歴史ある秋祭りの復活「秋川歌舞伎」編(4)
お神輿は階段を1段ずつ上がるので、進んでいるか、よく分かりません。ただ、気が付くと、神輿に乗って掛け声を出していた人の背中を見ていたのが、横顔を見られるようになり、神輿の後部まで見えてきます。じりじりとですが、確実に登っていっているのです。
階段登りのスタートは、ここでした。気の遠くなるような道のりです。
それが、今は目の前を通りすぎています。
担ぎ手の疲れもないようで、登っていくペースが落ちません。
こちらも少し、場所を移動します。しかし、とにかく混んでいるので、移動がなかなかたいへんです。
あとちょっとで、階段を上がりきります。
上がりました。
みんなでよろこびあっていますが、それも長い時間ではありません。これからすぐ、宮入です。
宮司さんたちが揃っています。そこに、神輿が到着。
この生姜祭りは歴史があり、日にちを固定していて、週末に合わせないので、人々が集まりにくい年もあります。しかし今年は金曜、土曜となり、そのためものすごい人出になっています。コロナ明けということも合わさり、数年ぶりの盛大な祭りになっています。
駅から神社に来るまでもたいへんでしたが、神社内でも移動がたいへんです。
そのため、宮入の場には近づくことができず、かなり離れたところから見物です。
宮司さんがなにか言っているようですが、周囲の騒音もあり、分かりません。厳かな感じが、この少し先に漂っているのは分かります。
拍手が起こり、歓声があがった、 ……ようです。
宮入の儀が終わったようで、周囲の混雑がばらけました。
そして祭りの最後を飾る、奉納歌舞伎となります。
(つづく)
書き物が好きな人間なので、リアクションはどれも捻ったお礼文ですが、本心は素直にうれしいです。具体的に頂き物がある「サポート」だけは真面目に書こうと思いましたが、すみません、やはり捻ってあります。でも本心は、心から感謝しています。