【読書メモ】厚切りジェイソン流 お金の増やし方
夫婦で投資について話す機会が増えてきた。
お互い30代になりライフステージごとに
必要なお金を強く意識するようになりました。
特に妻は投資意識が自分より高く、夫婦の貯蓄から一部を複数の投資先に預けている。一方で僕は無頓着。
idecoや積立NISAは妻に言われるがままやっているが、S&P500?ドルコスト平均法?VTI?とか出てくるワードや話は正直よく分かっていなかった。
そんな中で、投資に関する初歩的なことをまるっと学ぶ目的で厚切りジェイソンの『ジェイソン流 お金の増やし方』を読んでみたら面白かったので、読書感想文と実践したいポイントを纏めてみた。
ここが良かった!『ジェイソン流 お金の増やし方』
・そもそも厚切りジェイソンの経歴が特殊すぎる
大学卒業後、新卒でGEに「次世代リーダーの特別プログラム」で入社。
その後、日本の旭化成→ベンチャー企業Terraskyで勤務。
GEで働いていた頃は夜間に大学院で勉強。
来日してからも仕事をしながら早稲田の
ビジネススクールに通っていたとか。
勤勉・エリートなイメージだけど、ここから
なぜかワタナベエンターテインメントの
お笑い養成所に通い芸人になっている。
不思議な経歴だけど、粘り強く努力する力が
強いことが分かります。
・投資に関する初歩の考え方や動き方をまるっと学べた
自分が知りたいと思っていた投資に関する
初歩的な疑問を一気にクリアにする内容だった。
図解も踏まえて分かりやすく説明されており、今の自分にちょうど良いコンテンツになっていた。
下記のような疑問を漠然と持っている方におススメ。
・投資を行う前に押さえるべき考え方・用語は?
・複数ある投資方法から何がベストか考える。
・どのように支出/投資管理を行うか?
・どのように投資に関する情報収集を行うか?
楽天証券の使い方に関してサービス説明が手厚すぎる点は癒着の可能性を感じましたが、全体では充実した内容だと思いました。
投資の考え方は人生にも良い影響を与えると思った
下記は自分の行動改善に繋げたいと思った。
・複利を通して自分にとって本当に価値があるものを判断する力を養う
厚切りジェイソンは3人の子供達に毎年お年玉として、今まで貯めたお小遣いの金利10%をプレゼントしているそう。
子供たちがお小遣いを切り崩して、欲しいものを買おうとしたら元金が減り、お年玉でもらえる10%の金利のお金も少なくなる。
上述のやりとりを通して、子供達は自然と複利の力について学べるだけでなく、欲しいと思ったモノが自分にとって本当に価値があるのか?判断する力が身に付く。
自分自身の支出の中身にコンビニでの買い物含めた使途不明金が多いこと(汗)。
僕も支出を可視化しつつ、家族で節約・投資を
楽しみたいと思った。
・Opportunity Costを考える
本の中では「Why?! Japanese people!?」のテンションで綴られている。
Opportunity Costとは日本語で「選択しなかったことで、失った価値」。筆者は銀行の金利が安すぎて、投資をしないことで生まれる機会損失が
デカすぎると主張していた(※)。
選択前の、選択肢を知っているかどうか?も含めて実は機会を失っていたというシーンは仕事においても当てはまると思いました。
またOpportunity Costに気付いた時に、すぐに行動できるか?も大事なポイント。
※メガバンクの金利は0.001%程度
仮に100万預けて、それが2倍になるのに7万2000年かかる。であれば、金利が銀行より高い金融資産の割合を増やすべきでは?という文脈。
・好奇心の強さが自分を突き動かしている
本書を通して気づくのが厚切りジェイソン自身の強い好奇心。
筆者自身は今までの投資実績が年利6.4%を下回ったことがないと話していますが、左記が実現できている背景には探求心をもって投資を面白がっている点があると思いました。
今年の投資運用に関して
idecoや積立NISAは始めていたが、より見るべき観点と解像度を上げて取り組みたいと思いました。
├長期・分散・積立(複利の力の最大活用)
├不動産・コモディティ・ビットコインは無※1
├米国株への投資
├個別株は避け、投資信託(VTI)※2
├トータル・マーケット・インデックスへ投資※3
├支出を見直し、投資額を考える
├ニュースから市場の動きの理由を考えてみる
※1 コモディティ
コモディティ投資とは、商品先物市場で
取引されている原油やガソリンなどの
エネルギー、金やプラチナなどの貴金属、
トウモロコシや豆などの穀物といったような
商品に投資すること。
※2 VTI
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの略。VTIは米国市場のほとんど全てをカバーしているETF(上場投資信託)。3,800以上の銘柄に分散投資ができ中小型株までバランスよく組み込まれている。
※3トータル・マーケットインデックス
米国株式市場の大型株から小型株まで、約4000銘柄をもとに算出される株価指数。米国で投資可能な銘柄を、ほぼ100%網羅している。
無理に肩肘張らずに、夫婦で金融リテラシーを高めていこうとおもいます。
最後に
いろいろと書いていますが、やることは
「節約して、コツコツ入金して、待つ」のみ。
保守的に堅実に、夫婦の資産を少しづつでも
増やして家族を守ることができると思える安心と自分の人生の選択肢を増やしていこうと思います。