナウドみたいに点がとれたら、そりゃ桁違いに楽しいと思うのだ。
そんな人たちに比べたら、私はここ数年でやっとサッカーを楽しめるようになったばかりだ。
体力や筋力と知識・経験、それに技術。それらがしっかり噛み合うようになって、自分のイメージ通りにサッカーをすることが出来ている。
若い頃は体力だけだったし、技術を今より拙かった。長く続けてきたからこそ若い時よりもサッカーを楽しめている。
全国大会に出るような人達は毎日激しい努力を大量に積み重ねてきたんだなと思うし、それはすごいことだ。
ただ、長く続けていればそれなりに上手くもなるし、彼等と少しばかりは渡り合える力もつく。そんなことが嬉しくて、長く続けてきたご褒美のようなものかなとも思った。
まあ、長く続けられるのにはやっぱりそれなりに理由があるみたいで。
チームメイトで大学まで部活でやっていた人は、「自分以外の大学の同級生はもう誰もサッカーをしていない」
「勝つためにずっとトレーニングしていたから、大学時代が1番サッカーが楽しくなかった」とこぼしていた。
高いレベルでやっているとそれに伴ってプレッシャーも上がるし、強度があがれば怪我のリスクもあがる。高いレベルでやってたからこそ、そこで燃え尽きたりしてやらなくなってしまうのかもしれない。
だからこそ誰もやらなくなるまでサッカーを続けて、
「今は俺が1番上手い」
なんてことを言ってみたくもある。