人事担当なしで書類選考に困るほどの応募獲得!コンサル企業のプロ人事活用例
「創業半年でスタッフが足りないという状況から脱出して、良いチームが作れつつあると感じています」
「BUSINESS」「CREATIVE」「TECHNOLOGY」の融合で「体験」を切り口としたイノベーションづくりを通して、企業の成長と変革を支援する株式会社トリニティ様。
親会社の上場企業のグループ会社として創業から半年が経ち、リファラル採用などを中心に自社内で採用に取り組む中で、「走りながら模索する覚悟はしていたが、思っていた以上に厳しい」「名もなき新しい会社にどうやって人を集めるのか、専門的な深い知見が社内だけでは限界がある」という人事課題に直面されたとのこと。その解決のためにCrepe社の「すごい人事コンサルティング」と「採用ストーリーブック」を導入いただきました。サービス導入の決め手や、導入後の改善や経営への影響について、お話をお伺いしました。
人事を業務委託で依頼することを検討されたきっかけは?
■ご検討当時の状況についてお聞かせください
2022年9月に創業したばかりで、名もない新しいコンサルティング会社に、いかに仲間になっていただきたい方を集めればいいのか分からないのが課題でした。もともと私もコンサルティング会社出身とはいえ、当初はリファラル採用などもありましたが、それ以外の採用方法としては、手探りの部分が多かったですね。
私自身、コンサルティング会社での戦略設計を主なバックグラウンドとしており、トリニティ設立に際してフロンティアインターナショナルグループに参画した経緯があります。そのため、グループ事業推進の文脈でトリニティの経営の観点から採用に携わるようになった状況でした。つまり、採用市場や採用戦術に明るくない中で、採用戦略を設計し、採用に関わるメンバーや求人広告会社へ落とし込んでいかなければなりません。
走りながら試行錯誤することは覚悟していましたが、思っていた以上に採用環境が厳しいなというのが分かってきた時に、採用について専門的な深い知見のある外部サービスを活用するのは有効な手段ではないかと考えるようになりました。
■人事コンサルティングサービスを選ぶポイントは何でしたか?
最初は、採用のために考えつつ手も動かさなければならないという状況だったので、自分たちの手の代わりになって考える時間を捻出するような外部の方の活用を考えていたんです。ただ、何を切り出すにしても、大元の採用戦略の見極めをなかなか自分たちでは難しいところもあり…。採用について専門的な知見をお持ちであり、かつ、創業して間もないカオスな状況に対しても臨機応変に対応していただけそうなケイパビリティも必要だと感じていました。
■ご提案時のCrepeの印象について
創業から間もない小さな会社に対して、真摯に向き合っていただけた印象でした。Crepe社のメンバーの皆様は、我々の事情をよく理解してくださって、進め方などを柔軟にご提案してくださったと感じました。外部のプロフェッショナルという一面があると同時に、内部の同じ仲間・メンバーかのように、柔軟性・機敏性をもって伴走していただけそうだという印象がありました。
「経営者やキーパーソンのパートナーとして杓子定規ではなくカスタムメイドで、クライアントの実情を理解して課題解決に真に向き合う」というスタンスは、我々も事業として大事にしているところなので、Crepe社の姿勢に共感する部分もあり、一緒に走れそうだなと感じました。
「すごい人事コンサルティング」を導入後に実感した変化とは?
■人事コンサルティングが実際に始まってから、どんな変化を感じられましたか?
まず、人材要件整理から入り、会社の魅力整理、採用母集団形成戦略を作りながら募集要項整理までご支援いただきました。プロセスを通して、「これを持って採用してけばいいね!」と自信を持って採用活動を進めていくためのマテリアルを作っていただいたことで、採用活動の成果が出る前に我々自体に良い変化をいただけたと感じています。
まず内容としては、我々では気づけなかった求職者に向けた自社の魅力を見出していただきました。ビッグファームや他のブティック系コンサル会社との違いや、新会社を立ち上げた矜持や差別化ポイントについては言語化していたものの、それを求職者に向けるとなると訴求すべきメッセージが異なるということを試行錯誤の中で理解してきたところでしたが、すごい人事コンサルティングサービスでの支援は「そもそも求職者から何が求められているのか?」「そこも魅力になるの?」という点も見出して、求職者向けの訴求ポイントとして言語化していただきました。
また「我々経営者自身をどう売るか?」という観点は、あまり考えたことがなかったんですが、そこも色々話を聞いていただく中で、自分たちでは恥ずかしくて言えなかったようなことも含めて言語化して発信していくことが、求職者にとって惹きにつながるんだというのも発見でした。cこれこそ、自分たちにはできなかったことだと思います。
また、募集要項の書き方のお作法も教えていただいたのも印象的でした。当初は「募集要項はポイントを簡潔に書くべきだ」と考えて、どうすればスクロールせず効率よく情報を見てもらえるか?を意識していたのですが、実際に作っていただいたアウトプットを見ると、募集要項自体に情報量や熱意をものすごくリッチに載せていた点が全然違っていました!少しでも自社に興味を持っていただけたら、その次もどんどん読み進めていただけるという前提に立っていなかったことに気がつきました。
効率化を考えるよりも「何を伝えなければいけないか?を1から10まで言語化するべき」という観点で一回書き出しておけば、後々編集することもベースがあればやりやすくなるので、まずその全体感をつくる意義や有効性を感じることができました。
■当初の採用課題解決に向けてどれくらい近づきましたか?
ターゲットとなる求職者の方へのメッセージが整ったことで、人材紹介会社さんとのコミュニケーションもスムーズになり、我々の創業理念に対して共感してくれる候補者がすごく増えましたね。面接の中でそういう話題になることが増えましたし、仲間になっていただきたい方が面接に進んでいただけるようになったという実感があります。
当初は「応募してくれる人が少ない、応募者とは全員と会う」という状況でしたが、今は「書類選考をしっかりしていかないと、しっかり一人ひとりとお会いすることが物理的に不可能」という状況まで変わってきています。
おかげさまで、今はプロジェクトをデリバリーするには十分な正社員を採用することができ、スタッフが足りないという状況から脱出して、様々な活動の結果として良いチームが作れつつあると感じています。
「採用ストーリーブック」を導入した決め手や使用後の変化は?
■「すごい人事コンサルティング」と合わせて導入いただきましたが、そのきっかけは?
法人営業のための会社案内はあるものの、採用向けの会社説明を特に用意していない状況でしたが、選考プロセスの各段階で然るべき情報を届けることの重要性をご提案いただき、必要性が顕在化したのが最初のきっかけです。
様々なご提案の中でも採用ストーリーブック(採用ピッチ資料)を選んだのは、先の募集要項然り、採用活動の支援を受ける中で、「我々が何者なのか」を分かりやすい言葉や形にしないといけないと強く課題認識したからです。
また採用活動に限らず、事業自体も小さなピボットを繰り返しながら試行錯誤し、並行して事業の構想も練り直してきたところなので、我々の存在意義を見直すという観点でも良いきっかけになるのかなというのも、導入した意思決定の裏にありました。実際に作成プロセスを経ていく中で、今後検討が必要な要素を経営陣で共有することができ、事業戦略上の課題を見出すことができたと思います。
また納品がPowerPointベースで更新が容易なのも、ご提案いただいた時にいいなと思った点でした。すでに固定的な提供価値がある状態ではなく、常に進化をしなければならないフェーズにある我々にとって、ベースとして作成した後に少しずつ自分たちでアップデートし続けていけるという採用ストーリーブックの特性が、非常に合っているなと感じました。
■制作過程や実物を見たときの印象はいかがでしたか?
まず制作途中のページネーションの段階から、基本設計に関して有意義なご提案をいただきありがたかったです。募集要項と同じく、何に紙面を割いてどう訴求すべきか?というのは、外部の知見をお持ちだからこそ形にしていただける部分なので、議論の出発点として必要なご提案だったと思います。
デザインに落とし込んでいく上でも、丁寧にコンセンサスを取りながら我々の世界観・トンマナなどの方向性を固めていただけたので、不安感は全くなく進めることができたと感じます。
コンテンツからデザインまで、我々の発想にはないものを提案いただいて、それはやはり外部の第三者だからこそできることだと思います。従来我々が認識している会社らしさではなく、これから入社する方に持っていただきたい「新しいトリニティらしさ」を発信できるアウトプットを作成いただきました。我々自身が作るのではなく、第三者の目を通して作成いただいたからこその価値を感じています。
■実際に使っていただいてどうですか?
今はカジュアル面談の中で使い始めています。採用ストーリーブックというツールを使ってしっかり会社理解を促すことで、会社としての信頼性の構築に繋がるのではないかと思います。また面談を通じて、徐々に「我々がこだわっていること、目指していること」についての伝達効率が上がってきていると感じています。
■今後さらにCrepeへ期待していただくことはありますか?
弊社へのコンサルティング提案で非常に助かったので、親会社の人事施策にも関わっていただきたく、まさに今ご相談させていただいているところです。
弊社は、会社を知ってもらうための採用戦略を描く必要があり「すごい人事コンサルティング」と「採用ストーリーブック」を導入した経緯がありましたが、親会社はまた状況が異なり、「事業計画に紐づくアグレッシブな採用計画をどう実現するのか?」という採用戦略〜実働体制設計に渡る課題がありました。事業計画をベースに数十名規模の採用計画を立てていく必要性がある反面、採用市場への理解を深めながら戦略設計をするための壁打ちができるパートナーが社内にはいないという状況です。
今回、弊社とCrepe社のミーティング内だけでも、豊富な他社事例や市況情報についてご提供いただいたことが非常に有益で、それが社内の意思決定の後押しとなった経験もありました。そのように他社事例を参考にしながら、戦略の壁打ちや戦術の提案といったコンサルティング支援と合わせて、採用活動を進めるためのマテリアル(戦略設計シートや、ターゲット設計の考え方など)もしっかりご提供いただけるパートナーが傍にいることは、非常に心強いと感じました。
親会社の場合は「すごい人事コンサルティング」ほどのアウトプットは不要だが、方向性をともに考えていただける、もう少しライトな関わり方はないか?と相談したところ、新たに別サービスの「すごい人事メンター」をご提案していただきました。今後とも、親会社も含めて人事支援をいただけることを期待しております。
「すごい人事コンサルティング」や「採用ストーリーブック」をどんな会社に勧めたいと思いますか?
■どんな採用課題を持つ会社に勧めたいと思いますか?
我々と同じような境遇にある成長企業・スタートアップ企業における、人事採用機能立ち上げ時には必要だろうなと思います。
最初のリファラル採用で「自分たちのことを分かってくれる人」が集まるところから、その先の成長を考えた時に、自分たちを全く知らない人たちに向けて、オープンに労働市場に向けて何をどうやって届けたらいいのか?という知見が無いはずなので、Crepeの知見は大いに役に立つものになると思います。
杓子定規ではなく、柔軟にクライアントの状況理解をした上で、受け身ではなく適切なガイドをしながらアウトプットを提供するという支援スタイルも、成長企業やスタートアップ企業には相性が良いと思います。
「すごい人事コンサルティング」プロ人事から見た、トリニティ様の魅力とは?
編集後記
事業をつくり出し、仲間を集める側の立場として「我々は何者であるか」を丁寧に見つめ返されている姿勢が、インタビューを通じて印象的でした。採用は営業に似ている側面があり、採用では商品は会社そのもので、創業理念や経営層の想い、社員の働く様子など、コンサルティングという無形商材を扱うからこそ、そこで一緒に働くヒトに共感して仲間になってもらうことが大切で、そこに真摯に向き合いながらこれからもどんどんアップデートしていかれるトリニティ様には、きっと素敵な仲間が集まってくるだろうなと思いました。
また、同じく採用や人事のコンサルティングや業務委託という無形商材を扱っているCrepe社。パッケージされた定型業務を請け負う業務委託でもなければ、コンサルタントの属人性に任せきりのマッチングサービスでもないーーー「自分たちは何者であるのか?」について、改めて代表の赤田と話し合う機会にもなりました。
このように、多様な組織に合わせた多様な人事支援ができることを「私たちらしさ」として、これからもスタートアップや成長企業の仲間づくりに関わって参ります。