後ろ向き予定調和より、突なる風を吹かせよう
【今週の自戒】
後ろ向き予定調和より、突なる風を吹かせよう
仕事が出来る古い友人Aさんに、
若い頃の仕事への取り組み姿勢について
質問してみました。
返ってきた言葉は、シンプル。
・せっかく取り組む仕事、成果を出さないと意味がない
・あまり働きたくなかった。
(だらだら働きたくなかったと解釈しました)
言葉以上の長年の実績をみれば明白。
生産性高く、誰よりも成果を出してきた。
やるならやってみる。
またある方から
杉浦さん、新年明けましておめでとう御座います!
本年もどうぞ、よろしくお願い致します!
今年は脱予定調和をテーマに、新しい〇〇作りに挑戦して参ります!
引き続きご指導のほど、どうぞ、よろしくお願い申し上げます!
と嬉しい連絡。
たくさんの方々から連絡をいただいて有り難いです。
予定調和も捉え方があると思っていて、
私は会社員時代、後ろ向き予定調和をたくさん見てきた気がします。
そこをなんとか変えたいと藻掻いていた頃が懐かしい。
写真の言葉、
『突なる風、塵を払い、事物まじわりて 新たなる調和を育む』
まさにこれに近しく、小さな池に、大きな岩を投げ込むイメージで
会議や打ち合わせに参加していました。
・報告のための会議
・意思決定のない会議
・上からの伝達のみの会議
(全部会議じゃないね)
本当に時間の無駄が多かった。
そこになんとか変えたいと思いましたが
突なる風を拒む風土に辟易と。
やってみないとわからないこと
そこにワクワクする方々にフォーカスしたとたん
毎日が楽しすぎて。
新年早々、風を感じ、塵を払うたくさんの仲間と
楽しすぎる毎日が過ぎてもう10日となりました。
新たなる調和を育む1週間に。
今週もよろしくお願い申し上げます。
【できるかどうかはやってみなければわからない】
東京大学大学院教授、暦本純一氏の心に響く言葉より…
自分で「無理だ」と諦めなくても、上司や教員に「そんなものできるわけないだろう」と否定されることは多い。
他人の感想は、ネガティブになりがちなものだ。
SNSでは誰にでも気軽に「いいね」を押す人でも、自分が多少なりとも責任を負うことになる問題では、まずリスクを考えて消極的な姿勢になる。
しかし、妄想の段階でそんなことを気にする必要はないだろう。
かつて SF作家 のアーサー・C・クラークはこんなことを言った。
「高名で年配の科学者ができると言うときは正しい。でもできないと言うときはたいてい間違い」
長い経験を積んできた学者ほど新奇なアイデアを否定的に受け止め、「そんなことはできるわけがない」と言いたがる傾向はたしかにあるだろう。
でも、できるかどうかはやってみなければわからない。
「私も昔それを試したことがあるが、うまくいかなかったよ」と言われるかもしれないが、昔と今では背景にある技術の前提条件が違っているかもしれない。
月旅行であれ、脳と脳をつなぐネットワークであれ、それが技術的に難しいことは妄想を抱いた本人もよくわかっている。
その道の専門家になればなるほどそうだ。
子供が無邪気に「月に行きたい!」と言うのと、ロケット技術の専門家がそれを妄想するのとでは、内心で感じているハードルの高さが天と地ほど違う。
だから、プロが妄想を抱くのはなかなか難しい。
どうしても、リアリティのある堅実な道を選びたくなってしまう。
しかし、最初にアイデアを考える段階で妄想を否定してしまったのでは、自分のやりたい面白い研究はできない。
妄想から始めるには、プロ意識を超えることも必要だ。
そこで、私の好きな言葉をひとつ紹介しよう。
ロボット工学やコンピュータビジョ ンの世界的な権威として知られるカーネギーメロン大学の金出武雄さんの言葉だ。
そのまま著書のタイトルにもなっている。
「素人のように発想し、玄人として実行する」
言わんとするところは、説明不要だろう。
発想そのものは素人でもわかるようにシ ンプルに、しかしそれを解決するにはプロにしかできないことをしようという、きわめて簡潔にエンジニアの心得を表現した名言だと思う。
金出さんの発明は山ほどあるが、たしかに「こんなのあったらいいな」という素人でもわかる願望から生まれたように見えるものが多い。
たとえば近年では、自動車の「スマートヘッドライト」がそうだ。
夜道で雨や雪が降ると、ヘッドライトの光が反射して視界が遮られ、運転がしにくい。
金出さんは、「この雨を消せないか」と考えた。
降っている雨を消したいというのだから、素人どころか子供のような発想(というか願望)だ。
しかしそれを実現するには、当たり前だが高度な専門性が求められる。
光を反射させなければ見かけ上は雨粒が「消える」わけだが、そのためにはヘッドライトの光が雨粒を避けて飛ぶようにしなければならない。
ここから先は、むしろ素人のほうが 「そんなの無理でしょ」と言いたくなるだろう。
金出さんたちの研究グループは、それを実現した。
雨粒をセンシングして、そこだけ光が消えるヘッドライトを作ったのだ。
自動車の前方を高速カメラで撮影し、落ちてくる雨粒の位置と軌跡を予測するのがこの技術のポイントだ。
ちなみに金出さんは、コンピュータの顔認識システムに関する論文を世界で最初に書いた人物だ。
「ロボットに目を授けた男」とも呼ばれている。
それを聞けば、このスマートヘッドライトに最先端の高度なテクノロジーが使われたであろうことは素人にも想像がつくだろう。
金出さんの研究チームは、一九九五年という早い段階で、すでにコンピュータによ る自動運転を試みていた。
カメラと三次元センサーで周囲の状況を把握し、障害物を検出して、危険を察知すれば停止する機能を備えていたという。
今では実用化が現実のものになりつつあるが、ご本人へのインタビュー記事によると、当時は他の研究者から「こんな研究に、何の日常性が、何の将来性があるのですか?」と聞かれたそう だ。
やはり、初期の時点では人に理解されにくい「妄想」だったのだろう。
『妄想する頭 思考する手』祥伝社
金出さんと似たような言葉を、映画界の巨匠・黒澤明監督が残している。
それは…
「悪魔のように細心に! 天使のように大胆に!」
大胆さが求められるのは、どちらかというと「発想」の部分だ。
一方、それを「実行」するには細心さが欠かせない。
それを逆にすると、往々にして「大胆」は「粗雑」、「細心」は「小心」になってしまう。
「小心な発想」は「そんなの無理だろう」という消極性を生むから、大きな妄想は育たない。
一方、「粗雑に実行」したのでは何も具体化せず失敗に終わるだろう。
以上(本書文中より)
行徳哲男師に次のような言葉がある。
「現代人は考えすぎる。
しかし、考えて解決する問題など皆無である。
問題を解決するには行動するしかない。
考えることは行動にブレーキをかける。
考えるから行動しない。行動渋滞が起きる」
「行動しなければ証は何も得られない。禅の教えにもある。『行ずれば証はそのうちにあり。行ぜずして証は得ることなし』と」
同様に、サントリー創業者の鳥井信治郎氏はこう語った。
「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」
どんなに高名な人が「私も何度も試しているけどできなかった。だから、それは無理だ」と言ったとしても、それは「やってみなければわからない」。
なぜなら、時代は刻一刻と変わっているからだ。
一瞬一瞬、進歩している。
「できるかどうかはやってみなければわからない」という言葉を胸に刻みたい。
上記の【できるかどうかはやってみなければわからない】については人の心に灯をともすより引用しています。
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