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教育エビデンス:保護者の関わり介入の効果


日本でもプログラミングが必修となり英語学習も低学年化したり、グループワークや調べ学習が増えたりと、学ぶ内容も方法も保護者が受けた教育とは変わってきています。そのような中、どのように子どもの学びのサポートをすれば良いか悩む声をよく伺います。今回は保護者と子どもの関わりに介入した場合どのような効果があるのかについてイギリスのEEFが調査した結果をご紹介します。

【結論】
保護者の関わり介入の例

  • 識字能力やITスキルなどの保護者のスキルを開発することを目的としたプログラム

  • 読書や宿題などで保護者が子供をサポートすることを奨励する一般的なアプローチ

  • 子供の学習活動への保護者の関与を増やすアプローチ

  • ハイリスク家庭のためのより集中的なプログラム

親の関与介入には中〜大程度のポジティブな効果がある。

  • 保護者の関与は、平均してプラスの影響(+4か月)がある

  • 生徒の年齢が低い場合により効果的である

  • 幼児(+5か月)

  • 小学生(+4か月)

  • 中学生(+2か月)

  • 効果は、数学(+3か月)よりもリテラシー(+5か月)の方が高くなる傾向がある

  • プログラムに参加できる保護者とできない保護者の差が広がらないように留意が必要である。

実験デザイン

イギリスのEEFが成績別グループワークの効果に関する先行研究の97個の平均的な影響を分析した。
結果、中〜大程度のポジティブな効果があった。
エビデンスレベル:複数の研究の平均

編集後記

保護者と学校が連携して子どもの学びのサポートを行うというのは素晴らしい環境だと思います。一方、家族の形や働き方が多様化する現代においては、単に一緒に宿題をする時間を増やすよりも、子どものモチベーションを上げる関わり方や先生との効果的な連携など、新しい時代の学びのサポートが必要になってくるのかもしれません。

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過去記事のまとめはこちら

文責:識名 由佳

EEF  (2021) Parental engagement. Retrieved Jun 20, 2022, from 
https://educationendowmentfoundation.org.uk/education-evidence/teaching-learning-toolkit/parental-engagement


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