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アメリカで仕事をする為のVISA申請「P3-S」「DS-160」について〜面接編〜

2019年9月11日 早朝
ドキドキしながら電車に乗る
向かうはアメリカ大使館
スーツではないが少し落ち着いた格好
舞台の本番とはまた違った緊張感

溜池山王駅14番出口
赤坂インターシティAirの左にあるエスカレーターを上がっていく
上がって右手の建物、、、きっとこれだ。。。

億劫な足取りで道路を歩いていく
周りには警官だらけ
いつもこんなにも厳重なのか、それとも今日が9月11日だからか

そこらじゅう警官だらけで逆に入り口がどこにあるのか分からなかった
しょうがなく建物伝いに歩いていくと夥しい数の警官と入口らしきゲートが
「ここだ!」

さてここからは未知の世界
007のような景色が拡がっているのであろうか(行くのは米国だけどね)

【1】ゲートで書類の確認

面接の要項みたいなものが事前に自宅に届くのだが持ち物など含め結構制限がある。
(今回は国際交流基金がコーディネートということもあり、噛み砕いて分かりやすくしてくれた書類も添えくれたので本当に助かった)

これが厄介だ。

大使館1

大使館2


赤字の所がポイントなんですが、これでどうやって書類を持ってこいとww
そして持ち込み出来ない物の多さ。本当に徹底してますね。
迷った挙句、結局当日は封筒に入れてほぼ剥き出しで持って行き、
近くで封筒を折ってポッケに入れるというね。
(申請に慣れている人はカバンで普通に行って駅のコインロッカーに預けていくんだって)

さてゲートの方に戻るが、いわゆる校門のようなやつではなく、空港の出国ゲートをより強固にした感じだった。
そしてここから対応が全て外人に変わる。

まず外に置いてあるカゴに携帯、財布などの持ち物を入れる。
電子機器なども持っていれば全てかごへ。
きっとX線検査みたいなことをされるのだろう。
その際にBluetoothもきってくれと。
目の前には透明な重たいドア(確実に防弾ガラスだろう)

入ると同じく空港にある人が通るタイプのゲートがあり、そこでチェックを受ける(ベルトとかしたまま通ると鳴るやつね)
ここは危険物を持っていなければ問題ないのだろう、
特に問題なく通ることができた。
それよりも気になるのは、緑の迷彩服に身を包んで明らかにピストルを持った恰幅の良い兄ちゃんが中でウロウロしていること。
もうそっちが気になってしょうがない。
さてロック付きの扉をくぐってゲートから出るといよいよ右手側にある領事館で申請です。

【2】領事館受付

領事館に受付がまたあり、クリアファイルごと(←ここ注意)
(親切心で書類を出して渡そうとしたら
クリアファイルごと渡してくださいって言われたww)
う〜んますます徹底している。
渡して受付済ませたらクリアファイルごと返却され、あわせてこういう番号札がもらえる

画像1

また透明の扉があり、今度は緑のランプがついてから入室してくださいと。
そして扉には【引く、少し重いです】っ書いてある。


いざ入室

ん?ん?
待ってwww      待て待てw     待ってwww

ここで007の世界から一気に現実に戻される。
めっちゃ日本人いるやん。
ハーフパンツとTシャツみたいなラフな格好のお兄ちゃんもいるではないか
完全に仕事モードだったからスーツみたいな人だけだと先入観があったけど、留学する人や、アメリカに家族がいて一緒に暮らすときの申請もここなのか〜って。そりゃそうだ。

改めて中をじっくり見渡してみる。

見渡すと簡単な仕切りの窓口カウンターが10個。
日にもよるだろうが、今日は並んでいる人が20〜30人。
席に座って待っているのか、まだいるのかなんなのか分からない人が同じく20〜30人くらいいた。
スーツの人ももちろんいたが、子供連れのファミリーや学生っぽい人、アジア圏な人など多種多様な人がいる。
証明写真を撮る機械やコカコーラ社の自販機もある。キッズスペースっぽいものまであるではないか。

張り紙には
『インターネット/アプリ可能』
『撮影録音禁止』
『Bluetooth禁止』
の表示
それ以外にフリーwi-fiもあったけど繋がらず

館内イメージはこんな感じ

アメリカ大使館

【3】受付 〜Application Receiving〜

さていよいよ申請にうつっていく。
まず “1” “2” のカウンターの列に並ばされた。

どちらも日本人の受付さん
書類をクリアファイルごと渡して、番号でお呼びしますと。

待つことおよそ50分後
50分は割と早い方らしい

電光掲示板に番号が出るのでそれがでたら行動開始
それまでは館内で基本待機
当たり前だが外で待つとか、時間になったら呼び出されるなどのサービスはない

【4】指紋採取 〜FINGERPRINT〜

続いて“5” “6”のカウンターに並び直して指紋採取ふと見ると採取のカウンターに立っているのは片方外人で片方日本人
ラッキーと思ってたら並んでる途中で両方外人にかわっていた。オーマイガッー。

並んでいる間の予習も欠かさない。
前の人たちが何をやっているか、見ながらめちゃくちゃイメトレした。
並ぶこと20分、自分の番が回ってきた
カウンターには黒人の女性。カタコトで「おはようございまーす」と
こちらも笑顔で「グゥッッモォニン」と対応。ふっ、ここまでは完璧だ。

まず左手の指4本
続いて右手の指4本
スキャンしてくれと、

さらに今度は両方親指
今度はウェットティッシュで拭いて
乾かして再度同じことをさせられる

指紋採取はこれで以上なのだが基本的に説明は全て英語。
フィンガーしか聞き取れなかったが予習の勝利であるww

それでも笑顔で何か言われたんだけど、
何言われたのか全く分からなかったwまあ笑顔だったから大丈夫でしょう。

さてまた空いている席に戻ります

【5】面接 〜INTERVIEW~

いよいよ面接
こちらもガラス越しに担当官
壁には[面接の際には携帯電話をしまってください]の張り紙
待ち時間もここがやはり長い
そしてドキドキはMAXへ
もちろん相手は外人だ

まず聞かれたことから言うと

・(この公演で)あなたは何をする人ですか?
・それを(そのセクションを)いつからやっていますか?
・アメリカで何回公演しますか?

の3つ。
ちなみに聞かれるかもよリストにあったことは

・アメリカでの滞在先はどこですか?
・渡航の費用を出すのはどこ(カンパニー)ですか?
・渡航の際、他に同行者はいますか?
・公演の団体名はなんですか?
・アメリカでの働く先はどこですか?
・働いた時にお金を出すのはどこですか?
・アメリカでの緊急連絡先はどこですか?

などがあった。

カフェテラスのように楽しそうにトークを繰り広げている人もいるし、
面接というよりヒアリングな印象。

ただそれは振り返った今だから言えることであってその時は戦争だ。
果敢にも「ワンモアプリーズ」と「アーハン」と「ワッツ??」を繰り返し、少しでも分かるようにと表情はまるでギャグ漫画バリの顔テンションで臨んだ。

何回か繰り返し聞いていくと、面接官も少しづつ会話(単語)のレベルを下げてくれる。

何を言ってるかわかればこっちのもの

辿々しく単語をつなげていく
「ア〜、マイジョブ is アシスタントプロダクションマネージャー エンドゥ  ビデオオペレーター       、、、YOU ノウ??」
そうすると向こうの人が汲み取ってくれる
なんて良い人なんだ。
きっとこういう人いっぱいいるんだろうな。ごめんな

と思いつつ、慢心してはならん、と自分を戒めつつ、次の質問へ

ただし、メイビーはダメ

今回はAPMと映像オペレーター兼務で行ったから、
「いつからやっているの?」の質問に対して「ん〜、●●イヤー、メイビー」って言ったら
真顔で「タブンはダメ」
って日本語で言われて思わず「ソーリー」と言ってしまった。
話しながら面接官の方はパソコンに打ち込んだりもしてたから(申請だから)きちんとしたことを言わないといけないのだろう。
次のためにも覚えておこう。
分からないものは分からないと答えた方が良いのかは謎だが。

そうこうしている間に面接はあっという間に終了。

後日談だけど今回は文楽のカンパニーでの申請だったから、(申請人数は50人以上いて)
他の人なんかは「あなたも文楽?この間いっぱいきたヨ〜AHAHA〜」みたいな感じもあったらしい。
この申請はわりかしちゃんとしているので面接も緩やかだとか

単身で申請したりする人は大変らしいです。
終わった時に隣で面接していた女性の方は泣きながら面接してて、無事に終わって本当によかったなぁって。

ちなみに現地でのVISA剥奪もあり、日本人で1番多いのは
飲酒運転だそう。
帰りがてらの電光掲示板が教えてくれました。

あれだけ時間がかかって入ってきた、領事館から出るのは一瞬だった。

駅に向かう途中で買った缶のコカコーラが普段より美味しく感じて
ちょっぴり大人になった感じがした。

今回唯一の心休まるほっこりポイントは途中、案内の外人のお兄ちゃんが紙コップで飲み物飲みながら誘導してて、あ、自由の国に行けるんだって思えたことw

現場からは以上です。

初めて申請する人がドキドキしないように
再び申請する時の思い出すきっかけとして書いてみました。
「あぁやったことあるよ」とか「わかるわかる〜」って方はコメントなどお待ちしてます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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