月光桌遊節(台湾)レポート(4) いよいよ入場
お待たせいたしました。やっと月光桌遊節本編の報告です。
目次
・入場時の出来事
・会場全体を見て回る
・人生一瞬
入場時の出来事
月光桌遊節1日目の一般入場は13:00。12:30頃に会場に着き、ロビーで時間を潰していたところ、リトルフューチャーのエミユウスケさんから声を掛けられました。なんでも、運営のAFONGさんのご厚意で、メディアとして一足先に会場に入れるとの事。AFONGさんを事前にTwitterでフォローしておいた事がこんな形で生きるとは思っていませんでした。ともあれ、晴れてメディアとしてちょっとだけ早く入場できました。
AFONGさんをはじめとする運営の皆さん、そしてエミユウスケさん、ありがとうございます!
会場全体を見て回る
自転車の会社がスポンサーに付いているようですが、ボードゲームと自転車のファン層は余りにかけ離れているような気がします。スポンサーの狙いは一体何なのでしょうか?
ただ、東京のゲームマーケットも、彼らを見習って、もっと異業種のスポンサーを募ってもいいのかも知れません。
ここから、入口付近に展示されていたゲームの写真をいくつかご紹介。
入り口に展示してあったゲームを一部紹介。テントが写っているのは、1日目夜の、一晩中ボードゲームを遊ぶイベント「月光跨夜玩桌遊」のアピールです。月光跨夜玩桌遊については、今後の記事で報告します。
会場は広々として動きやすく、東京のゲームマーケットのようなせせこましさはありません。一般入場開始後も、参加者は広い会場を余裕を持って移動していました。
月光桌遊節に参加するグループは、大抵の場合それなりの規模を持つ企業であり、ほとんどの商品はすぐには売り切れないだけの数を用意しています。そのため、参加者が入場開始直後に売り切れ必至の商品に群がる事態は見られませんでした。こういう余裕のある雰囲気を、私は羨ましく思います。
ボードゲームパズルコーナー。
例えば「ミープルサーカス」で指定されたミープルと得点カードでどうやって16点を取るか、「アズール」で空いたマスに置けるタイルは何か、と言った問題が出題されています。全問正解すると特典があります。
巨大ゲームコーナー。
これも、好成績を上げると特典があったようです。
プロトタイプのゲームの試遊卓が多数あったのも目に付きました。
ひょっとしたら、この中に未来の名作が眠っているかも知れません。
こういうプロトタイプを多くの人に触れてもらう場は日本にもあって欲しいと思いますが、おそらく今のゲームマーケットとは違う枠組みが必要になるでしょう。
TRPGのコーナーもありました。
TRPGのコーナーもあり。
TRPGは和製英語のはずですが、台湾でもこれで通じるようです。
で、何故か台湾で「けものフレンズTRPG」の存在を知る私。
高雄捷運の謎解きゲーム。ゲームデザインは日本でもおなじみのMoaideas。この謎解きは、結局購入して挑戦する事にしたのですが、それは今後の記事で報告します。
それでは、ここからは試遊したゲームの紹介。
人生一瞬
台湾も高齢社会に悩まされているようで、高齢者介護のゲームが出ていました。全プレイヤーが協力して高齢者を介護し、ハートを集めるゲームです。
驚くべき事に、これを出しているのが台湾の政党、民主進歩党。政党がボードゲームを作るという発想に面食らいました。価格は300台湾元で、売り上げは政治資金になるようです。
プレイヤーは円形に並んだ8つの場所を時計回りに移動し、介護カードを集めながら各エリアの高齢者を介護します。
移動は時計回りに1歩から3歩まで。止まった場所で食事や風呂などの介護カードをもらいます。この後、介護カードを2枚支払えば、場所ごとに1回だけ、止まったマスの場所カードを裏返し、ハートを入手できます。
高齢者のいる場所で指定された3種類の介護カードを使えば、介護に成功した事になり、ハートをもらえます。この時、指定された追加の介護カードを支払えば、更に多くのハートをもらえます。
手番が終わったら、高齢者が登場します。高齢者カードをめくり、カードに書かれた番号に対応する場所に高齢者を置きます。すでに高齢者がいた場合、めくった高齢者を捨て、アクシデントカードをめくり、その指示に従います。
アクシデントカードの山が切れたらゲーム終了。ハートの数が高いほど良い結末になります。
協力ゲームなので、他プレイヤーとの相談が大事なのですが、言葉の壁のせいでうまく行きませんでした。この辺りの語学力は、私の今後の課題です。
と言っても、ちゃんと相談していたら楽しいゲームになったかと言うと、そうも思えません。
必要な介護カードを集めるために何度も手番を行わねばならず、頑張って介護カードを用意してもアクシデントカードの効果で捨てさせられたりするので、まるで爽快感がありません。何と言うか、野暮ったいです。これは、介護のしんどさを再現した結果なのでしょうか?
ひょっとしたら、他プレイヤーと連携するコツがあり、それを会得すると面白くなるのかも知れませんが、少なくともそれを模索して見たいと思わせる魅力は感じませんでした。
ゲームとしても、政治的メッセージの発信手法としても上手くない、それがこのゲームに対する私の印象です。
この後も色々遊んだので、次回報告します。
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