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中央線に乗って、「夏越の大祓」へ(前編)
『中央線が好きだ』のホームページに、
「夏越の大祓」の情報が載っていた。
豊田駅から徒歩10分くらいの若宮神社という、青梅線沿線からは手ごろな距離の場所。予報でこの日、雨で、あまりに土砂降りだったら考えただろうが、その日起きると薄日が差していて、お出かけ日和となっていたのでコーヒーを水筒に入れて向かってみた。
この「夏越の大祓」という行事は、いったいどれくらい知られているのだろう。実はこの情報を見るちょっと前にラジオでそのことを説明していて、それで初めて知ったのだ。
そこで周囲に聞いてみたが、けっこう知られていた。自分が無知なだけだったのだ。でも他の行事よりも、明らかに知っている人が少なかったし、「聞いたことがある」という程度の人もちらほらいた。節分や端午の節句、十五夜や七五三に比べると、知られていない行事なのではないか。自分のことを棚に上げて言うけど。
ぼくの少ないリサーチからの感想では、
「関東よりも関西の人の方が知っている」
「若い人よりも年配の人の方が知っている」
「都会生まれよりも田舎生まれの人の方が知っている」
というように、感じた。合ってるかな?
それにしても、こんな短期間に、初めて知ったものの情報が2つ重なるなんて。意外に今年は、「夏越」ブームなのだろうか。
ともあれ、どういったものか、豊田まで行ってみることにした。青梅線で立川まで出て、中央線の下りに乗る。多摩川の広い河川敷を見て、日野に到着。そして進行方向左側の引込線をじっと見ているうちに、終点の豊田に滑り込んだ。
相変わらず、静まり返った感じを受ける豊田駅のホーム。この駅は上り始発が多いので、都内に通勤する人は使いやすいと思うのだが、中央線の中でどうも活気が見られない駅だ。
そんな豊田駅だが、今年で120周年。
歴史ある駅だが、今年の2月に「みどりの窓口」が廃止。ネット時代の今、「みどりの窓口」はさほど重要でなくなって廃止されていっているが、なんとなく「みどりの窓口」がない駅イコール田舎駅というイメージを持ち続けている。
改札の窓口にかかっている、達筆な文字。遠くからだと、なんて書いてあるのか読めなかった。豊回様? それで近寄って、
【豊田駅】だと確認できた。
南口を降りる。120年前、駅の業務を開始した豊田駅は、南口しかなかったという。歴史ある乗降口だ。
線路伝いを、立川方面に向かって歩き出す。そして1分もしないうちに、
到着! と一瞬思ったものの、これは神社ではなく、通りすぎます。
少し線路から離れて小道を歩き、再び中央線に沿った道に。
どんよりとした曇り空を切り裂くオレンジライン。この辺りからスピードにのっていきます。
(中編につづく)
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