超短編SFファンタジー「救い」
救われないと思っていて、ときどき死を考えるというのは、自分の未来において自死するという選択が選ばれている世界が存在する、と僕は考えている。未来はいくつも分岐していて無数に存在しているというけれど、その中の1つに僕の自殺遺体が発見されている世界が存在することを想像しても、今の僕にはそれは必然としか思えない。だって、ときどき死ぬことを考えるから。
あまりに苦しくて、感情が沸き起こって怒り狂っているときは死なない。だけども、そのあとに来る冷静さが衝動を交えて死の世界に引き込もう