レビュー:2018:U-21日本代表:トゥーロン国際大会:グループステージ3節:中立:vsカナダ「技術の高さをどう活かしていくかが問われている世代」
日本vsカナダ:1-1
得点者:17セオ・ベア(15ノア・バーホーベン)、8三苫 薫
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
U-21日本
監督
横内 昭展:2.5
スタメン
9小川 航基:3.0
16森島 司:3.0、10三好 康児:2.5
6初瀬 亮:2.5、14松本 泰志:2.5、4板倉 滉:3.0、2藤谷 壮:2.5
15杉岡 大暉:2.5、5冨安 健洋:2.5、19杉岡 大樹:2.5
1オビ・パウエルオビンナ:2.5
リザーブ
GK:23波多野 豪
DF:3中山 雄太、20椎橋 慧也
MF:7井上 潮音、8三苫 薫、17遠藤 渓太、18菅 大輝
FW:11田川 亨介、13上田 綺世
途中交代
16森島 司→8三苫 薫:2.0
9小川 航基→13上田 綺世:2.5
4板倉 滉→3中山 雄太:2.5
2藤谷 壮→17遠藤 渓太:評価不可
U-21カナダ
監督
ハードマン
スタメン
17セオ・ベア:2.0、15ノア・バーホーベン:2.5
8マシュー・ショワニエール:2.5
12シャミット・ショーム:2.5、14デイビッド・ノーマン:2.5、16ノーブル・オケロ:2.5
3ダニエル・キヌンベ:2.5、5デレク・コーネリアス:2.5、20ジュリアン・ダン:2.5、13クレマン・バイア:2.5
1ジェームズ・パンテミス:2.0
リザーブ
GK:18アレッサンドロ・ブスティ
DF:4コソバール・サディキ、19エミル・レゴー
MF:2マイケル・バルディシモ、6マシュー・ロバーツ、10エイダン・ダニエルズ、11リアム・ミラー
FW:7クリス・トワーデク、9ジョナサン・デイビッド
途中交代
13クレマン・バイア→19エミル・レゴー:3.0
15ノア・バーホーベン→11リアム・ミラー:3.0
16ノーブル・オケロ→7クリス・トワーデク:3.0
14デイビッド・ノーマン→10エイダン・ダニエルズ:3.0
2、得点経過
U-21カナダ:0-1:17セオ・ベア(15ノア・バーホーベン)
日本が左サイドで、組み立ててゆっくりしている時に6初瀬 亮が出しどころを探っていた。しかし、そこにすかさず、13クレマン・バイアが死角から守備のアタックを受けてボールロスト。毀れ球が15ノア・バーホーベンに渡り高い位置でのボールロストからカウンターに移られてしまう。ボールを回収した15ノア・バーホーベンは少しドリブルをすると、タイミングを見計らって17セオ・ベアにスルーパス。17セオ・ベアにペナルティエリア内への侵入を許すも5冨安 健洋がシュートコースを消そうと足を伸ばしました。GK1オビ・パウエルオビンナも限定されたシュートコースにポジションを取ります。しかし、シュートコースを消しに伸ばした5冨安 健洋の足の間に、17セオ・ベアによってシュートを打たれてしまいゴールにボールが転がっていき失点。
U-21日本:1-1:8三苫 薫
日本の後ろからのビルトアップ。19橋岡 大樹からの前線へのロングフィードをカナダの5デレク・コーネリアスがクリアしますが、後方に飛んでしまいそれが、8三苫 薫の下へと行きます。このセカンドボールを8三苫 薫が絶妙な位置にボールをトラップして置いた事で、19エミル・レゴーと20ジュリアン・ダンの2人が絡まってバランスを崩します。その間に、シュートを狙おうとして、5デレク・コーネリアスが慌ててシュートコースを消すためのスライディングタックルを仕掛けてきます。しかし、その動きを8三苫 薫がしっかり認知しており、そこも避けて、シュートまでいきます。この時8三苫 薫の動きにシュートフェイントがあったのか、GKの1ジェームズ・パンテミスが、逆に動いた事で、右の狭い所にグラウンダーの強いシュートが突き刺さり日本が、同点。
2、数値評
評価基準
良:A~E:悪
U-21日本
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B
U-21カナダ
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
3、文章評
前半
守備のプレスの判断が悪く、プレスのON・OFFの判断の意思統一も甘かった。球際でもどこが尻込みしている部分もあり、インテンシティの部分が物足りなかった。
失点のシーンでは、戦うという気持ちがなかなかプレーに反映されておらず、緊張があったのか出足が遅く、カナダの勢いに押される中で、パス回しの所で、ボールを奪取されてしまい。そこからカウンターを受けてしまい失点まで繋がってしまった。
前半途中から徐々に改善し、サイドを使った攻撃が有効になり戦えるようになっていた。そういった時間を長くしたかったですが、なかなか難しかった部分はあります。
後半
後半は、エンジン全開とも言えるぐらいしっかり戦えていました。特に交代した選手の活躍が秀逸で、前半途中から改善していたパススピードや守備の激しさというディエルである部分をより活かしたサッカーを展開出来ていた。
ピッチを広く使えていましたし、攻守の入れ替えも速く、後ろで戸惑って回すというよりは、どんどん前に入れて、同点から逆転を狙うサッカーが出来ていたと思います。
総評
ハリル氏の解任を受けて、デュエル意識や縦に速くという部分が緩くなるのかと危惧していましたが、杞憂に終わりました。前半の立ち上がりこそそういったインテンシティの部分での緩さが目立ちましたが、時間を経過することにしっかりそういったサッカーが出来る様になっていました。
また、日本らしいサッカーという曖昧なサッカーであったと思いますが、ボールを大事にするというサッカーと少し表現を変えてサッカーがそうではないかと思います。このサッカーもしっかりハリル氏のサッカーに肉付けされていました。
欧州の強豪国の様にしっかり組織的な守備と攻撃が出来ているとは言えないですが、着実に強くなっている。そう感じる事が出来ました。
対戦相手に恵まれた部分はあると思いますが、そういったのを含めて、この世代がどれだけ成長し、世界と伍して戦えるようになるか楽しみです。
4、試合評
Man Of the Match(MOM):1ジェームズ・パンテミス(カナダ)
Most Impressive Player(MIP):三苫 薫(日本)
満足度:6点(10点満点)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
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