SAPIXの入室テスト、最初から上のクラスに入らないとダメ?
中学受験の塾のスタートは4年の2月です。そのため、秋から冬は入塾テストが始まります。この入塾テストで「なるべく上位のクラスに入るべき」という説があって、そのために、事前に準備をされる方も多いです。
「最初に下位クラスに入ると、なかなか上位クラスに上がれない。だから、入塾テストでは高い点数を取らせ、上位クラスからスタートすべきである」
これが本当かを検証していきましょう。
答えを先にいうと「塾による」です。
少なくとも、SAPIXやグノーブルでは最初に入ったクラスが固定化はしません。特にSAPIXの大規模校舎はクラス数が多く、毎月、クラスが変わるので最初のクラスはその後に関係はありません。
SAPIXでは年に数回の組み分けテスト(制限なくクラスが変わることも)と毎月のテスト(数クラスの変化)でクラスが変わりますが、点数で分けられます。そのため、たまたま当日、体調が悪くて点数が低ければクラスは落ちますし、点数が上がれば上のクラスにいけます。
そのため、「いっきに10クラス上がった!」という話もあれば、「7クラス落ちた!」という話もよく聞きます。
SAPIXはテキストはひとつで、クラスによってやる問題が違います。小学4年の算数のテキストを見ると実は難しい問題はありませんし、量も少ないです。発展問題もそこまで難しくなくて、算数に向いている生徒ならすべて解けるはずです。発展問題は基礎問題を組み合わせた内容ですから、仮に基礎的なクラスにいても応用力があればスラスラと発展問題も解けます。
ですから、SAPIXは最初はどのクラスから始まっても大丈夫です。
開成に合格した子も「最初はCクラス(下から3番目)」というケースは多々あります。
反対に事前に準備をしたり、低学年から塾に通ったりして、新4年のスタートの時点では上位クラスだったのに、あとから入ってきた「向いている子」たちに抜かれていって、自己評価を下げてしまうケースもあります。
正直、SAPIXに入るなら最初はどのクラスからでもなんら問題はないです。