「差別」や「ヘイト」の定義を知っていますか?過剰に叫べば社会は混乱する
「差別やヘイトはいけません」
それは良いのだが、過剰に厳しくすると社会はおかしくなる。
差別とはなんぞや?
前にも書いたのだが、実は明確な定義がない。
一般的には
「合理的な理由なく、特定の属性を持つ集団や個人に対し、不当に扱ってしまうこと」
という感じ。
以下、内閣府のページ
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/tyosa/h30kokusai/h2_02_04.html
「異なる扱いをすること」をすべて「差別」としてしまうと、なんでも差別になってしまう。
合理的な理由があって異なる扱いをすることは差別にならない。
女性専用車両は差別ではない。
トイレなど、男女でスペースが分かれているのは差別ではない。
痴漢など性犯罪を防ぐためであり、心象的なこともある。
大多数が納得する理由があるものは差別にはならない。
たとえば同性婚についてはどうか。
判決はさておき、同姓カップルは通常の婚姻はできないが、私は差別ではないと思っている。
婚姻は制度である。
婚姻すると配偶者控除などの税制優遇が適用される。
子供ができるからである。
同姓カップルは子供はできないので、通常の婚姻と区別することは差別(不当な扱い)に当たらないと私は思う。
ちなみに通常の婚姻と別の枠を設けるのは反対ではない。
次に「ヘイト(憎悪)」
ヘイト(スピーチ)とは
「憎悪をむき出しにした発言。 特に、公の場で、特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷のこと」
これも細かい定義はよくわからない。
「憎悪をむき出しにした発言」だったらそこら中にある。
「特定の属性に対する憎悪に満ちた発言」と思っておけば良いだろう。
「差別」「ヘイト」どちらもだが、濫用されすぎである。
水戸黄門の印籠のようになっている。
「それは差別だ!ひかえおろう!」みたいな。
「差別」や「ヘイト」は定義が曖昧で、どこからがアウトなのかがよくわからない人が多数である。
ゆえに、「それは差別だ!いけないんだぞ!」と言われてしまうと、普通の人は萎縮してしまう。
「え?今の差別なの?すいません」みたいな。
差別やヘイト、確かに良くないことだ。
だが、基準を厳しくしすぎてしまうと、自由にものが言えない窮屈な社会となってしまう。
これには利権など、一部の勢力の思惑も裏にある。
パターンはいくつかある。
1・純粋に差別やヘイトのない世の中にしたいと思っている
2・「差別されている(されてきた)んです!」とアピールし、予算を獲得し、お金を自分のポケットに入れる
3・分断・離間工作
ざっと3種類挙げたが、複数の思惑が絡み合っている。
多いのは「1」だと思うが、その根っこに「2」と「3」がある。
「2」は利権。
「3」は日本の混乱を望む勢力。
「差別だ!」「ヘイトだ!」と叫ぶことで、社会は分断する。
沖縄の「先住民」、アイヌ、性的マイノリティ、女性など。
「あなたたちは差別されているんですよ」とすることで、怒りや不信感を持たせる。
すると属性ごとに割れてしまい、やがて対立し、混乱すると国力が落ちる。
対立を利用し、片方に肩入れをして絡め取ることも可能だし、つぶし合いで弱ったところを踏み潰すのもある。
最近ではウクライナの例がある。
「差別だ」「ヘイトだ」「それはいけないんだ」と煽ることで、かえって社会は混乱するのだ。
実際、移民や性的マイノリティをめぐって対立が生まれている。
実際、中・露・北・イランなどがSNS等でアメリカ世論の分断工作をしている。
対立に油を注ぎ、アメリカを荒らそうとしているのだ。
差別やヘイトがいけないのは、自分がされる側になったら困るからだ。
社会全体で「それはやめよう」とすることで秩序を保つものだ。
目的は「秩序」である。
差別やヘイト(憎悪)は人の中から消えるものではない。
差別は自分が優位でありたい、もしくはそう思うことで安心したいから起こる。
ヘイト(憎悪)も原理は似ている。
また、怒りは防御本能である。
自分や自分の家族を脅かす存在があると、危険(と思われる)存在から対象を守るため、感情が高ぶり、攻撃的になる。
たとえば属性Aと属性Bは行動や価値観が違い、異質に見え、本能的に警戒し、敬遠したりする。
ちょっと変な行動があると「あいつらは危険だ!」となったりする。
この反応は必ずしも間違いではない。
古代、異民族の流入で滅んだ国や文明は多くある。
異民族同士の争いで内戦に発展した例もある。
差別やヘイト、完全になくすことはできない。
皆が安全に暮らせることが大事である。
悪者(差別やヘイトをする者)をつるし上げて排除するのが目的ではない。
かつてソ連共産党は、「差別」を使って共産主義イデオロギーを広めようとしていた。
人々の不公平感や怒りを煽り、非共産圏を混乱させようとしたのだ。
「差別反対」「戦争反対」など、良いことのように思えるが、罠が潜んでいる。ご注意あれ。
転用可。
使えるところはパクっていただいて全然かまわない。