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フリーランス人事だから磨きたい!『プロジェクトマネジメントスキル』とは??
こんにちは!
Crepe広報・人事を担当している大村です。
『プロジェクトマネジメント』と聞くと、難しい言葉に感じる方も多いかもしれません。
難しそう・・・自分は人事だから・・・と思った方、少しお待ちください。
フリーランス人事の皆さん、事業会社の人事の皆さんは、日々の業務の中で実はプロジェクトマネジメントをされています。
プロジェクトマネジメントとは、決められた納期までに、限られたリソースを適切に配分、活用し、予算内で質の高い成果を出すために管理をすることを言います。
フリーランス人事の皆さん、事業会社の人事の皆さんは、これを当たり前のようにやっていらっしゃるのではないでしょうか。
『決められた採用期限までに、人事メンバーや現場と協働して、予算内で、採用ターゲットを採用する』・・・やっていらっしゃいますよね?
人事の仕事においても、プロジェクトマネジメントスキルを磨くことは必須なのです。
今回は、特にフリーランス人事が、プロジェクトマネジメントスキルを磨くためのポイントをお伝えします。
【この記事を読んでほしい方】
・フリーランス人事としてスキルをアップしていきたいと考えている方
・プロジェクトマネジメントはやっているものの、スキルとして何が不足しているのかもっと向き合いたいと考えている方
【この記事を読むことでのベネフィット】
・プロジェクトマネジメントのスキル要素を分解して理解できる
・自分自身のプロジェクトマネジメントスキルのどこを磨けば良いのかが分かる
1.プロジェクトマネジメントスキルとは
プロジェクトマネジメントとは、期限・予算など制約のある中でプロジェクトの計画を立て、実行する管理手法を指します。
IT業界のシステム開発の現場やコンサルファームでよく使われてきた言葉ですが、
いかなる仕事においても必要なスキルと言っても過言ではないでしょう。
1-1.フリーランス人事が磨きたいプロジェクトマネジメントスキルとは
フリーランス人事の皆さんが受けているお仕事はさまざまだと思いますが、
正社員と大きく異なる点は、「スピード感を持って、必ず成果を出さねばならない」という点ではないでしょうか。
お客様である法人企業が、フリーランス人事に求めていることはプロフェッショナルとして、『今』困っていることを早期に解決することです。
社内で解決できなかった課題・問題に対して、追加コストを支払ってでも早く解決したいとお考えです。
決められた期限までに、課題・問題が解決できなかった場合、①社内リソースで再度チャレンジする②他の外部リソース(他のフリーランス人事、外部コンサル)にリプレイスするという何れかの判断をされることが多いと思います。
そのため、フリーランス人事は、期限・予算など制約のある中でプロジェクトの計画を立て、実行する管理をするプロジェクトマネジメントスキルは必須なのです。
因みに、プロジェクトマネジメントのスタートは与件の整理です。
以前、『人事』がプロジェクト始動時期に使えるツール9選という記事をアップしています。
こちらでプロジェクト始動時期に使えるツールや与件の整理についても触れているので、併せてご一読いただくこともおすすめです!
では、具体的にフリーランス人事に必要なプロジェクトマネジメントスキルはどのようなものがあるのでしょうか。
前述した通り、お客様である法人企業はスピード感を持った対応を求めていることがほとんどです。
だからこそ、プロジェクトの開始時の与件の整理は肝となります。
実現不可能な与件整理にはせず、お客様の期待に応えられるプロジェクトにするということです。
プロジェクト始動時期にお客様と擦り合わせる観点は①品質②コスト③納期の3つです。
この計画自体に無理があると、プロジェクト実行時期のプロジェクトマネジメントがそもそも破綻してしまいます。
破綻させず、お客様の満足する基準はどの程度なのかを明確に確定させることがプロジェクト始動時期に認識することが重要なのです。
品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)の3要素の頭文字をとって、QCDと呼びます。
詳細については次の章でご説明します。
2.プロジェクトマネジメントスキルを分解『QCD』『PMBOK』とは
前章で触れた『QCD』は、元々は製造業でよく使われるフレームワークでしたが、
昨今では業務改善プロセス、コンサルティング領域の現場でも多く使われています。
どのような業界にいても、共通スキルとなる基本の「基」といっても過言ではないでしょう。
品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)、それぞれがどのようなことを指すのかを開設していきます。
品質(Quality)
製品・サービスをお客様が要求する水準をどの程度満たしているかということ。
コスト(Cost)
元々は製造原価のことで、製造にかかった全ての費用をさします。
コストを細分化すると、「材料費」「労務費」「製造経費」です。
納期(Delivery)
「納期までのスピード」を指します。
前述した通り、フリーランス人事にとってこの3要素をプロジェクト始動時期にお客様と共通認識を持つことは非常に重要です。
お客様は、社内で解決できなかった課題・問題に対して、追加コストを支払ってでも早く解決したいとお考えです。
そのため、どうしても納期(Delivery)を早めに設定してほしいと要求されがちです。
可能な限り、その期待に応えるような提案をすることも重要ですが、
プロフェッショナルとして、品質(Quality)を担保するためにどれだけの時間が発生する見込みなのかをお客様に提示することで期待値のコントロールをすることができます。
また、このタイミングで品質を担保するためにどれだけの業務項目が発生し、お客様には何に協力してほしいのかを提示することで、スコープを明確にすることにも繋がります。
プロジェクトの始動時期に使うフレームワークが『QCD』ですが、プロジェクト実行フェーズで使えるフレームワークが『PMBOK』です。
Project Management Body of Knowledge(プロジェクト・マネジメント・ボディ・オブ・ナレッジ)の頭文字をとってPMBOKです。
このフレームワークでは、5つのプロセスと10個の知識エリア、3つのパートで分類されています。
※ここでは5つのプロセスについて解説します。
まず5つのプロセスについて解説します。
このプロセスは、QCD(品質・コスト・納期)の目標を達成させるためのプロセスです。
立ち上げ
立ち上げプロセスでまず確定させる必要があるのが、『目的』『成果』です。
カウンターパート、お客様先の社員さんを含めてプロジェクト参画メンバーが共通認識を持つ必要があります。
また、必要な情報を集める必要もあります。
計画
計画プロセスでは、工数・スケジュール・お客様に協力いただきたいパート、自身で手を動かすパートを検討します。
具体的な計画を作成する際には、WBSなどを用いて計画を立てるとお客様と共通認識を持ちやすくなります。
実行
実行プロセスでは、設計した計画どおりにプロジェクトを実行するフェーズです。
計画と乖離なくプロジェクトが進行しているか、各項目で課題・問題がおきていないか、実行に際して阻害要因がないかを確認します。
監視・管理(コントロール)
実行プロセスと同様、監視・管理プロセスにおいても、計画と乖離が発生していないかを確認します。
乖離がある発生している場合は、調整を行います。
もし上手くいっていない場合は、スケジュールの是正やプロセスの見直しをしていきます。
終結
終結プロセスでは、プロセスの完了を確認していきます。
また、このプロセスではプロジェクト実行において得たノウハウを今後のプロジェクトにどう活かしていくかをまとめることとなります。
フリーランス人事においては、振り返りをお客様に対して行うフェーズとなります。
このように、プロジェクト始動時期にお客様と『QCD(品質・コスト・納期)』のフレームワークでご満足いただける目標の合意をとり、プロジェクトの計画・実行・振り返りのフェーズでは『PMBOK(Project Management Body of Knowledge)』のフレームワークで課題・問題が起きていないか、計画是正の可否を判断し、振り返りをしていくということが必要となります。
このようなフレームワークを認識しながら進めることで、自己流ではなく一般的なプロジェクト進行の流れを理解することができます。
また、こういったプロセスで実行することで一定ラインのプロジェクトマネジメントをお客様に提供することができます。
3.おすすめ書籍
ここまでプロジェクトマネジメントのフレームワークについて解説してまいりましたが、
各フェーズで留意するべきことなどを学びたい方は書籍を読むこともおすすめです!
こちらの記事でもおすすめいたしましたが、【新装版】外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメントは特におすすめです。
おすすめのポイントとしては、勝てるプロジェクトにするポイントとプロジェクトの着地方法のポイントの読み応えがある点です。
フリーランス人事にとって、お客様に満足いただける品質の設定とプロジェクトの着地のさせ方は継続契約の重要項目になると思います。
その点を重点的に学べる1冊です。
その他にもプロジェクトマネジメントのおすすめ本を8冊ピックアップしているので、
是非、こちらの記事も併せて読んでいただけると嬉しいです!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
フリーランス人事の皆さんは、他のフリーランス人事がどのようにプロジェクトを提案し、プロジェクトを管理しているかという情報のキャッチアップが難しいということもあるかもしれません。
今回、解説させていただいたような一般的なフレームワークを用いることで、プロジェクトの品質を担保するというようなことも1つの手法です。
すごい人事パートナーでは、フリーランス人事同士が情報の共有やキャリアについて議論する場を作っています。
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