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「『見えざる手』にも前提があるから経済は発展する」
本日の日経新聞「交遊抄」で、滋賀銀行頭取の高橋祥二郎さんが、書かれている言葉。
アダムスミスの「道徳感情論」から、「相互同感」という考え方を紹介し、近江商人の考え方、ご自身の経営理念に触れた短い文章が、今日一番印象に残った日経の記事。
他者への共感をベースに、損得勘定度外視で、投資を通じて応援する人がいかに多く存在しているかということを、9年前に東日本大震災後、「セキュリテ」で被災地応援ファンドを募集した時に、強く実感した。
セキュリテ被災地応援ファンド「次の10年も共に歩こう。」
現在のCovid-19に関する状況では、すべての人が多かれ少なかれ影響を受けている中で、より深刻な影響を受けている方への思いやりや想像力で、様々な取り組みが生まれている。人間の真価が問われる局面だ。
この記事を見て、そういえば大学時代にタイトルを見て、ピンときて買ったけど、ちゃんと読んでいない本があったのを思い出した。アマルティア・センの「合理的な愚か者」。読まなくても内容は想像できて、読んだ気になっていたけれど、ちゃんと読んでみようと思った。ゴールデンウイークの一冊にしたい。