アメリカで仕事をする為のVISA申請「P3-S」「DS-160」について〜書類編〜
今年の4月頃に、10月にニューヨークで行う公演のお仕事をいただいた。
そうNY!Yeah!ニューヨーク!!
正直思った以上にテンションは上がらなかった。
米国へは「P3-S」申請というのをしなきゃいけなく、こいつが結構めんどくさそうで、英語面接があるって噂だけ先に入ってきた。「P3-S」?
正直ゲーム機しか思いつかないし、全然頭に入ってこない。
不安だ、、、英語がちゃんと喋れないのに英語面接があるって、、やばい、、英語勉強しなきゃ、、仕事で受けたのに落ちたりしたらどうしよう。。残念ながらそっちの心配が勝ってしまい興奮は瞬間的に冷めた。
ヨーロッパで仕事した時はこんなことなくてスムーズにいったのに。。。
慌ててwebで調べてみました、、、
、、がしかーし
ない!
ない!!
ない!!!
どこにも情報がない!!
いや英語ではあるのかもしれないけど、探しきれないしあっても事務的すぎてワカリマセ〜ン。
もう情報がなさずぎて、何をするにもこれでいいのかな、これで大丈夫かなって。変な汗かきっぱなし
ネットで調べてみても砕けた感じの情報がどこにもなかったので、僕と同じで英語が喋れず(まじでほぼほぼ喋れませんし、英検は残念ながら4級止まり)、どういうことをどれくらいの時期にやったとか、同じような境遇の人がもしいたら少しでも雰囲気が伝わるように書き記そうと。
知ってると知らないじゃ心のストレスのかかり方違うからね。
そもそも「P3-S」とはどんなビザかを調べてみた
個人またはグループ、団体のメンバーとして伝統芸能の興行を行ったり、教えたりする際に使用されるビザ、これをとると報酬を貰って活動することが可能になる。
取得条件としてあるのは文化、地域、民族、国にユニークな芸術、音楽などを紹介するために米国にて活動をすること。また申請者本人が該当分野において精通しており一般に紹介、教えることが出来るレベルであること。
事前に詳細スケジュールが決まっており、雇用主が存在すること。公演等の公のものに加え、教室、学校等で生徒に対して教えることも含まれる。
とのこと。
主にwebだと法律関係のサイトに少しか、英文でかっちりとした文章でしかなかった。
今回は向こうで開催されるイベント主催者に呼ばれて行くような形。そして演目は文楽。なので「P3-S」に該当したのだろうか?これが普通の芝居だともしかしたら違うビザになるのだろうか?よく分からない。
もしわかったらこの辺については追記したい。
申請書類について
大使館とのやりとりや実際の申請など、チェックや大きいことは制作やコーディネーターの方々にやってもらえたのですが、申請書類はもちろん各々が書かなきゃなので。。
その各々の僕がやったことを抜粋します。
そしてここからは時系列で。
前提としては僕は2019年10月16日渡米予定(←まだ行ってません)
「P3-S」申請:自己紹介文(プロフィール文とか履歴書的なもの)の作成
[4/29締切(およそ6ヶ月前)]
4/19 担当プロデューサーから下記のようなメールが入る。
『P3-Sの申請で、皆様方がいかに優秀で、必要かつ重要なスタッフであるかを、米国に知らせるために、私が皆様方のプロフィールを作文いたします。
このプロフィールは対外的(公演広報的)に公表されるものではありません。あくまでも申請書類上のものです。作文をお許しください。
つきましては、皆様のプロフィ-ル素案をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
どんなものでもかまいません。字数もお任せします。
特に海外公演の実績例を、いただきたくよろしくお願い申し上げます。
以下最後にあるのがプロフィール例です。』
というメール。
え?どんなものでも構いません?字数もお任せ〜〜〜!?
メールには添付がついており、海外で仕事経験のある舞台監督さんの例が簡潔に記載してあった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●●●●(氏名)株式会社●●代表。
舞台監督として携わった主な作品。国内のみならず海外での公演も経験。
作品:●●●●、●●●、●●●●●●、●●●、etc,,
本公演の舞台監督であり、全セクションに関して把握、総括しているテクニカル面での責任者。東京公演、パリ公演を経て、劇場の搬入、仕込み、撤収までの効率的な順序、手順を理解しており、指示する立場にある。また、演出の変更に伴う各セクションの変更を即座に判断、指示する必要があるため、公演の内容を熟知している舞台監督の渡米は不可欠である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すごくね。なんか完璧すぎ!
メインは劇場管理だしそんなにねぇ〜と焦り
ひねりにひねり、ひねり出して盛ってそれらしく書いた(汗)
まず簡単なプロフィール
これは、名前、大学卒業年のこととか、いつから劇場にいるかなどの通常の履歴書に書くようなことを記載。
何年卒業だったかとかうろ覚えなので、これはちゃんと調べて記載。
(あとで判明したのですが、こういう数字的なものが間違ってると、整合性が取れずあとで指摘されるそうです。)
そして普段の仕事内容的な職歴。
それらしく盛って
現在、世田谷パブリックシアター技術部舞台担当個人業務委託
2009年4月より継続
劇場管理、舞台機構をメインにアシスタントプロダクションマネージャー、舞台監督、演出部、コーディネートなど舞台関係の仕事に従事。
狂言、落語などの古典芸能から現代演劇、現代舞踊、新劇、舞踏、バレエ、ダンス、コンテンポラリーなどジャンルを越えて、また国内のカンパニーのみではなく、海外のカンパニーとの仕事経験もあり、幅広いテクニカルの知識が求められる劇場に勤務。
なんて記載しましたww(嘘はついていないぞww)
続いて劇場でメインで関わった(コーディネートなど)海外招聘関係の公演 をありったけ羅列。
そして悪あがきでメインポジション(PMや舞台監督など)の名前があった公演を羅列。
とにかくプロデューサーが書きやすいようにとにかく書いた。
と言ってもどちらも書けたのは10公演分くらい。
ヒーヒー言いながらなんとか送り、連絡を待つ
が、しばらく何の連絡もない
とりあえず不備はなく何とか無事に通った(のか?)ようだ
というか全然感触が掴めない
まあとりあえず一安心
「DS-160」申請:質問書の返答
[6/6締切(およそ4ヶ月前)]
5/28 プロデューサーより久々にメール。質問に記入してほしいと。
添付書類に目を通す。結構なボリュームだぞこれ。
『米国入国VISA申請(DS-160)のための質問書』
ん?
あれ?
PS-3?
P3-S ? あれれ?
やつはどこにいった!
A4で9枚。ファイルはエクセル形式で、それに記入したりチェックマークしたりして返送するタイプ。
今度は中学校からの今に至るまでの経歴などを記入しなければなりません
もちろん英語表記あり、学校住所の項目などもあり、中学校の住所なんて調べないと分からないネー。
あとは両親のことや、配偶者など生年月日やら自分の出生地やら本籍?戸籍謄本のやつ?思ってもみない質問が。
今度も記入例がありませんし、何の説明もありません。
パスポートは今度は手元に必須で、項目でいうと10項目
□ 申請者メイン情報
□ パスポート情報
□ 申請者現住所・連絡先情報
□ 緊急連絡先情報
□ 過去の渡米情報
□ 家族情報 ×3
□ 職歴情報 ×2
□ 学歴情報 ×3(中学、高校、大学)
□ 経歴情報 ×2
□ セキュリティ・経歴情報 ×2
ちなみに1枚目はこんな感じ
興味ある方は(1~9P)こんなの↓
多分何処かのサイトでダウンロードできるのでは
なんやかんや書き終わるのに2時間くらい。
学校名とかの英語表記は、きちんと学校のホームページとかで確認したり、家族関係の確認をLINEでしたりとか、自分の頭の中だけでは完結できなかったのが時間がかかった原因。
ネット環境があるところで行うが吉ですね。
合わせて顔写真(51mm×51mmのサイズ)が必要になります。
背景は白(もしくはオフホワイト)のみ可で、証明写真でとって現物でもいいし、データでも良いとのこと。
しかも今回はスマホ撮影でもOKで、制作サイドでうまく処理してくれるって言ってくれたんでありがたく自分のスマホで撮影。
仕事の空いた時間に事務所のホワイトボードの前でパシャり。
ちなみに笑っていたりしたらNG、メガネかけている人はメガネを外して撮影しなければならないなど条件がいくつかあるそうです。
何人かは申請したら突き返され、撮り直しのお願いがきたそうです。
ちなみに僕はスタッフの正装はこれだろと思い、黒Tシャツにインカム付けっ放しで取ろうとしたら止められましたwでも黒Tシャツで撮影して無事に通りましたw
ひとまず書類編はこれでおしまい。
次はいよいよ最大の山場、米国大使館での英語面接を残すのみ。
大体渡米の1ヵ月前に予約をとって行うそうです。
この記事を書いているのが9月某日。。
果たして無事に通るのか。まじで心臓止まりそうです。
面接無事に終われば(終わって欲しい)次の面接編書くと思います。
それでは読んでいただきありがとうございます。
VISA申請とる予定のかた、もしくは何度もとったことあるよ〜って経験者の皆様、読んでくださったコメントお待ちしております。
NYで仕事をするにあたってのVISA申請「P3-S」「DS-160」について
〜面接編〜に続く?