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新刊出します!:SFアニメと戦争

 note、何か月も空けてしまいました。この間、実は本を書いていたんです。タイトルは『SFアニメと戦争』。


 2023年の秋に防衛本省の併任となって以来、仕事に関わるメディア出演を取りやめました。

 ただ、仕事と関係ないことなら出ることができるので、いくつかのネット動画に出てます😉。


 その間に、『日本人が知っておくべき 自衛隊と国防のこと』を刊行していただいた辰巳出版さんより、SFアニメと戦争をテーマに出版のご提案をいただきました。

 私からすれば夢のようなご提案で、一も二もなく飛びついたのですが(笑)、思っていたよりたいへんでした😅

 なにせ政策部局にいると仕事が忙しい😓。そして見直し含むアニメ作品の視聴から原稿執筆まですべて勤務時間外に行わなければならないわけです。もちろんサッカーとラグビー観戦の時間は削れないし。

 そういうわけで、昨年冬から、空いてる時間をすべてこの本の執筆につぎ込んでいたのでnoteの更新がほとんどできなかったのです。

 
 テーマは、国際政治学における戦争研究を踏まえてSFアニメを分析すること。そして、私なりに各作品を論評すること。
 国際政治学のパートは、ごく入門的な国際政治学の議論なのでとくに予備知識は必要ないです。戦争の原因は人間にあるのか、国家にあるのか、国際システムにあるのかという話をSFアニメに当てはめてみました。むずかしい話はしてないので、国際政治学の入り口として読んでいただければ。

 実はこの角度からみてみたときに、イデオンの独自性がまた違った形で見えてきました。イデオン、考えれば考えるほど味が出てきます。



 大きく取り上げたのはヤマト、ガンダム、マクロス、エヴァンゲリオンで、この本作品は独立した節で論じてます。
 あと力を入れたのは兵器の考察と、作品で描かれてきたAIについてです。兵器については「人型機動兵器」についてとか、「巨砲兵器」の意味、さらには核兵器の描かれ方についても論じてます。
 AIについては『ソードアート・オンライン』と『BEATLESS』、『宇宙戦艦2202 愛の戦士たち』を中心に突っ込んで考えてみました。

 いくつかの個別の作品については、分析ではなく、私個人の感想をコラムに書いてます。レイズナー、ボトムズ、メガゾーン23、ガンダム水星の魔女についてコラム化しました。
 コラムでは他にも劇中の食事とスイーツ(笑)、アニソン、名言セリフを書いてます。
 お気に入りの劇中スイーツも書いてあるので乞う御期待😋


 以前どこかで話したとおり、私はガンダムでは宇宙世紀原理主義者なのですが、本を書くとなるとそうも言っておられず、オルタナティブ作品も見なければなりませんでしたし、他にもイデオン、ダグラム、ボトムズ、マクロスなどを見直さなければならなかったので、なかなかたいへんでした💦


 けれど、いろいろな発見があり、それをきちんと言語化できた手応えもあります。本文中には作品の場面からキャプチャーしたカットもあります。中にはあの作品の「伝説の5秒」からのカットも。キャプチャーは、私も考え抜いて選んだので、分かる人には意味が分かると思います。

 前書きに書きましたが、アニメ好きがたまたま国際政治学者になったのが私なので、アニメ好きなら楽しんでいただけるとと思います!
 あるいは、日本のSFアニメに興味はあるけど、あまり見たことはないという人でも、作品の流れやポイントが分かるように書いたので、あまりアニメに詳しくない人でも、アニメに興味を持っていただけるのではないかと思います。

 あともうひとつ。ふたたび富野由悠季監督と対談させていただきました。去年のサンデーステーションの対談の公開バージョンには入らず、文春ウェビナーでは言及したものの詳細は話さなかった、「私が富野監督にどうしても聞きたかったこと」が入っています。



 9/10発売予定と言うことで、ほぼ1年ぶりの新刊となりますが、よろしくお願いします!




 



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