西武線沿線の、天界に咲く花(2)
西武秩父線に乗って、一つめの高麗駅で下車。
そこから10分ほど歩き、「天界に咲く花」の咲き乱れる地に到着です。天界は、案外近いものでした。
「天界は近い」と思ったと同時に、「天界の花、意外にたいしたことないな」とも思いました。天界というからには、もっと、赤い絨毯が敷き詰められているような印象を、勝手に持っていたので……。
ちょっと拍子抜けしながら、天界の花である「曼殊沙華」と川に挟まれた小道を歩いていきます。
曼殊沙華のWikipediaでは、名所の欄に、この「日高市」がトップに出てきます。また西武鉄道も、この時期には、普段は通過となる特急を「高麗」駅に停車させます。
それほどの名所にしては、イマイチの感じを受けました。
ところが、
入場料を払って巾着田公園に入ると、様子が違いました。
お金は払うものです。赤い花が敷き詰められています。それも、かなり広く。目の前を見れば茎や草も合わさった眺めですが、ちょっと目線を遠めに持っていけば、赤一色です。
夏の暑さが落ちてくると咲く曼殊沙華なので、今年は開花の時期がかなり遅れた模様です。この巾着田公園でも、入場料を取る「巾着田曼殊沙華まつり」の期間を10月1日から6日まで延ばしたとのこと。グテーレス国連事務総長が「地球沸騰化」と発言するほどの、世界規模での温暖化。来年以降も、どんどん開催時期が遅くなっていくかもしれません。
会場では出店も多く出て、人で賑わっていました。帰ろうとして橋に続く道を上がっていくと、牧場が見えて、馬が食事をしてました。
(つづく)
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