アントロポゾフィー(シュタイナー)医学・看護とは
アントロポゾフィー医学とは
20世紀初頭に オーストリア出身の思想家ルドルフ・シュタイナーが創始したアントロポゾフィー(人智学)の考え方を基に
オランダ人の女性医師イダ・ヴェーヴマンら数名の医師との協力を得て「シュタイナー(アントロポゾフィー)医学が創始されました。
その後ヨーロッパで発達したこの医学は、人間を体、魂、精神をもつ霊的な存在であるとの観点に立ち、自然科学的な考え方と精神科学的な考え方の統合によって、単に肉体だけでなく、心や精神を持つ存在として人間を総合的にみる医学です。
ドイツを中心に、日本も含め現在では60以上の国々で実践されています。
20,000人以上の医師や8,000人近い各種療法家(芸術療法士、看護師、治療教育家など)が、この医療に携わっています。
アントロポゾフィー医学は、現代医学を否定するものでも対立するものでもありません。
西洋医学を基本としながら、ココロとカラダに優しい医学です。
アントロポゾフィー看護とは
アントロポゾフィー(シュタイナー)看護は、このアントロポゾフィー(シュタイナー)医学を基にした看護です。
より広い観点から病を持つ人々をみて、その人々をより理解し、その治癒力を最大限に高めるための看護をしていこうとするものです。
アントロポゾフィー看護の特徴的なケアとして薬用植物のお茶やオイル、軟膏などを使った各種の湿布やリズミカルアインライブング、フットバスなどがあります。
湿布
薬用植物のお茶や軟膏、オイルなどの素材を布に浸して体に当てます。
例えばしょうがを使った湿布には身体を温める作用があり、背中の腎臓あたりに当てたりします。
フットバス
バスミルクやレモンなど植物素材を使います。体を温め、疲れた脚を楽にし、頭痛を軽減するなど、いろいろな場面で行っています
リズミカルアインライブング
皮膚の表面を優しくなでるようにしてオイルや軟膏を塗っていきます。
温かい手とゆっくりとしたリズムが心身に休息をもたらします。施術中は身体全体をシーツなどで包むことで、安心感や暖かさを体験します。
全身を行う場合やある部位だけを行う場合があります。
自分の内側に静かに意識を向け、自分自身を取り戻していきます。
これらの 暖かさや安心感、心地よいリズムのあるケアにより身体に働きかけ、患者さん自身のもつ生命力を強めていくサポートをしていきます。
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