東京で最も小さな花火大会(3)
五日市線の終点、武蔵五日市で下車。
そして、エスカレーターでホームから地上に降ります。
この夜、五日市で花火大会が行われるという。しかし、駅のどこにも案内はなし。
また、花火に向かうような客の流れもなし。
現在、夜の7時を少し回ったところ。とりあえず改札を出て、秋川の方に向かってみることにしました。
駅前ロータリーにも、案内はなく、それらしき人もいません。夏の土曜の夜なので、人はいます。しかし、その人たちに、浮かれたような雰囲気はありません。
駅前の大きな交差点を、やまねこ亭側に渡って、桧原方面へと向かいます。
200メートルほど進んだところで、川へと降りる歩道を進んでいきます。
ここでようやく、ちょっとした列が。
地元の方々が、川の方へ降りていっています。
もちろん、長蛇の列というわけではなく、ぽつりぽつりといった感じ。それでも、何かがあるという雰囲気は出ています。こんなところをこんな時間に、たとえぽつりぽつりとでも、人の流れができるわけがありません。
しかもその方々は、たんに歩いているだけ。釣竿を持っているわけでも、柴犬を連れているわけでもありません。これは花火目当ての人たちにちがいない。
歩道を下の道に降り、秋川橋へ。
そこで、橋で佇んでいる人たちを発見。これもまた、普通の雰囲気とはちがいます。
しかし、もし本当に花火大会が行われるとして、この人たちはどこで情報を得たのでしょう?
(つづく)
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