新たな時代到来の予感。政界も多様性の時代か
どの政党も過半数を持たない「ハング・パーラメント(宙づり議会)」
(最近覚えて多用している)
与党の自民公明はどこかの野党の協力がないと予算や法律を通せない状態。
そこで先の選挙で躍進した国民民主党にスポットライトが当たっている。
早速攻撃も始まったようだ。
ざっとしか見ていないが、主に左派からの攻撃である。
「なんで首班指名で野田佳彦と書かないんだ!」
「なんで自民党に寄っているんだ!」
だいたいこんな感じかな。
首班指名(総理大臣の指名)で立民の代表の名前を書かないのは当然だろう。
国民民主党に入れた有権者を裏切ることになるし、党内でも割れる。
国民民主党が躍進したのは、お金の問題で自民に嫌気し、左翼臭の強い立民に入れるのも嫌という人が国民民主党に流れた可能性が高い。
安易に立民と組めば次の選挙で失速するだろう。
また、政策等について政権与党の自民党と対話するのは当然だ。
自民党にすり寄っているわけではない。むしろ強めの球を投げている。
(ちなみに私は支持者ではない。他党の党員なので)
今注目なのは
・103万の壁
・ガソリン税減税
・消費税減税(時限的)
選挙中に増税の話題も出ていたが、それ以降見なくなった。
国民民主党は反対なので増税は潰せるだろう。
(潰せなかったらやばい)
今、国民民主党というか、新たな野党の形が試されている。
増税なしは最低条件として、次は103万の壁。
先日述べたが、実質的には減税となり、可処分所得が増える。
これは自民党、飲むべきだろう。
ガソリン税減税と時限的な消費税減税は通せるか微妙かな。
すべて通せれば国民民主党の株は爆上がりだろう。
これまで自民党一強時代だった。
社会党、民主党、立憲民主党と、対抗する野党はあるのだが、どれも頼りなく、自民党に不満があっても政権を任せにくかった。
今、衆議院に議席を持つ政党は10党ある。
自民、公明、立民、維新、国民民主、れいわ、共産、参政、保守、社民。
平均的な有権者は各党の違いがよくわからず困惑しているだろう。
右(保守)、左(リベラル)で言うのは避けたいのだが、わかりやすくざっと整理してみる。
自民は右。立民は左。
自民と立民の間(中道)が維新、国民民主党、公明党。
自民より右が日本保守党と参政党。
立民より左が社民党、れいわ新選組、共産党。
(ちなみに私のおすすめは日本保守党)
ノーマルな人が支持しやすいのは国民民主党だろう。
だから今回伸びたのだと思う。
だが、今は多様性の時代であり、「ノーマル」といってもバラバラなのだ。
どこかで政治に関心を持ち、維新に行く人もいれば、れいわ、参政党、日本保守党などに行く人もいる。
トップのほうは個性が強かったりするが、大半の支持者は普通の人だったりする。
SNSで先鋭化しているのは一部である。
ちなみに「多様性」という言葉、私はあまり好きではない。
多様ということは、バラバラになるということで、まとまらず、揉めやすい。
世の中にはいろいろな人がいる。それは自然なことであり、問題はない。
だが、「多様性がすばらしい!」というような風潮はいかがなものか。
多様になりすぎれば人々はバラバラになり、価値観の違いから意見も対立しやすくなる。
建設的な対話となれば良いが、現実は感情やメンツ、利害なども絡み、穏便にはいかないものだ。
少数政党が乱立する状態、必ずしも悪くないと思っている。
今回の国民民主党は少し前まで少数政党であったが、今回躍進し、注目を浴びている。
以前からまともな野党であり、今回キャスティングボードを握ったのは良いことだ。
大与党の座に君臨し、気を抜いていた自民党にとっても良い刺激となるだろう。
国民民主党が今後勢力を伸ばすかは不明だが、またどこかの少数政党が躍進し、キャスティングボードを握るようなことがあるかもしれない。
今回惨敗した自民党。連立相手の公明党も力が弱ってきている。
それでも自民党はまだ強い地盤を持っているが、徐々に弱っていくだろう。
自民党が弱り、議席を減らせば、どこかがその議席を奪う。
立民も同じ。主な支持団体は連合(労組)だが、一枚岩ではないと聞く。
先の選挙ではれいわ、参政党、日本保守党の新興3党がすべて勢力を拡大した。
まだ伸びる余地がありそうだ。
どこかで20議席ほどの中数政党(?)になる可能性はある。
今の「ハングパーラメント(宙づり議会)がいつまで続くかわからないが、常態化する可能性もゼロではない。
心の準備はしておいたほうが良いかもしれない。
なんだか取っ散らかってしまったが、おもしろくもあり、間違えると危険な気もする。
今は戦前と共通する部分があると述べたことがあるが、理性と冷静さを失わないことが大事かと思う。
現状に不満なら突き破る。
だが、突き破った先のことも考えておかないといけない。
目的は日本の存続と子々孫々までの繁栄である。
国の繁栄は個人の幸福とイコールである。
国全体が沈んでしまったら、個人の幸福もないのだ。
多様な時代であるからこそ、共通できる点を探ることも大事だと思う。
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