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韓国の「戒厳」騒動を受けて。日本がすべきことと拉致問題

韓国の「戒厳」騒動。
深夜に「なぬ?」と思ったら数時間で解除された。
議会で解除されることはわかりきっていたはずだが、なぜこんなことをしたのか謎である。
弾劾が通って政権が倒れるかはわからないが、議会は左派野党が多数であり、現政権が倒れれば反日バリバリの大統領になる可能性が高い。
歴史のことでうるさくなるかもしれないので、心の準備をしておいたほうがよさそうだ。

韓国が混乱したとして、日本はどうするべきか。
混乱に乗じて北朝鮮が武力攻撃をする可能性は低い。
特別どうすることもなく、情勢だけ見ておき、地道に力を蓄えることだろう。
経済を活性化させ、民間の活力を取り戻し、防衛力・技術力・外交力を高める。

韓国の一件を受けて、憲法改正の緊急事態条項創設の話題がちょっと出た。
ある人は「ほらー!緊急事態条項なんて危ないじゃないかー!」
またある人は「議会で解除できるシステムにすれば問題ない」
みたいな。

緊急事態条項は憲法改正反対派の皆様が狙っているところである。
「自衛隊明記」は反対しづらいゆえ、緊急事態条項を批判し、憲法改正の機運が盛り上がらないようにしている。
憲法改正反対派の皆様、ご安心されよ。心配せずとも憲法改正はしばらくできない。

もうひとつ気になるのは拉致問題への影響。
今のところなんとも言えないが、韓国の動きが北朝鮮にどう影響するかは常に見ておかないといけない。
拉致問題の解決は「全員帰国と家族と再会させる」である。
拉致被害者家族も高齢となっており、のんびりはできない。
来年、アメリカはトランプ政権となるが、金正恩と会う可能性が高いと言われる。
第2次トランプ政権の4年の間に最後かもしれないチャンスがあると私は思っている。

北朝鮮による日本人拉致は非人道的行為であり、国家主権の侵害である。
放置すれば「日本人を拉致しても何もしてこないのね、じゃあまたやろう」と認識されてしまう。
つまり、我々日本人にとって他人事ではないのだ。

本来であれば武力を行使してでも救出する事案である。
だが、日本には憲法の制約があり、それはできない。
憲法を改正するには衆参両院で3分の2の賛成と、国民投票で過半数の賛成が必要である。
憲法改正の機運は盛り上がっておらず、衆議院も改憲派で3分の2を取れていないので、4年の間に通常の国家と同じように自国民救出のため、海外で武力行使を可能にすることは難しい。

ゆえに、他国、特にアメリカの協力が必要なのだ。
本来ならば自力で解決しなければならないが、難しい。
知恵を絞らないといけないのだ。

たとえば、アメリカは長射程ミサイルを放棄させたい。
北朝鮮は見返りに制裁の解除と支援が欲しい。
でもアメリカはお金は出したくない。
そこで日本が拉致被害者の全員一括帰国の見返りに食糧等の支援をする。
安倍政権のとき、実現はしなかったが、このようなことをやろうとしたようだ。

報道を見ていると、核とミサイルへの関心が高い。
特に朝鮮半島の非核化についてである。
非核化については日本にできることはない。拉致問題を優先すべきだろう。

また、「友好」を優先する向きもある。
拉致問題は非人道的行為であると同時に、国家主権の侵害である。
これをうやむやにし、国交正常化して友好などありえない。
また、北朝鮮は我々と価値観がまるで違う。
自由が大きく制限された全体主義であり、「人権意識」などないに等しい。
いかにして自分たちが生き残り、いかにして自分たちだけが得をしようか考えている。
こちらが親切にすれば向こうも安心して友好的になるなどありえない。

拉致問題については知らない人も多いのだが
「北朝鮮のスパイが日本に入り込み、日本人を無理やり北朝鮮へ連れ去り、監視のもと、強制的にスパイの養成等に協力させた。中には13歳の少女もいた」
ニュースなどをほぼ見ないような人でも、これだけ言えば十分伝わる。
国家主権のほうも理解したほうが良いのだが、シンプルに伝えるなら上記で十分である。

個人レベルでできることは限られているが、政府広報に「私たちにできる4つのこと」というコンテンツがあった。

https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/abduction/

また、拉致問題の流れは以下政府のサイトにまとめられている。

拉致問題は発生から50年ほど解決できなかった難しい問題であり、簡単に解決できるものではない。
だが、このまま拉致被害者を取り返せずにいたら、今の日本人だけでなく、将来の日本人の安全も危うくなり、さらに歴史に残る国辱となる。

近く動きがあるかもしれないゆえ、まずは知っておこう。

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