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#2 「治療に専念」というワナ

私は、いろいろな人の感覚や価値観・悩みを学ぶため、国内外問わずYouTubeを見たり、書籍(特に専門書とエッセイ)を読んだり、ネット検索したりするのですが、精神科医を含め多くの方が「まずは治療に専念してそれから…」と発言しています。

難治化(治りにくくなっている)していない、かつ、これまでの人生を〝普通〟の範囲内で過ごしてきた人はたしかに治療に専念すべきだと思います。

ですが、世の中で声をあげている精神疾患患者の多くは難治化しているか、 〝普通〟の範囲からもれた環境で生きてきた人たちです。

だれかの犠牲になり、重い枷をつけられてしまった…。なのに全て自己責任でどうしようもない…。もう消えてしまいたい…。


そんな方たちに向けて、今回の記事は書きました。


「治る」という概念のない精神疾患

激しい怒りと憎悪

インフルエンサーやビジネス系サービス提供者に相談し、「精神疾患があるけど頑張りたい」という旨を伝えると「まずは治療に専念して、病気が良くなったら… うんちゃらこうちゃら…」と言われたことはありませんか?

また、言われている人を見たり聞いたりしたことはありませんか?

私もそうでした。

まずは病気をよくしてから… といろんな場面で、いろんな人に言われました。職場で嫌味のように言われたこともあります。

私はこのような発言に違和感と反感しかありません。

私の疾患は治らないから。良い状態(寛解状態)を保つことも非常に難しいので、「治療に専念して治してから」=「あなたには人としての権利を死ぬまで認めません」と言われているのと同じでした。

あまりにも言われることが多いので、誰かに相談することもサービスを購入することもやめ、自力で安定できるようになった今でも同じような発言をしているインフルエンサーやビジネス提供者には、不快感と反感しかありません。


「完治」ではなく「寛解」

精神疾患には基本的に「治る」「完治」という概念がありません。精神疾患は脳の異常が原因となっているため、切り傷や打撲と違い、「怪我をしているか」「治ったか」のどちらかで表現することができないからです。

症状が強いか弱いか、状態が安定しているか不安定か、日常生活をどれくらい送れているか、など精神疾患の状態は、発達障害のようにグラデーションになっています。

精神疾患の症状が抑えられ、日常生活に支障が出ない(ほとんど出ない)状態を「寛解」といいます。「完治」ではありません。

うつ病・統合失調症・双極性障害・強迫性障害… 多くの精神疾患において「完治」はありません。

だからこそ、精神疾患を患っている人にとって『治療に専念』はほとんど意味がないのです。(本当にしんどい時期は、意識的に治療に専念しなくとも動けないので(笑)治療に専念状態になります)


「治療に専念」しても意味がない。 むしろ逆効果。

治療に専念  = 死ぬまで何もするな
= あなたから人としての権利・尊厳を死ぬまで奪います

この思考回路、大袈裟に聞こえますか?

経験したことのない方には大袈裟に聞こえるでしょう。しかしこれは、多くの精神疾患を抱えた人々に突きつけられている実際の出来事です。

難治化している人、〝普通〟の範囲で生きられなかった人にとって、寛解への道のりは非常に険しく、困難を極めます。治療に専念しようにも、落ち着ける場所がなかったり、安心がわからなかったり、健康な状態がわからなかったり…。

治療という名の隔離を経て、自己嫌悪や自分を責める力がどんどん強くなり、命を断つという選択をしてしまう人も多くいます。

難治患者や特殊な環境で生きてきた人にとって、「治療に専念」は逆効果なのです。

じゃあ、どうすれば?

「治療に専念する」のが逆効果になることはわかったけれど、じゃあ、どうすればいいのか。どうすれば心身の健康を取り戻し、社会にも参加でき、夢を叶えられるのか。それは…

行動をはじめる!

休息・休憩を多めに取りながら、少しずつ行動しはじめることです。

薬を飲みながらでも、カウンセリングに通いながらでも、どんな状態でも構いません。自分の人生・自分自身を取り戻すために、少しずつでも行動を起こしましょう。最初はベッドの中で、自分の将来についてニヤニヤと妄想をはじめるところからで構いません。

「あぁだったらいいのに」「こうだったらいいのに」「あぁじゃなければよかったのに」なんでもOKです。頭の中でボソッと呟いてみてください。

このつぶやきも立派な行動です。


小さな変化は大きな変化を生む

これは私が何度も経験してきた事実です。ほんの少しの変化が次の変化を呼び、その次の変化を呼び、大きな変化を生み出していきます。

私はなにか行き詰まりを感じたら、いつもと違う行動をとるようにしています。

いつもは右足から靴を履くけれど、今日は左足から。
いつもは右手で歯を磨くけど、今日は左手で磨く。

こんな感じで、ほんのちょっぴり行動を変えます。変えるといっても、左右を入れ替えただけのわずかな違いです。

それがなに?そんなことしても意味ないよ… と思いましたか?

しかし、この違いをきっかけに行き詰まりが解消していくことがとっても多いんです。体感にして95%以上は、この小さな変化を積み重ねることで解消していきます。


脳への刺激

私が一番大切にしているのが〝脳〟です。脳はこの世の全てを創り出し、コントロールしています。この脳とうまく付き合うことで、難治化していても、〝普通〟がわからなくても、安定し幸せを掴むことができるようになるんです。もちろん、夢を叶えることだってできます。

私は、『 脳 → 行動 → 心 → 言葉 → 行動 → 人生 』の順で変わっていくことを知っています。

幼い頃から一人ぽっちで自分と、自分の人生と向き合い続け、200人以上の人生をサポートし、変えてきたからこそ確信をもっていえます。


あなたもあなたの人生を必ず変えられる。夢も叶う。


大丈夫。あなたには私がついています。
私があなたを必ず幸せへと導きます。


さいごに

実はわたし、虐待・いじめ・毒親育ち・発達障害のためのライフコーチとして活動しています。〝普通〟がわからなくて、できなくて毎日が苦しい… けど、どうしていいかわからない。いろいろ試してもうまくいかず悩んでいる…。そんなあなたは私の同志です!

悩み、苦しみ、もがきながらも頑張るあなたを救う、有料級の無料プレゼントを現在作成中です。

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