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【2023卒】新卒採用スケジュールの作り方-採用人数20名程度の場合-

こんにちは!普段は名古屋でフリーランス人事をしている「すごい人事(※)」情報局のゆいです。

私は長らく中堅規模の人事でしたが、2月は新卒採用最後の仕込みと新入社員受け入れ準備で忙しく、花粉症も相まって記憶がありません(笑)
3月以降は走り切るしかないので、今月までに準備できるものは準備してしまいましょう!
ということで、今回は23卒新卒採用のスケジュール確認と、準備漏れがないかのチェックとして読んでいただけるとうれしいです。

※すごい人事…「採用トレンド」を理解し「アジャイルな(変化に対応できる)組織づくり」ができるVUCA時代の引っ張りだこ人事!

【このシリーズを読んでほしい人!】
・新卒採用の準備ができているか最終チェックしたい人事担当の方
・新卒採用のスケジュールを確認したい採用担当の方
・「いい人」が集まる採用の仕組みをつくりたい経営者、人事担当の方
・「本質的な採用活動」の仕組み作りをしたい人事担当の方

【このシリーズを読むことでのベネフィット】
・同規模採用人数の新卒採用のスケジュールを把握できる
・他社と比較しながら自社の新卒採用準備を振り返ることができる
・採用活動の質が向上し、選考遷移率等の改善に役立つ


新卒採用の全体スケジュール

2021年卒から、経団連主導ではなく政府主導のルールになりました。しかし、政府主導ルールに則っている就活生は少ないようです。

6月から内々定が出始めるので、選考はそれよりも前にスタートしている企業が多いです。
ナビサイトのオープンが3月からとなりますが、そこから母集団形成して説明会を実施していては、大手企業とスケジュールが重なってしまい、説明会集客が難しくなります。

3月は学校主催の合同企業説明会が実施されていたり、ナビサイトのインターンシップ機能を使って、なるべく早期に接触することをオススメします。大手がスタートしてしまうと、就活生の意識は大手に向いてしまいますが、その前は自分の知らない企業も調べようという気持ちでいますので、そこで印象を残すことが出来れば選考に進んでもらうことが出来ます。

新卒採用の時期毎スケジュール

新卒採用全体スケジュールに合わせて、私が経験した中堅企業の採用スケジュールを時期毎にまとめてみます。

6月~8月

次年度の採用活動はだいたい6月からスタートさせていました。就活生の夏休み期間に合わせてサマーインターンシップを開催し、まずは自社を知ってもらう広報活動をします。大学生と専門学校生の夏休み期間は異なるので、狙っていきたい学校のスケジュールは把握しておきましょう。

この時期は、まだ今年度の採用活動が終わっていない場合もあると思います。その場合はそちらに注力したいので、次年度は出来る範囲で情報発信を心がけます。最低限SNSや1回サマーインターンシップ開催での発信はしておきたいです。

9月~11月

サマーインターンシップを実施した際、そのまま選考期まで放置してしまうと、就活生の気持ちが離れてしまいます。「鉄は熱いうちに打て」作戦で、接触した優秀学生とは個別で連絡を取るようにしていました。就活の相談を受けたり、自社社員を紹介したり、その就活生にとって興味を持ってもらえる情報を伝えます。

個別が難しい場合は、何回か特別イベントを開催してまとめてフォローをします。例えば、今年度内定者と次年度就活生の懇親会をして、内定者フォローと採用活動を一緒にやってしまうこともありました。内定者から就活アドバイスを聞けるので満足度も高かったです。

この時期には今年度採用は終了している(いたい)ので、次年度採用の準備に力を入れていきます。秋冬インターンシップの企画・実施と、もし可能であれば早期接触者の選考準備をしてしまうのも良いと思います。ここで内々定を出しても就活を終える就活生は少ないので、内定者フォローも必須です。

また、10月は大学で就活担当教員が発表されることが多いです。各大学のホームページをチェックして、学校へ挨拶まわりをしておきたいです。
大学と専門学校へのアプローチ方法はぽぺぬさんの記事を参考にしてください!

12月~2月

この時期には、インターンシップで出会った早期接触者の選考スタートしたいです。3月以降は他社説明会と日程が被ってしまい日程調整が難しくなるので、その前にめぼしい就活生は選考をしてしまいたいところ。

夏に活動していなかった就活生も、秋冬インターンシップから参加する人が増えてきます。ぜひ秋冬インターンシップを実施してください。
また、学校挨拶に行った学校から合同企業説明会参加の案内が来る場合もあるので、忘れずに申込みをしましょう。新規だと案内が無い場合もあるので、挨拶時に合同企業説明会については確認しておくと良いです。

春以降は説明会・選考・新入社員受け入れが重なって怒涛の日々となりますので、2月までには採用スケジュールを全て決めておくと安心です。新卒採用関係者のスケジュールも併せて調整しておいても良いと思います。

3月~5月

ここからは決めたスケジュールに則ってやり切る時期です。頑張りましょう!
申し込んでおいた合同企業説明会の参加と、個別企業説明会の実施で母集団を形成していきます。説明会実施日から1ヶ月半以内には選考日程を案内したいです。

早期選考した就活生の内定者フォローも同時進行で忘れないようにします。就活イベントのお手伝いに来てもらうと一石二鳥です。何度も会社と接触することで親近感を持ってもらえるので、出来る限り巻き込みましょう(とはいえ、学業は優先してあげてください)。

GW明けには採用枠+αの内定者数を確保しておけば、多少内定辞退があっても秋口までずれ込んで採用活動をしなくても済むかと思います。6月からは次年度の採用活動が始まりますので、なるべく被らないように頑張りたいところです。

まとめ

新卒採用担当の人数が少ない(私だけ)企業に勤めていましたので、身体一つで効率的にプロジェクトを進めなければならなかったです。恐らく、私と同じように少人数で新卒採用活動をされている方もいらっしゃると思います。
常に考えながら走るので大変だとは思いますが、隙間の時期にしっかりと計画・準備をしておけば、多少のズレには対応できると思います。また、現場や役員など周りを巻き込んで実施しなければならないので、報連相を丁寧にしておくことで助けてもらいましょう!

それでは、次回もお楽しみに!

ライター:西田ゆい
名古屋の老舗企業とベンチャー企業で人事を経験後、独立してフリーランスの人事になる。現在は5~6社に入り、採用・労務・組織開発など幅広い業務を担当している。「誰もが楽しく働ける社会へ」を個人ミッションとして日々邁進中。

「すごい人事」情報局運営元:株式会社Crepe
Crepeでは、ESG観点からみた人的資本における企業価値向上支援を行っています。具体的には、採用CX(候補者体験)向上ための採用戦略コンサルティング、採用ストーリーブック制作、研修トレーニング、EX(従業員体験)向上のための組織コンサルティング、エンゲージメント向上 HRtech「ミライチズ」などを通して、より良い個人と企業の関係の質向上支援を行っています。
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